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バレンタインのほろ苦な思い出

母も父も奥手な感じで性について開放的ではなく、どちらかというと禁句な環境で育ったせいか私はとても恥ずかしがり屋でした。

好きな人の前では真っ赤になって話せないか、気のないフリをして冷たくしてしまうか、コントロールが上手くないのです。

バレンタインには、苦い思い出があります。小学生に4年間も同じクラスになった人気者の男の子にチョコレート🍫をあげることになったのです。

引っ越してきた友達は、とても目立たない大人しい子と思っていたのですが、歳上のお姉さんがいたのでとても大人びていて、私の周りにいる中学生が子供に見えるほどでした。

彼女は、クラスで人気者の彼にバレンタインのチョコをあげたいといいだしたのです。そのうえ、ついて来てって言うのです。

その年のバレンタインは、日曜日で学校がないので家まで持って行くことになりました。彼は地元でも知られた御曹司で大きな家に住んでいました。ピンポーン❗️ドキドキと心臓が飛び出しそうなくらいでした。大きな家の門の前で真っ赤になって何も話せない私を尻目に、友達は、はい、バレンタインのチョコレート受け取ってと堂々としたものでした。

付き添いのついでに渡すはずだったのに私が超本人のようになってしまいました。もちろん、好意はありました。彼はみんなを笑わす楽しい性格でスポーツも万能でした。優しいし、誰もが好きになるアイドル的な存在でした。

どちらかと言うと好きと言うよりファンに近い感じだったと思います。今も忘れられないほろ苦い経験です。

彼女にとても感謝しています。そして、彼女の強さが私の中で時として勇気をくれます。チャレンジする楽しさを教えてくれ、伝えることの大切さをしりました。



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