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ファーブル昆虫館(東京都文京区・千駄木駅)

ファーブルといえば昆虫記の人である。西洋であまり学問として認識されていなかった昆虫学を、一般にまで知らしめた人物として知られているファーブル。そのファーブルを冠したファーブル昆虫館が千駄木エリアにひっそりと存在している。

ファーブルと同じく昆虫に興味を持ち、その収集に情熱を費やしたフランス文学者の奥本大三郎。彼が収集した昆虫の標本を、どうせなら公開してはどうか、と協力してくれる人たちによって作られたのがこのファーブル昆虫館で、全国から昆虫の愛好家たちがこぞって集まる一大スポットとなっている。クワガタ好きで一世風靡している俳優が訪問したりもしている。

クワガタを拡大で見られる

1階の展示室には無数の昆虫標本が軒を連ね、実際の生きている昆虫も虫籠の中にあり、自由に眺めることができる。標本では世界のさまざまな昆虫標本があり、巨大なヘラクレスオオカブトや美しいモルフォ蝶の標本などは一見の価値がある。ちなみに標本の一部は販売もしている。

昆虫標本のゾーン

展示室は地下にも続き、世界三代地域の昆虫や巨大なスズメバチの巣が残されていたりとインパクトは抜群。変わったところでは昆虫クイズも実施している。これは参加者が有料で参加してクイズに正解できれば販売している標本をプレゼントするというものでチャレンジ欲を掻き立てる…が、はっきり言って見分けるのが非常に難しい。9種類のセミの種別を見分けるのすら難しい。図鑑と実物を見比べながら答えることが可能なのにもかかわらず、自信を持って回答できるものがほとんどないという、昆虫好きの奥の深さを感じる瞬間である。

セミクイズにトンボクイズ・・・

館名の元であるアンリ・ファーブルの生家サン=レオンの農家も模型が実物大で展示されている。決して広くない家屋に家族4人が暮らし、のちに祖父母の元に預けられるなど裕福ではない家であったことがわかる。この頃の祖父母の元で暮らした自然豊かな生活がその後の彼の人生を決定づけたと言っても良いかもしれない。トイレはウォシュレット式。

ファーブル家のベッド


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