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日本の化粧品産業とHADABONの開発ストーリー

はじめに

スマホだけでどこでもいつでもAI肌診断ができるサービス「HADABON」を提供しているAquaAge創業者の包です。なぜ、日本で化粧品xITをやっているのかについて、また、なぜ今の日本にHADABONが必要かについて、ご紹介します。
私の経歴については、以下の記事にまとめています。

マーケティングに依存する化粧品産業

日本はアメリカと中国に次いで世界第 3 位の化粧品大国です。世界の化粧品市場規模は約 4,263 億 US ドル(2019 年、約 46.5 兆円)

  • 日本の化粧品市場は約 350 億 US ドル(同年、約 3.8 兆円)

  • 米国(同年、約 777 億 US ドル(約 8.5 兆円))

  • 中国(同年、約 572 億 US ドル(約 6.2 兆円))

2019年化粧品市場規模

経産省が発表した化粧品産業ビジョン(2020 年 4 月)
https://www.meti.go.jp/press/2021/04/20210426004/20210426004-1.pdf

経産省化粧品産業ビジョン検討会

化粧品産業のコスト構造

化粧品産業のコスト構造は、他産業と比べて売上原価率が低く、販売促進費やマーケティング費の比率が相対的に高い。化粧品産業の競争力の源泉は、製造のみならず、マーケティングに大きく依存している。そのため、自社で工場を持たずに、OEM で参入する中小企業も多い。日本では大手メーカーを中心に、自社の工場で製造しているメーカーの割合が相対的に高い特徴がある。これにより、当該企業自らがトレーサビリティやサステナビリティに取り組むことが可能となり、これがOEM で参入する企業との差別化につながる。

出所:三菱UFJ モルガン・スタンレー証券株式会社提供 (各社資料より作成)


日本化粧品事業所数・従業員数は増加傾向

化粧品・その他の化粧用調整品製造業における事業所数・従業員数の推移 (2008 年→2018 年)
出所:経済産業省工業統計調査より経済産業省作成

日本の化粧品産業の事業所数・従業員数は増加傾向にある。2008 年と2018 年を比較すると、事業所数については、製造業全体で3 割近く減少する中、表のとおり、化粧品・歯磨・その他の化粧用調整品製造業においては、20 人未満の小規模の事業所は減っているものの、全体では7.4%増加している。従業員数については、製造業全体で7.0%減少する中、化粧品・歯磨・その他の化粧用調整品製造業においては+42.8%と大きく増加している。後述のとおり、足元では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を大きく受けているものの、

化粧品産業は近年の日本の製造業の成長を支える産業の一つ

日本はアメリカと中国に次いで世界第 3 位の化粧品大国である一方で、トップ三国の中で、日本だけが成長が減速している。その原因には少子化、GDP成長の減速はあるが、一番にあるのはEC化率の低さだと思います。日本では2019年時点でのEC化率は6.76%(物販分野)である。中国のEC化率は日本の5倍ほど、アメリカは2倍以上となっており、日本でもおそらく、同水準までEC通販市場の拡大が期待できるでしょう。

日本化粧品市場の成長率は減速傾向

世界の化粧品市場の成長


日本化粧品業界でEC化が進まない4つの課題

それでは、日本のEC化が進んでいない原因について分析してみた。

  1. 販売チャネルが多数あるためEC化が遅れている

  2. ドラッグストアや店頭販売の利便性に勝てない

  3. 化粧品・医薬品業界のデジタルマーケティングの難易度が高い

  4. 化粧品系企業のIT導入が少なく、ECできるインフラの浸透ができてない

世界の化粧品業界でEC化率

HADABONシステム

その中で、化粧品の商品が溢れ、消費者が何を選ぶかを困っている&化粧品企業様のEC化と現場の従業員の生産性向上のサービスを開発したく、HADABONというプラットフォームが誕生した。

HADABONシステムは、主に一般ユーザー向けのHADABONアプリと、美容系企業向けのHADABON Proという2つのサービスがあります。

  1. HADABON:「いつでも」、「どこでも」、「スマホだけ」で肌診断&商品購入ができるHADABONアプリ

  2. HADABON Pro:美容系企業向けの「肌診断」、「オンラインカウンセリング」、「EC」サービス

HADABONエコシステム説明図

スマホだけで肌診断アプリHADABON

  • HADABONは日本語の“HADA”(肌)とフランス語“BON”(良い)の造語で、良い肌の意味。良い肌づくりをお手伝いしたいという開発者の願いがこめられています。さらに男性向けの肌診断機能も追加され、HADABONでは主に四つの機能を提供

  1. 画像解析による肌測定機能

  2. 肌の変化を比較追跡機能

  3. オンラインカウンセリング機能

  4. 化粧品商品の登録・管理

アプリの特徴

  1. Keyword①:手軽に肌診断
    スマホで顔写真を取るだけ!自宅にいながら、手軽に肌診断が可能。

  2. Keyword②:早い
    機械学習、クラウド技術の応用で、わずか6秒で肌解析が完

  3. Keyword③:詳しい
    肌状態が水分量、シミ、シワ、くま、キメ、毛穴、ニキビ、黒ずみの8項目で確認できる。さらに、顔の部位別分析により、肌タイプがすぐに分かる。

  4. Keyword④:変化が分かる
    肌状態を月単位で記録でき、肌状態の変化が一目瞭然。肌状態のチェック及びスキンケア用品の効果確認に役立つ。

HADABONサービスのホームページはこちら↓

機能の詳細


以下 実際の肌測定機能の詳細を示しています。

肌測定機能の詳細
画像解析の結果


■オンラインカウンセリング(開発中)
肌の悩みをプロに相談して解決したい方に、オンラインにてビューティーアドバイザーに相談可能なサービスを開発中。

オンラインカウンセリング機能


化粧品企業効率化とEC機能HADABON Pro

HADABONは名古屋大学医学研究科の大山先生と美容皮膚科・マリポサビューティークリニックの野田院長と共に、店頭向けの肌診断機能と店頭のDXサービスを開発中。

実際の店頭に利用しているVISTAと診断結果の比較
マリポサビューティ―クリニックにて、re-Beau 2の実証実験中

HADABONと日本の化粧品産業の未来像

日本の化粧品産業は、規模では世界3位で、成長スピードは減速している。ただし、今まで日本製の化粧品は海外で高機能・高品質と評価されている。今後世界の化粧品業界で化粧品産業、製品のダイバーシティも増えていくだろう。

そこで、日本の化粧品産業がIT化によって、日本製の高機能・高品質・安心・安全な化粧品をよりたくさんの人に届け、人々の幸せと世界のサステナビリティに貢献する企業になるため、AquaAgeとHADABONも成長していきます。

~日本の先端技術と文化に基づいたJapan Beauty を世界に発信し、
人々の幸せ(well-being)と世界のサステナビリティに貢献する産業へ~

化粧品産業ビジョン

随時採用中

会社のホームページはこちら↓

私たちの価値観

  1. Respectful: 自由・平等・未来志向な感性を尊重する

  2. Sustainable: 持続可能なデータ循環システムを構築する

  3. Data-driven: 革新的な情報技術を通じて社会に還元する

  4. Fairness: 顧客と社員一人一人の幸せを大事にする

こんな人を探しています。

私たちのビジョンに共感できる・自然型の人なら誰でもご連絡ください。

【AquaAgeはCBO(Chief Business Officer)候補を採用中】
経験者大歓迎ですが、ポテンシャルと意欲を重視します!ご紹介もWelcome!

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4. 業務内容:ビジネス開発、GrowthHacking、PdM、営業&リード獲得
5.  必須条件:ベンチャー文化の理解あり、WinWin、自主的に問題解決マインド、コミュニーケーション重視
6. 経験者大歓迎:2B SAASモデル事業展開、化粧品小売事業経営、アプリGrowth

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