小説:コトリの薬草珈琲店 2-3
バイトの佳奈と佳奈ママが準備を進めておいてくれたお陰で、なんとか11時の開店に間に合った。それから4時間、15時まで全力疾走。ランチ客とカフェ客をあわせて30名+α。まぁ、平日としては上々だろう。
15時になると、佳奈は「貸し切り」の看板を店先に掲げた。本日は17時から店内で取材なのだ。取材のスタッフが来店するまで、琴音と佳奈は店の整理整頓を行った。軽く掃除をするつもりが、カウンターの細かいところ、薬草棚の後ろの部分など、いつもは掃除できていないところまで気になってしま