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良い音のギター、持ち出したいカメラ

毎回、写真について書いているわけですけど、これを読んでいてくれてる人の中で、楽器をやっていた経験がある方は居るでしょうか。
できればギターとかベースが良いんだけれど、楽器を始めるときに近所のディスカウントショップのようなところで初心者でもとっつきやすい値段で売られてるものを買って、右も左もわからぬまま気づいたら挫折していた、なんて経験は無いでしょうか。

ここまで書いたからには予想がつくと思うけど、自分はまさにその経験者です。埼玉の国道に面した大型店舗で、「Legend」なんて大それたロゴを掲げていながらもダイナミックな格安価格で売られていたエレキギターを親に泣きついて買ってもらいました。ちなみに店名はダイ○マだ。しかし、色々な理由はあったんだけれど、たった半年足らずで弾く気にもならなくなり、結局は同級生に譲ってしまうという結末だった。

話は飛んでその数年後、今度はアコースティックギターに持ち替えて再び挑戦する事になるんだけど、これまたざっくり割愛して話すと、今度はこの趣味が凄く長く続いた。
環境の変化もあって仲間がたくさん出来たのも大きな要因だったけれど、他の要因として「何より弾くことが楽しかった」いやもっと正確に言うと「ギターの音を聞くのがとても気持ちよかった」のです。

きっかけは「背伸びをして良い音のギターを買ったこと」だった。
仲の良い楽器屋さんの計らいも手伝って、勢いで12ヶ月のローンを組んで身の丈以上のギターに買い替えたのだけれど、その気持ちの昂り補正を差し引いても凄く良い音で、とにかくずっと弾いていたくなったのです。

良い音だとずっと弾いていたくなる。
そして、自然と引く時間が増えるので技術が積み上がる。
どんどん上手くなるので新しい事にもチャレンジしたくなる。
と、良い事しかなかった。

「ずっと弾いていたくなるギター」は、確実に上達と自信をくれていたのでした。

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かき鳴らしたギターはホールが削れる


時を経て、持ち物をギターからカメラに変えた自分に「どうしたら写真が上手くなりますか」という質問はたまにくる程度だけど、今ならこう即答します。

「持ち出すことが楽しくなるカメラを買え」

ハイエンドなスペックもいいですけど大きさの障壁もあるし、ハイスペックだからといって直接的に上達させてくれるわけでもありません。また、コストを理由に気に入ってもいない格安カメラを買うと、半年後には売却をしているかもしれません。

だから、多少の背伸びをしてでも「このカメラは、毎日でも持って出掛けたい」と思えて、尚且つ実現できそうなものを買うのがオススメです。

稀に見るような天才であれば違うけど、自分を含めた凡人が上達するための最初のカギは「夢中で向き合えた時間をどれだけ重ねられるか」だと思います。



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