チーム作りにもっと関わりたい!
今やっている仕事って端的にいうと「チーム作りに貢献する」って事。
いわゆるファシリテーターなんて名前がついた仕事を行っている。
「チーム作りに関わらせてくれませんか?」
っていうのが誘い文句なんだと思う。
元々学校の先生をしていたので、感覚的には…
「クラスの状態を見とって1年間かけて子どもたちのあらゆる成長を促す」
から
「グループの状態を見とって〇〇(期間)かけて参加者のあらゆる成長を促す」
になった。もちろん具体的な手法であったり、条件や状況は異なるので同じことをしている訳ではない。けれどすごく親近感があるというか親和性があるなと思いながら楽しく仕事させてもらっている。
普段、年齢関係なく様々な集団、団体、組織の方々と関わらせてもらっている。そうすると、経験を重ねるごとに「どんなグループにはどういうアクティビティが向いているのか〜?」みたいな経験則も随分増えてきたなと思った。
そこでこの際、一旦自分が実際にできるアクテビティや活動を全部まとめてみようと思ってデータベース化を試みたりしている。だいぶ出来上がったてきたけど時間をかけながらゆっくり練っていきたい。
データベース化をしながら気づく事ってあって、これが結構自分の本性というか好みの方向性みたいなのを表している事に気づいておもしろい。
データベースを作り出した当初、単純にそのアクティビティ(活動)に必要な場所、準備、手順なんかを書いていた。
段々そこに+αしてアクティビティの「特徴」を追加してみたり、「どんな状況で使うといいか」というような自分自身が掴んできた実感を加えるようにしていった。
これを作成段階で150くらいのアクティビティをキープしている事が分かって驚いたのもあるけど…もちろん1日とか2日でそんなにたくさんアクティビティって行わない。たくさんやればいいわけじゃないし、グループがハマったアクティビティがあれば割と長い時間かけて行う事だってある。
だから1日で5〜10くらい…が平均的にアクティビティとして選択される数かなって思う。本当変動は大きいけど。
そうすると毎回のように選ばれるアクティビティと、滅多に出てこないアクティビティが当然表れる。なんとなくこれもはっきりさせてみようと思って、「自分的に選びやすいアクティビティ」を4段階くらいで表すようにしてみた。
あ、1つ言い忘れた。
プログラムを実施する際って、元々固定化されたプログラムを粛々と実施するイメージでは全然ない。
筋トレだとその日に決まっているメニューをちゃんと実施するって感じだと思う。次回必要に応じて鍛える部位を変えたり、重量や回数を変えたり…場合によってはメニューそのものを変更したりなんて事はあるけど、それは当日が終わってからの事。
けどチーム作りをする時って、そのグループのメンバーのあらゆる状況(元々の関係性、体調、モチベーション…等)に合わせて行う事がすごく大事になってくる。
だからこれまた筋トレで例えると…
なかやまきんに君的に筋肉に「やるのかい?やらないのかい?」って聞いてみたり、筋肉に合わせてメニューをころころ変えていくみたいな感じになる。時にはオリジナル筋トレをしてしまうかもしれない。
まあとにかく、プログラムはそこに集まったメンバーの生の情報、生の実感を大事にしながら組み上げるのでベースは用意しているけど、その場で一番ベストなアクティビティを選んで行うようにしている。
自分自身その場にいると楽しくなっちゃうし読み取った様々な情報から勝手にアイデアが次々と湧いてきてしまう方なので、あまり固定化はしていない。
こうした事情もあって、「自分的に選びやすいアクティビティ」を4段階くらいで表すようにしてみた結果とてもおもしろい事が分かってきた。
端的に言うと、「どんな方向性に進めたいと思っているのか?(好み)」「本当はどこまで深めたいのか?」一方で「普段はどの段階で終わる事が多いのか」という事だった。
元々、1年間かけて子どもたちと関わるという形で仕事をさせてもらっていたから、今よりよほど長い期間をかけてチームを作っていくという事を行っていた。その時ですら、「次はこんな事をするぞ〜!(けど次の学年にバトンタッチする時期がきた)」みたいな感じがあった。
今は毎日顔を合わせて1年間…みたいな長期間の関わりはない。
さっきも書いたけど1日とか2日とかが多い。
と、なると「より深く、より先へ!」というのは中々難しかったりする。
「本当はやりたいけど、手が出せていないアクティビティ」の傾向を見ると、それがはっきり分かった。
いつもファシリテーションする時って、メンバーの生の情報に合わせて、そこで一番ベストと思ったアクティビティを選ぶ事にしている。だから、「自分がやりたいから」という理由だけで選択する事はない。(ただやらせるだけ、やってっもらうだけ…になって本当は起きる可能性があるものがなくなっちゃうから。意味がない)
例えば、そもそも心理的安全性がとても低い状態のメンバーが多い集団がいたとする。
この時必要なのは、その高い壁を崩していく事である。お互いの事を知り合っていったり、受け止めたり認め合ったり…そういう事をたくさんたくさん繰り返しながら「大丈夫やん。もうちょっと楽にいこ」みたいになっていくのが必要な段階と思う。1日かけてそういうプログラムにしていく事もよくある。
けどこういうステップを経ずに、とにかくチームらしいアクティビティみたいなんをやる!という気持ちが先行したり「チームで目標を立ててクリアしましょう」みたいなアクティビティをやってしまうと、場合によってはただただしんどい時間になってしまう。
課題が難しいとすると、そのためにはアイデアを出し合ったり、失敗を繰り返しながらも試行錯誤を続けていく必要がある。けど、心理的安全性が少ない集団だとそういう事って極めて大きいハードルになる。誰も発言しなかったり、声が大きい人の意見でとりあえず流れたり…「やらされているだけ」みたいな状態が生まれやすい。
自分はこういう状況から生まれるものってあまりに少ないし、楽しくもないし誰も得しないなって思っている。
だから「ベースとなるプログラムは用意しているけど、参加者の状況に合わせて柔軟にアクティビティを行う」というのを基本としている。
こうした事情もあって、その集団の状況にあっていなければ「本当はやりたいアクティビティ」に到達する事はできない。
もしかしたらアクティビティがどうのこうの…というレベルではなくて、どんな期間、どんなふうに関わりたいのか…みたいな所もあるな〜と思ってはいる。
とにもかくにも自分が今回発見したやりたい方向って
『「表現・創意・深い対話」が表れるような時間にしたい』
って事だった。そこに焦点を当てつつ色々見ようとすると…次々とアイデアが湧いてきたり、忘れていた何かを思い出したりしてきたので、どうやらここが今のポイントらしい!
色々なチームとか関わっていきながら、おもしろい時間、素敵な時間を過ごしていきたいな〜!!
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