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東大寺と銀杏

秋になったら必ず訪れる場所。

奈良 東大寺の大仏殿の裏に「講堂跡」があります。

かつてここにはお坊さんが勉強する場所「講堂」がありました。

むかしむかしは東大寺はお坊さんが勉強する大学のような存在だったのです。

全寮制の学校みたいな感じ・・・?

お坊さんが住む「僧坊」食事をする「食堂(じきどう)」図書館の代わり「経蔵」。

そして教室の代わり「講堂」です。


現在は礎石が残るばかりですが、その礎石の多さ、大きさから巨大な講堂だったのだとわかります。

その講堂跡に銀杏の木が沢山あります。

とても巨大で、一面が黄色い野原になります。

銀杏真っ盛りの時にきてもいいし、終わりかけの頃に来てもいい。

講堂跡のスコーンとして広さと相まって、とてもすてきな空間です。


銀杏はとても火に強いそうで、寺社仏閣によく植えられるそうです。木造建築が多い日本で、火事はとても多くとても怖い。

燃えない(燃えにくい)木を植えることで、火除の願いが込められているとか。

京都の本願寺さんにも巨大な銀杏がありますね。

でも実際に火事になったら、建物が燃えてしまって銀杏だけが残る・・なんてこともあるそうです。

今は鹿がのんびりお散歩する場所になっていて、かつて必死でお坊さんが学んでいた場所は憩いの場所となっています。


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