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未来に先回りする思考法

未来に先回りする思考法
このタイトルを最初に見た時は、よくある自己啓発本かなと思ってたが全く違った。

人類が空を飛ぶためには、技術者と数学者の協力と不断の努力によって発明されるまでには、百万年から1千万年かかるだろう。
       1993年、ニューヨークタイムズ
     (ライト兄弟初飛行の数週間前に掲載)

 多くの人は実際にライト兄弟が飛行をした際に、この記事を見て笑っただろう。
しかし多くの人々はこのように未来を見誤る。

          ↓

彼らが見誤る原因は今、目の前にある出来事から物事を考える為


しかし時に大胆にも未来をまるで見通したかのような人物が現れる。
例えばスティーブ・ジョブズがiPhoneを発表した時と同じように。
当時ガラケーからiPhoneに移行の時間を味わった人なら尚更衝撃だったと思う。
実際に自分自身が中学生から高校生に移行のタイミングでスマホが浸透したのが目に焼きついている。
おそらく多くの人々はiPhoneの誕生を予想すら出来なかったに違いない。

電話、メール、ゲーム、学習、pc、ヘルスケア、音楽、写真、支払い
これら全ての機能をiPhoneは備えている
片手で収まるコンパクトな物体に
まさに革新的である

スティーブ・ジョブズは街ゆく人達がiPhoneを持つ未来を30年前から想像し実現させることを決めていたといいます。
彼の先見性は、その時代の点を掬うのではなく、時代の流れの線を繋げて意思決定をしています。
その後の時間の流れを見ると、まるでスティーブは未来を先に見たかのように

未来を見通す力というのは、テクノロジーを軸で見抜く力に長けているとも言えます。

そもそもテクノロジーとは何かについて、書籍では主に3つのポイントがあると主張しています。

テクノロジーの特徴とは
⑴人を拡張するという事
⑵いずれ人をも教育する
⑶掌から宇宙へと広がる


順を追うと
⑴に関しては、例えば人類が太古の時代を想像してみよう。
打製接近などは、きのみを砕いたり、食料を採取する為に用いられた。
それらは人類の手を拡張させる為のテクノロジーと言える。
他にも紙に言語を記載することは、脳のメモリの保存。脳の拡張である。
車は人の足を拡張させたテクノロジーである。

⑵いずれ人を教育する
例えば機械が知識をインプットを行い、人に合理的な指示を出すこと

⑶掌から宇宙へ広がる

電気を想像したい。

電気は先ずは実験室で試行錯誤されただろう。      
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やがて実験室という箱から各家庭に電球という技術に移行
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電気はやがて社会全体に送られ送電される。
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最終的に社会のあらゆる道具と繋がった電気はまるで空気のような存在となる。

このように掌の上にあった道具は身体を離れて器具として室内から室外にそしてより遠くに向かうということだ。


これらのテクノロジーの流れを常に頭に入れておく必要がある。


大切なことは、それぞれの事象を点で捉えるだけでなく、線で捉えることである。

①電気がコンピュータを生み出した
②コンピュータがインターネットにより接続
③社会に浸透して、IOTが進行
④データは結びつき集約される
⑤データを活用して、より効率化を図る。
⑥あらゆる物体が知性を得る

流れを確実に意識することが大切である。


原理から物事を捉える力

さてテクノロジーの特徴について、大まかにまとめてみた。
では次に物事を原理から考え捉える力について

今私たちは、自由や平等を主張することはさながら当然な世の中に生きている。
さてこれが封建制度の王様、市民の時代ならどうだろう。
あるいは将軍と農民なら?
平等と主張すれば、首が飛ぶのは間違いないだろう。
今の時代に当然とされているものを疑うことは、大切な資質です。

また国家とは何かという問うと、解答を出すのは難しいだろう。

国家とは主に3つの特徴を持つ
⑴領土
⑵国民
⑶権力

国家ができた理由を考えると、生存確率の上昇だろう。
団体を成すことで、知識の共有なども容易であり生存確率が向上する。
そもそもなぜという視点で物事を捉え直すことを忘れてはいけない。

そもそもなぜという原理に立ち返り、テクノロジーを軸に物事を捉え直し、線で考えるこの習慣は、世の中のあらゆる事象に置き換え考えられる。
日々生活する中で、何げなく使用しているものには、テクノロジーを軸に発展しているという視点を忘れず線で世の中を捉える力を養いたいと思う。


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