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いっこだて 2

みなさんこんにちは。

今日は家についての2日目ということで、続きを書きます。

1.建てたいと思ったきっかけ
2.資金について
3.ビルダーの選定
4.計画
5.工事開始!
6.建前(棟上げ)
7.完成・お引越し
8.反省点

昨日は1~4までやりましたので、今日は工事開始からです。


工事開始!

さてさていよいよ計画もほぼ練りあがり、着工となります。

実はこの住起産業さんは、施主の知り合いの業者を4社まで施工に入れても良いということで、僕は僕の父親が経営する会社に基礎を作ってもらうことになりました。おやじは現金がないので新築祝いでタダでやってやる!ということでお言葉に甘えて基礎は材料費以外をおやじに負担してもらうことになりました。あざーす!

もちろん、計画は住起産業さんが行っていますので、おやじはその図面をもとに作ります。ちなみにこれで浮いたお金は約70万!ありがとうおやじ。

基礎は耐震強度3を取得している構造と関連があり、通常のつくりよりボルトが多いそうです。そして、僕は土木屋です。コンクリートのプロです。基礎のコンクリートの強度を設計の強度より少し上げ、通常の基礎より高強度のものにしてもらいました。もちろん、僕の親父も施工のプロです。コンクリート打設の日には僕は仕事を抜け出し、自分の家のコンクリートを見守りました。おかげでヒビのないきれいな基礎が出来上がり、住起産業の現場監督にも「こんなきれいに基礎作る業者いませんよ」とお褒めの言葉をおいただきました。まぁここはプロですから笑


建前(棟上げ)

ここからドキワクします。なんせ僕が全く知らない建築の施工が始まるからです!

僕は土木の監督なので土木のことは慣れていますが、同じ建設業でも建築となると全く別世界。大工さんが来てトントンするんだぁ!と素人丸出しで見学に行きました。もちろん差し入れをもって。

クレーンを使って材料を器用に上げていきます。柱と材料はもう工場で加工され、組み立てるだけになっています。手際よく組立て、一日でほぼ完了。

後は細かな部分を調整するのみ。いやぁはやい!大工さんはすごいなと思う土木屋なのでした。ちなみに前回の投稿のトップ写真がその日の終わりに撮ったもの→https://note.com/naotousan/n/na3fb98f7e44a

天井まで貼って無事完了です。雨が降らなくてよかった。


完成・お引越し

建前の時は大工さんが11人来て一斉に作ってしまいましたが、それからは毎日親方が一人で来るかもう一人手伝いで来る程度。少しずつ進みます。そもそも僕は社宅住まいなのでそこまで早く作ってほしいわけではありません。辛抱強く待ちます。家についての技術的なものをいくつかこだわって盛り込みました。それが下記の4つ。


〇耐震強度について

耐震強度は、最高ランクの3を取得していますが、通常の木造住宅(ツーバイフォーではなく在来工法)で出すにはなかなかの強度検討が必要だそうで、筋交いがたくさん入ったり、壁にベニヤが追加されたりと大げさになります。

実際、僕のウチも筋交いが入るだけ入り、外側の壁面には9㎜の構造用合板を外壁側全面に施すかたちとなっています。つよそう。地震が起きたときに「家から出ろ!」っていう家にはしたくなかったんです。安心して家にいられるように。


〇気密について

昨今の住宅は気密性が高いことが必須になっているといってもいいでしょう。気密性が高いと、🏠冷暖房の効率が格段に良くなる。🏠換気が計画的にできるようになる。🏠防音も向上する。🏠虫が入ってきずらい。🏠床の底冷えがしない。等々、いいことがいっぱい。ちなみに3年たった今でもゴキブリは一度も見ていません。


〇断熱

妻が冷え性なので断熱は気にしました。床暖房はあまり好きではないので床暖房にはしていませんが、床は分厚い断熱材が入っています。床断熱は電源を付けてないと寒くなるというのがネックで、何もせずともちゃんと断熱が効く家にしたかったってところです。ちなみに壁は吹付断熱で105㎜全部(柱の径と同じ厚さがMAX)吹いてます。


〇ZEH(ZERO ENERGY HOUSE)について ※ゼッチと読みます

これは国の施策で一定のエネルギー消費を軽減する策を施した家に対して、補助金を出しますよっていう制度です。これをクリアするには、基本的に1年間の消費エネルギー(電力等)をネットゼロ(エネルギー換算でゼロ)にできる家である必要があって、それをクリアするにはソーラー発電が必須です。

電気の消費を減らし(断熱性能を上げて電力消費を抑える)、同じだけのエネルギーをソーラー発電で作る。計算上、これを賄えるソーラー容量が必要です。うちの場合は5.3kwを載せてます。これによって1年間の電気代はなんと売電収入の方が上回って、水道代まで賄っています。だから光熱費はタダです。さらに、このZEHに認定されると、3年前なら125万円の補助金が出たんです。すごいでしょ。


これらを投入した我が家。大工さんも一生懸命作ってくれ、無事完成までこぎつけます。

社宅から新居までは1㎞も離れていません。引っ越しはサカイで8万円。安いのか高いのか。ともあれ引っ越しも完了。ありがとうお兄ちゃんたち


反省点

いろいろありましたが、概ね今の家には満足しています。

ただ、やはりこういう風にした方が良かったなぁと思うことはいくつかあって、仲のいい友達が家を建てるときにはおせっかいで後悔ポイントを教えています(笑)

これを見てくれた方の中で、新居を建てるときに注意した方がいいと思うポイントを僕なりにまとめます。

◎コンセントは迷ったら多めに付けとけ!

 これはよく言う注意点です。コンセントはビルダーによりますが、1箇所5千円前後です。これを無駄だと言ってケチると後悔しかねません。何10年も住む家です。初期投資をケチって不便では元も子もありません。妻はケチりたがりましたが、僕は断固多めで通しました。おかげで不便は感じません。使ってないコンセントはありますが(笑)

◎風呂は広め!
お風呂は毎日使います。浴槽は割とどうでもいいんですが、特に体の大きい男性は広い洗い場にすることをお勧めします。小さな子供と一緒に入る時も良さを感じます。広めにしておけば子供を二人洗い場で一緒に洗うってこともと無理なくできます。追加費用は10万~15万。これを高いと思うかどうかはあなた次第。

◎廊下の電気は自動にしろ!
これ僕が後悔している点です。自動にしておけばよかったぁ。住むまで別に気にしていませんでした。付けて消せばいいじゃんって。手で。それが住んでみると短い距離でパチパチパチパチ付けて消してはめんどくさい!センサーにしても1ヶ所3~5千円くらいの追い金で済みますのでここはほんとにお勧めです。

◎天井は高めがいい!
ここは予算と相談ですが、やっぱり高い天井の家は開放感があって住みやすいです。うちは標準の2400㎜高。2600㎜くらいあるとだいぶ印象が違うと思いますが、設計を根本から作り直す必要が出てくる可能性があるので要相談ですね。

ざっとこんなもんですかね。

結局家は全部で4200万かかりました。土地が1450万、上屋と外工で2750万。高いよね。でも光熱費がかからないうえ、補助金125万なので30年すむことを考えれば、4200万-125万-(30年×12ヵ月×1.5万)=3535万

そう考えればそこまでお高くはないかなと。

かくして無事なおと邸は完成しました。夏に友達が来ても、「エアコン付けてないのに涼しい!なんで?」ってなったり、冬に来客があっても「暖房ついてないんですか?なんでこんなにあったかいの?」ってなったりします。

いやいや快適快適♪


ではでは。長文にお付き合いいただきありがとうございました。

今日はここらへんで。


※写真はウチの使う前のキッチンです。



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