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ピアノの発表会の感動と苦悩

オーディトリーニューロパシーというちょっと特殊な難聴のある私。

そんな難聴が私にちょっとした痛みを与えてくる。

ご縁があって息子は

ここ2年、ピアノを習っている。
まさか、自分の息子ピアノを習うとはゆめゆめ思っていなかったのでなんか不思議。

そんな息子は、指導者にめぐまれ、めきめきとピアノがひけるようになっていった。

そして、2年に1回のピアノの発表会。

発表会にむけて半年ちかく同じ曲を練習し続ける日々。
親子ともどもはじめての経験でいろいろあったけれど、発表会で息子の演奏を聴くことができて、本当にとても幸せな気持ちになった。

音楽の力って、やっぱり、素晴らしい。

そう、ただただ感動することができればどれほどよかっただろう。

ピアノの発表会は小ホールではあったものの、立派なホールで行われた。

ホール、それは私の耳にとって苦手な反響音の世界。

美しいピアノの音色も、1時間以上聞いていると徐々に耳が痛くなってくる。

後半は耳だけではなく、頭痛もひどくなってしまうのだから、いやになっちゃう。

耳の中のボリュームを調節する機能が壊れてしまっているので、音量調整がうまくできず、爆音を常に聞いているような状態。

最高に素敵な演奏なのに、耳は痛い。

私の体って、反響音の中にいるとこんなふうになってしまうんだーと。

そして、その影響は翌日まで残り、なかなか大変。

目や耳といった感覚器の障害って、見た目にわかりにくいところで結構ダメージがあったり、不自由なところがあったりするもの。

まぁ、これも含めてうまく付き合っていくのが私の人生。

それにしても、こどもたちがあれほどいきいきと純粋に音楽を楽しめる、そんな空間を作り出すことができるピアノ教室の先生、改めて、素敵な先生とのご縁があったことに感謝したいと思った。

耳が痛くはなったけれど、今でも私の脳内ではあの日の音楽が流れ続けている。幸せの余韻はまだ続く。

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