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現代の鉱山であり、ロハスの鉱山/第7回ディスラプティブ・イノベーション研究会

これまで2年間のブロックチェーン研究会(*)から一歩進め、昨秋9月よりディスラプティブ・イノベーションと範囲を広げて探究を深めています。どんな未来を描き、今とこれからをどのように生きてみたいか、発想や行動していくきっかけとなる時間を共有しています。

(*)シェアしながら学び合うブロックチェーン研究会(2018年6月〜2020年8月まで毎月開催)では、ブロックチェーンを1つのディスラプティブ・イノベーション(Disruptive Innovation/分岐的イノベーション)として探究してきました。 私たちは、Disruptive innovationを破壊的イノベーションではなく、分岐的イノベーションという表現を使っています。

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今回・第7回では、引き続き前半:ディスラプティブ・イノベーションの事例紹介、後半:オンライン読書会として、藤原と樋口(藤原情報教育研究所)に加えて、ブロックチェーン研究会からのメンバー 3名の方にもご一緒いただき参加型収録を行いました。

▷前半
ディスラプティブ・イノベーション事例紹介:長野編 前半

▷後半
書籍「日本経済再生論:ディスラプティブ・イノベーションの道」読み深め:第五章 何故「主導産業」を開発し続けなければ

今回のコンテンツを通しても、ご視聴くださる皆さんの日常や未来を想う気づきや行動へのささやかなきっかけ、ワクワク感につながると嬉しいです。

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藤原直哉より

“新しい結合と言えば、すごくわかりやすいですよね。何もノーベル賞級の発明がなければいけないというわけではなくて、今までのものを上手に組み合わせることで、私たちの生活や仕事が良くなるというふうに考えたら良いわけですよね”

“高尚な学問も大事ですけれど、気づきはもっと大事ですよね。これなら誰でもできるわけです”

“古いものに対する愛着、味わい、歴史を継承したいロハス思想、ロハス層がお客さん”

“その地域で採れた材木は、その地域に合うとよく言われますよね。地元の良いものは地元の中で使いましょうという趣旨ですよね”

“複数の市場ができるというのは、現代の特徴ですよね”

“茶道の茶碗みたいなものですよね。ライフスタイルにお金を払うかどうか。茶人は茶事のライフスタイルにお金を払うでしょう。ここは経済的にもやればすごいですよね”

“共感するイメージをつくって、それを達成するための何かを提供すること。ここにもビジネスの可能性が十分ありますよね。ただ、この世界は細分化されていますから、大量生産大量消費には向かないですよね。一人ひとりの手作り感、あつらえることが中心。今までのビジネスの延長というよりは、ビジネスの担い手が違うわけですよね”

“何十年先まで見て、担い手は民間企業であり、みんなが集ってくれるような政策。それを誰がやるのかは、主導産業。一番継続性があるのは、役所でも政治でもなく、企業なのです”

“主導産業がしっかりしていないと、あらゆるものが空中分解してしまいます”

“この先、次の世代の国をどうするかの見通しがたっていないところが問題なのです。今日さえよければ良しではなくて、次世代にどう継承するかをきちんと考えなければだめだと思いますね”

“大いなる経営の油断の後遺症の中に、今があるのです。企業を直すことが必要なのです”

“何もしないと、やっぱり次はないということをしみじみ感じますね。ロハス的にみんなできるところからやっているよと、あと欠けているところは大きな産業が動かないとならない世界、材料とか中核部品とかね。そこを立ち上げられるように頑張らないとと強く感じますね”

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第7回前半:ディスラプティブ・イノベーション事例紹介

2021年/令和3年3月 収録型(会場開催なし)

▷事例紹介 長野編 前半
 樋口からの紹介・藤原の解説・参加メンバーの皆さんからのコメント

・イノベーションの和訳と解釈
・1985年の経済白書の誤訳
・ディスラプティブイノベーションとSLOC
・新しい社会の仕組み基盤としてのSLOC(Small Local Open Connected)
・新しい事業形態
・健康立国対談 いよいよ幕が開く 持続可能性生活
・コンピューターをさわりたい人の願いを叶えたiモード
・画期的な変化
・電話とパソコンの新結合と今日のスマホへの進化
・原理原則
・森林と向き合っている企業
・古材小道具と大家さんのレスキューと想いの継承
・小さな違和感の大切さ
・日本の古材の廃棄
・85,398棟と120棟
・アフリカゾウの雄1頭とりんご1個の対比
・お先にどうぞの想い
・取り組みとチーム編成
・地元の公民館のような存在
・次の担い手にどうのよに託されているかの実感
・古材の活用を身近に感じてもらえる
・環境負荷の低減につながる事業
・洗って磨いて新しく
・2つの感覚
・木製ハンガーのクリエイティブリユース
・捨てられるはずだった食器が照明に
・見方を変えて新しい用途を与える新しい輝き
・ゴミを増やすことにはならない
・今の社会を愉しみなおすトライアルチーム
・たのしくたくましく暮らしをつくっていく人たちのサポート
・使われていない日本の材木
・ご縁からつながる地域から地域へのロハス的な世界
・地産地消のイノベーション
・言われて始めて気がつくこと
・新しいものより古いものの価値
・市場があるようでない世界
・癒しの付加価値と名木の物語
・日常生活の中に良い材料を使って
・癒しの原点から豊かに
・新しい世の中への再構築と応用範囲
・大量消費社会ではない自然を活かした生活のための材料古屋
・経済原則とは違うコンセプト
・コンセプトを持ってのまちおこし
・Cultural Creativesの価値観と思考
・豊かさの違い
・根本的な価値観の違い
・経済をどう回していくかの過渡期
・ロハス的な経済の回し方
・ペットと暮らす生活
・趣味にお金を使う人たち
・ものよりことを大事にする人たち
・イメージをかたちにするところ
・自分のライフスタイルをサポートしてもらう家
・食品の地産地消に通じるもの
・海外から輸入しての規格もの以上の価値
・ちょっと良い自分の気に入っているものに囲まれる暮らし
・自分の感覚の変化

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第7回後半:書籍「日本経済再生論:ディスラプティブ・イノベーションの道」読み深め

▷オンライン読書会
藤原直哉おすすめ:三輪晴治さんの書籍「日本経済再生論:ディスラプティブ・イノベーションの道」、全7章。

一人で読み深める愉しさ(ときには、なかなか難しく)とともに、毎回1章ずつ取り上げ、それぞれが事前に読んで記憶に残ったことばを持ち寄り、感じたことや印象に残ったこと、疑問に思ったこと、気になったことなどを持ち寄り、聴き語り合いながら、ディスラプティブ・イノベーションについて理解を深めています。ときには、結論がでない話の中からも、私たちの暮らしに寄り添うイノベーションの多様性をより身近に感じる機会としています。

▷第五章 何故「主導産業」を開発し続けなければ

・頭脳労働の単純労働化の危険
・社員が喜んでいない中での顧客の喜びは
・社員の働く満足度と顧客の満足度の順番
・従業員満足度と経営品質
・自分の感覚が“おかしかった”頃
・世の中の変化と産業政策
・中長期的な原点をどこに置くのか
・シンガポールや香港の生き方
・毛沢東の中国の時代
・新しい方向性の中での仕事
・一世代、二世代にわたって
・効率の悪い投資
・30年にわたっての主導産業
・ものの原点の水素と主導産業
・原子力工学科と造船学科
・現場の問題よりもリーダーシップと企業経営人の問題
・長子相続の護りと末子相続の枝分け株分け
・男系長子相続の戦いで護り_平成の日本
・典型的な末子相続系のスピンアウトとIT企業
・一事が万事中途半端な日本をどうするか
・不確実性への挑戦
・思い通りに行かなくて当たり前
・結果をすぐに求め過ぎているところ
・すぐにできるものはもうできているもの
・最初のディスカッションに入っているかどうか
・話の輪に入っていない
・ストックに安住の問題
・命がけの飛躍
・資本主義経済の原理
・経営がシンギュラリティに達するかどうか
・清濁併せ吞む
・資本主義は飛ばないと
・研究開発をやっていかないとネタ切れ
・空箱上場
・実業とマネーの世界の融合
・90年代以降にお蔵入りになったプロジェクト
・広める努力と安定生産
・中途半端なライフスタイルの提案
・宇宙はひとつのフロンティア
・行き詰まった時に出てくること_限界の次
・何を変えていくか
・ものづくりの中心国の日本
・私の小さな違和感どう思いますか

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動画販売

第7回ディスラプティブ・イノベーション研究会の動画(前半 01:17:27、後半 01:19:46)は、下記よりご覧いただけます。

<今後について>
引き続き、令和3年4月・5月分は、収録型とさせていただきます。
6月以降の会場開催は、通常第2水曜日(12時〜15時)を予定しておりますが、日々刻々と変わっていく新型コロナウイルスの状況、国内外の情勢を鑑みながら、今後も収録もしくは会場開催の判断をさせていただきます。

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