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やればできることを示すこと、矛盾の極限から1/3の光景と世界へ/第9回ディスラプティブ・イノベーション研究会

これまで2年間のブロックチェーン研究会(*)から一歩進め、昨秋9月よりディスラプティブ・イノベーションと範囲を広げて探究を深めています。どんな未来を描き、今とこれからをどのように生きてみたいか、発想や行動していくきっかけとなる時間を共有しています。

(*)シェアしながら学び合うブロックチェーン研究会(2018年6月〜2020年8月まで毎月開催)では、ブロックチェーンを1つのディスラプティブ・イノベーション(Disruptive Innovation/分岐的イノベーション)として探究してきました。 私たちは、Disruptive innovationを破壊的イノベーションではなく、分岐的イノベーションという表現を使っています。

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今回・第9回では、引き続き前半:ディスラプティブ・イノベーションの事例紹介、後半:オンライン読書会として、藤原と樋口(藤原情報教育研究所)に加えて、ブロックチェーン研究会からのメンバー 3名の方にもご一緒いただき参加型収録を行いました。

▷前半
・わたしの小さな違和感シェア
・ディスラプティブ・イノベーション事例紹介
 :環境、価値観のディスラプティブ・イノベーション

▷後半
 オンライン読書会
 書籍「日本経済再生論:ディスラプティブ・イノベーションの道」読み深め:第七章 終わりに

今回のコンテンツを通しても、ご視聴くださる皆さんの日常や未来を想う気づきや行動へのささやかなきっかけ、ワクワク感につながると嬉しいです。

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藤原直哉より

“この先、次の世代の国をどうするかの見通しがたっていないところが問題なのです。今日さえよければ良しではなくて、次世代にどう継承するかをきちんと考えなければだめだと思いますね”

“本来もっとコストをかけてクリーンなかたちで使わなければいけないエネルギーを、ものすごく安く大量に汚く使ってきましたからね。開発のときにお金をかけずにきた分...”

“近年の健康被害も含めて、社会的コストを我々は今までケチりすぎてきたんじゃないかと”

“地球を汚しまくっていることをほったらかしてきて、これまでそこをあまり触れないようにしてやってきているから辻褄が合わなくなってきているのですよね”

“増やすも減らす両方やったから文明の再構築しかないのですよ。今の1/3のエネルギーと人手で環境負荷も全てを回すという前提で、もう一度文明をつくり直してみることが一番良いように思います”

“所得も1/3_消費も1/3_投資も1/3_それでもみんなが幸せということはあると思います”

“一気にやると負荷が大きくなりますからね。早くやって10年で済むことよりも、じわっと30年かけてやった方が破局を避けられますよね”

“没落と考えるのか、戦略的に下げると考えるのか、ここの問題なのです。戦略的に下げると考えないと、夢も希望もなくなりますから。貧乏とミニマリストの違いもそこですよね。歳をとることにも似ていますよね”

“大食いできなくなったこと、大酒飲めなくなったことは悲しいことではなくて、年相応にやって良いことなのですよね”

“簡単にして多くの人が使うことで世の中が変わる、これはすごく重要なことだと思います”

“動きずらい部分もある中で、変わるときはすごく早い。悲観せずに変わるときは変わるから、前向きに考えていかないと。やっぱり考えていないと何もできないですよね”

“結論の出ない会議ってすごく重要で、それを積み重ねていくことで何か突然ひらめいてくるのですよ”

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第9回前半:ディスラプティブ・イノベーション事例紹介

2021年/令和3年5月 収録型(会場開催なし)

▷わたしの小さな違和感シェア
気づきは誰でもできることだけど、言われて始めて気がつくこと。意外な盲点の発見から、いろいろな疑問を持ってみよう。

第7回ディスラプティブ・イノベーション事例紹介(長野編前半:現代の鉱山であり、ロハスの鉱山)をきっかけに、小さな違和感の大切さを改めて感じ、私たちが暮らしの中で感じるちょっとした違和感、「どう思う?」を毎月共有してみることにしました。

・自治体の境界
・河川の水系での境界と文化圏と地名
・行政の効率化と地名分け
・合併前後の地域名や開通による駅名
・物忘れや体力と年齢の違和感
・ものは考えよう
・年を重ねるごとに心機一転
・追い越すことなく追い越されることなく必ず来る
・長生き地獄と健康寿命と生きがい
・二拠点生活と畑と親孝行と自分の楽しみ
・自然と親しむことと頭を活性化できる交流
・時代の違和感と良い時代
・小林秀雄_年齢と思想
・年齢と記憶の結びつきと大切さ
・若い頃のがむしゃらと違った質の高い体力づくり
・地元密着と異なる文化圏との交流の両立が可能に
・巣籠もりしててもつながれる進化
・バッチの違和感
・アルファベット三文字に気をつけましょう
・言葉だけ一人歩き
・押し付けがましい運動

▷事例紹介 環境、価値観のディスラプティブ・イノベーション
 
樋口からの紹介・藤原の解説・参加メンバーの皆さんからのコメント

・必ず経営者が必要
・業界外の人がわかる無駄
・先の先を見通して始まるもの
・公平な発想を持っている企業
・小さいところからの始まりと世の中を良くする着眼点
・処理を考えないでつくった製品
・矛盾の極限が来ている
・お粗末な話で、文明のかたちを変えるしかない
・業界の古い慣習とブラックボックス
・ものすごい努力と情熱
・社会的コストの削減間違い
・文明のかたちを変えていく
・やればできることを示すこと
・積極的な世界との交流
・ESG投資の経営者の決意と世界的潮流背景
・廃棄の部分と100年先への継承
・個人家庭レベルでできることの限界
・業界レベルから始めた良さ
・魅力と熱意がある人には人がついいてくる
・石油メーカー、化学メーカ最大大手とプラスチックの関係性
・川上からのゴミを出しとエネルギーと資源の無駄
・本来はコストをかけて環境負荷を減らして持続可能性の高い運営
・100年後を気にしないでやっていたこれまで
・規制の多い静脈の整備
・地球の乱れ
・ディスラプティブ・イノベーションをどこでやるのか
・ほんのちょっとした工夫により改善できること
・エネルギーや資源の使い方のディスラプティブ・イノベーション
・昭和35年エネルギー総使用料
・ライフスタイルを変えることによる環境改善
・エンジン開発か、どうやって車を乗らないか
・動脈と静脈の改善と情報公開
・環境に対する企業の情報公開
・未来を拓くとき、大抵仕事をしようというとき、今まで何をしてきたかを問う人が多い中で...
・新しいことをしようとするときに、現状の外のところ、何かハードルを越えるところに...
・死んだときに達成できないのが理想
・未来をひらく、世の中を変えていくことのキーポイント
・死んだ後にゴールがある、自分はどう動くか

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第9回後半:書籍「日本経済再生論:ディスラプティブ・イノベーションの道」読み深め


▷オンライン読書会
藤原直哉おすすめ:三輪晴治さんの書籍「日本経済再生論:ディスラプティブ・イノベーションの道」、全7章。

一人で読み深める愉しさ(ときには、なかなか難しく)とともに、毎回1章ずつ取り上げ、それぞれが事前に読んで記憶に残ったことばを持ち寄り、感じたことや印象に残ったこと、疑問に思ったこと、気になったことなどを持ち寄り、聴き語り合いながら、ディスラプティブ・イノベーションについて理解を深めています。ときには、結論がでない話の中からも、私たちの暮らしに寄り添うイノベーションの多様性をより身近に感じる機会としています。

▷第七章 終わりに

・新しい国のかたち
・産業立国_新しい主導産業
・1960年代までの物の世界
・1970年代不動産バブル_金余りの時代_躓きの始まり
・産業金融_同時の立て直し
・今までになかったものがない平成時代
・決意の問題
・産業立国時代の一体感
・昭和40年代までの我が同胞
・みずくさい国
・厳しい話だけどディストピア
・ビジネスとは経済が自律的に回り出す
・文明の再構築
・環境と文明の問題
・給料仕事に頼らない生活
・総合的な文明の新しいかたち
・若いエネルギーと年配の経験の組み合わせ
・1/3の根拠は半値八掛け二割引
・1/3の光景と世界
・主導産業はなくなる?!
・寡占状態にならない産業
・所得を稼ぐための産業のゆらぎ
・昭和29年一番の輸出商品
・力んでもしょうがない
・世界に訴えることができる力
・どこに向けて構築するか_何のために活かすか
・今までの延長線上で効率効果を上げれば良いと思っている人たち
・上手にバブルを冷やしてきた国
・創意工夫_1/3で何ができるか
・GDPを減らしながら国民満足度を上げる
・先進国を過ぎた後の道
・どこかに皺寄せできない時代
・三年蓄えのない国は国にあらず
・三年間蓄え無税
・無限前提だったこれまで_無限希釈
・地球は有限前提での発想の転換_コペルニクス的転回
・先進国を過ぎたところの落としどころ
・成熟の8割と色々やってみましょうよの2割
・縮小再生産と質の向上
・バブル崩壊と変わる世界中の気分

三輪晴治さんの書籍「日本経済再生論:ディスラプティブ・イノベーションの道」、全7章を毎月1章ずつ読み深めてきて7ヶ月。来月より新たな書籍で継続していくオンライン読書会を前に、この7ヶ月の感想をメンバーの皆さんから収録時にいただきました。

“一冊の本をここまで精読したのは、久しぶりだった”

“良い本は、多義的にいろいろな面が見えて、1つの産業史としても読めるし、日本人の精神史としても読めるし、世界の歴史としても読めるし、いろいろな良い勉強になった。他の関連的なところまで見にいったりもできた”

“日本の主導産業をなかなか具体的に描ききれない、ひょっとしたらパラダイムが全然違う方向の産業社会に向かっていくかもしれないことを理解できた。後は自分の実践にどうつなげていくかですね”

“一人で読んだときに‘難しい本だなぁ‘と思ったけれど、皆さんとお話ししながら読むと理解が深まった”

“書いてあることが大きい分、自分ごとではなくどこか他人事のようになっていたんじゃないかなと思うので、自分ごととしてどうやって何をやっていくかにつなげていきたい”

“なかなか一冊の本を最初から最後まで読み通すということなく、良い経験になった”

“皆さんの意見、別の視点からの考え方を教わって、立体的に読めて大変勉強になった”

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動画販売

第9回ディスラプティブ・イノベーション研究会の動画(前半 01:46:26、後半 45:04)は、下記よりご覧いただけます。

<今後について>
令和3年6月分以降も、引き続き収録型とさせていただきます。
日々刻々と変わっていく国内外の情勢を鑑みながら、今後の会場開催を検討してまいります。

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