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IT業界の営業として働くなんの変哲もないサラリーマン。 読んだ本、聴いた音楽、観た映画…

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IT業界の営業として働くなんの変哲もないサラリーマン。 読んだ本、聴いた音楽、観た映画。日常で感じた何でもないあれこれをちょっとずつ記事にしてこうって思ってます。

最近の記事

『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』に寄せて

2021年は自分にとって3度目となる年男の年だ。36歳、丑年。 36年しか生きていない自分にとって、24年という期間はやっぱり長かったと思う。エヴァを知ってから終わるまでの歳月。いろいろあった。 思い返してみれば最初にエヴァンゲリオンと出逢ったのは『シト新生』公開前夜、深夜でのアニメ再放送だった。PUFFYや安室ちゃん、JUDY AND MARYなどのJ-Popに興味を持ち始め、毎週土曜の0:55から始まるカウントダウンTVを心待ちにしていたあの頃。たまたまチャンネルをザ

    • あのこは貴族

      育ちって何年も継ぎ足して熟成されたタレみたいなもので、変えようと思っても時間の経過と共により一層浸透しちゃってるから、そうそう簡単に味を変えられるものでもない。 歳をとれば取るほどに当たり前の常識として染み付いちゃっているから、人生を終える時に振り返ってみても結局育ちにがんじがらめにされていて、その発想から逸脱した世界を生きるする事は難しいのかなぁって思っちゃう。 そんなことを考えた。華子と美紀が東京タワーの見えるベランダでアイスを食べる終盤のシーンで。 「あのこは貴族

      • ダフトパンク解散

        ダフトパンクが解散したらしい。 いつもながらニュースはTwitterのタイムラインではじめて知る。 ジャミロクワイも超越する程のR&Bディスコなアルバム『Random Access Memories』を2013年に出したきり。新しい情報が何もアップデートされないままに迎えた2021年に流れた突如の解散。ダフトパンクほどの超大物なら、いつかサマソニやフジロックのような大型フェスで観れる機会に恵まれるんだろうなーって思ってたのだけど。 結局観れず終い。 打ち込みにのめり込

        • きみは赤ちゃん

          「果たしてオレの生殖機能ってマトモなんだろか?」 たった35年とはいえ、自分の生殖能力を疑ったのはこの世に生を受けてからはじめて。どうやら35歳を過ぎると男性も身体が老化して、生殖機能もぐっと落ち込んでしまうらしい。お恥ずかしい話、当たり前なんだけど全然自覚してなかった。身体は老いるという事実に。 そんなブライダルチェック真っ最中の病院の待合室で、柄にもなく心配でガタガタと身を震わせながら読んでいたのが川上未映子の『きみは赤ちゃん』だった。 すべての出産は親のエゴ。

        『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』に寄せて

          レコードは死なず

          クラッシュ、クイーン、デビッドボウイ、ジョンレノン。 集め始めるとまったくキリが無くなるもので、ファーストから最新のモノまですべて手に入れたくなる。その少しずつ探し当てていく過程がまた、たまらなく楽しかったりするのだけれども。 SpotifyやAppleMusicなどのサブスクが主流になってからというもの、ここ数年「音楽にお金を使う」という行為をすっかりして来なかった。学生の頃みたいに1円でも安いCDを探す為に中古レコード店を転々としたり、視聴もせず直感だけでジャケ買いす

          レコードは死なず