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正倉院のすごさ! 校倉すごい

ブラタモリ『正倉院』回 とっても良かったので、今回は正倉院そのもののことを書きたいと思います。

正倉院とは、奈良 東大寺の境内にある蔵のことです。

東大寺は奈良時代に聖武天皇という人が亡くなった時に、そのお后である光明皇后という方が、聖武天皇の使っていたのもの、愛用していたもの、そういったものをすべて大仏さんに差し上げました。

喜ぶ、捨てると書いて「喜捨」といいます。

聖武天皇は仏教に深く帰依したかたで、歴代天皇のなかで初めて生前譲位をした方。その際出家されて僧侶となったために、天皇の位から降りたといいます。

ですので、正倉院の宝物は、聖武天皇の御仏への気持ちが強いことから始まった、仏道修行の一環であるともいえます。

この時の光明皇后によって奉献された宝物や、別の方の奉献された宝物。東大寺さんで使われていた儀式の道具などさまざまなもの約9000点がまとまって残り、正倉院の宝物と現在呼ばれています。

ですので、聖武天皇の身の回りの品だけでなく、東大寺と銘のはいったものも沢山あります。

正倉院の蔵は部屋が3つに分かれていて、北・南・中の蔵とあります。

この中でも北の蔵に聖武天皇のゆかりのものが納められていて、タモリさんが入られたのもこの場所でした。

正倉院の宝物はそのほとんどが奈良時代のもので、奈良時代の工芸品がいかに優れていたか。どれだけ多彩で素晴らしい芸術が作られたのかがよくわかります。

そしてその奈良時代の素晴らしいものが、とても保存状態よく残ってくれている。それが正倉院という建物の果たした大きな役割です。

奈良時代から現代まで、残す意思をもって守ってくださった人々とともに、正倉院という建物そのものの堅牢さ頑丈さは、宝物と同じくらい見る価値のあるものです。


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