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モー娘。は20歳を超えてから

モーニング娘。(以下、モー娘。)に出会ったのが20歳を超えてからで良かった。

もし超えてなかったら、ほいほいとオーディションに応募してしまっていただろう(オーディションには年齢制限がある)。

モー娘。に改めて出会ったのは2014年。
それ以前のモー娘。の記憶は初代ミニモニ。が猛威を振るっていた2000年頃で止まっており、もう出てこないんだと思っていた。

久しぶりに見たモー娘。は、'14なんて飾りをつけちゃっていた。大勢いるのに道重さゆみさんしか知らない。知らないメンバー達はわたしよりはるかに若い。何故そんなアウェイな感情で、全然知らないものになったグループの新春寝起きドッキリを見ようと思ったのかよくわからない。普段テレビを全然見ないのに。

ドッキリは以下のような内容だった。

宿泊場所としてメンバーが案内された部屋は、実はステージの上に設営されたものだった。メンバーが寝ている間に、ステージ下の客席にはコンサートのように観客がスタンバイ。いきなり部屋の四方の壁が開き、寝起きの状態で突然コンサートを始めさせられる。

部屋に設置された隠しカメラからは、就寝前にメンバーがハイテンションで遊びまわる様子が放送される。ひとりひとりのことを知ってる今ならもっと楽しめるのだが、当時は若っ…という感想しか抱かなかった。

そして早朝。壁が取り払われ、メンバーが布団から出もしないうちに曲が流れ強制的にコンサートが始まる。1曲目はかの有名なLOVEマシーン。誰も訳が分かっていない。

いくらプロでもそりゃそうだろ~と思いながら眺めていた矢先、イントロが終わる前にひとりの女の子がステージ上に置かれたマイクの方へ走って行った。

起きて1分も経っていないのに。というかよく気づいたな。状況判断力とプロ意識すご。その時点で既に今のモー娘。ってすごいのかも、と思い始めていた。
当時はわからなかったけど、最初に走って行った子は小田さくらちゃん。何と1番後輩だった。同期がいない単独での加入、いきなりセンターポジションに抜擢されるも気後れすることなく堂々たる振舞いを見せ続けたスーパーかっこ美し歌姫なのだ。

真っ先に走って行った小田さくらちゃんに先輩たちも続く。
さすがにAメロBメロはフォーメーションがぐちゃぐちゃだったが、1番のサビの時点では既に見事なフォーメーションが形成されていた。サビに入る「就職希望だ~わ~」で綺麗に横一列に並んだ様子は、寝起き姿なのに最高にかっこよくて心が震えた。そしてサビ以降は当然のように歌って踊る。

2曲目はリリースされたばかりだった「What is LOVE?」。これがまた、信じられないほどアップテンポで運動量が多い曲なんです。でもこれも普段のコンサートばりに歌う、躍る。しかもお手本通りじゃない。普段通り、かっこつける所はしっかりかっこつけて"魅せる"ように歌って踊っていた。

ほとんど名前も知らないメンバーと、知らない曲。
でも、とんでもなく胸がどきどきした。女の子に、しかも年下の女の子に初めて抱く感情。かっこよすぎる………!!!!

女の子のアイドルにハマることは無いだろうと思っていたのに、まんまと夢中になってしまった。

私が見たモー娘。には、かっこいい、可愛い、強い、綺麗、優しい、全部が詰まっていた。

幼少期に女の子がセーラームーンや神風怪盗ジャンヌ(世代よ)に抱いた感情に似ているんじゃないかな。小さいときはよくセーラームーンなどに憧れて、ごっこ遊びが大流行しましたよね。

それと同じで、強烈に憧れた。モーニング娘。になりたい!と思った。
しかし既に当時大学3回生。本気でなろうとはさすがに思っていなかったけど、とりあえずでオーディションの応募要項を調べた。

「あ、無理ですよね。」正直ほっとした。もし私が高校生で年齢制限をクリアしていたら、うっかり履歴書を送ってしまっていたかもしれない。憧れとは何と甘美で危険なものか。

でも何とかして真似したくて、ごっこ遊びよろしくダンスの振り付けを覚え始めた。結果、サビだけ・イントロだけだけど数曲踊れるようになった。ダンスって楽しいなと味をしめた私は、モー娘。以外のダンスにも手を出した。習得したのが以下のラインナップである。

モー娘。:『What is LOVE?』『恋愛ハンター』『ワクテカ Take a chance』『One・Two・Three』『泡沫サタデーナイト』『モーニングみそ汁』
℃-ute:『The Middle Management〜女性中間管理職〜』
星野源:『恋』
NEWS:『チャンカパーナ』

このラインナップを出した意味は特にない。シュールでちょっと面白いかなと思っただけである。

夜な夜な全身鏡の前でひたすら孤独に練習していたあの頃、楽しかったな~
最近はあまりモー娘。も追わなくなってダンスも覚える気が無かったけれど、記事を書いているうちにあの頃の情熱を思い出してきた。

あと何回か気の赴くままにモー娘。について書いて、情熱の再燃を待つのも良いかもしれない。好きな感情に波はあっても良い、好きになるのは何度だってできるというのが持論です。




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