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人生の豊かさは経験の合計で決まるという話

2022年に入り、いろんな本を乱読していたんだけど、中でもお金に関する本を多く読んでいることに気づいた。

で、今回は、お金×人生の本を見つけたので、これはnoteに残しておこうと思ったのでメモとして書き残しておきたい。

タイトルは強烈だが、中身は心に響く内容ばかり。すでに理解していることを再認識するという意味では、僕自身もかなり影響を受けたのでぜひ興味を持ったら、読んでいただきたい。

ちなみに、よく「お金と愛はどちらが大事か」という論争が出るが、結論はどちらも大事ということ。お金がたくさんあっても人に愛されていない人生なんて僕は歩みたくない。でも、お金がないと生活するのは基本的には難しい。もちろん、物々交換のようなコミュニティに身を置き、自給自足のような生活ができれば、本当の意味ではお金は必要ないかもしれない。
だが、豊かな生活(定義はたくさんあるが)を送るには、それなりのお金は必要になってくるのは事実。

おそらく、この本はこんな人にとって何かのヒントを得ると思う。

・老後に漠然とした不安があり、お金をひたすら貯めている
・お金に対して、あまり考えたことが今までない
・これまでの人生で、経済的な理由でやりたいことを諦めたことがある人

✳︎一部引用を含んでいるが、僕自身の経験や考えも交えて書いている。

節約という弊害

節約と倹約という言葉がある。これは似たようで意味は全く違うのはご存知だと思うが、倹約はお金に関することのみに使われる言葉だ。
「時間の節約」とは言うが、「時間の倹約」は間違った日本語である。

僕は節約は大事な行為だと思うが、経験に関する節約はしない方が良いと思っている。なぜなら、経験というものは一生自分の記憶に残ることであり、長い期間を得て、リターンを得られる可能性があるからだ。

僕が実際に経験したことだが、友人たちとアメリカを車で横断していた時、アメリカのアンテロープキャニオンという世界遺産に行った。先住民族であるナバホ族の居住地域にある奇妙な造形をした砂岩に囲まれている渓谷で絶景のポイントだ。

僕はこの時、有名な観光スポットには興味がなかったのと100ドルというバックパッカーにとっての大金を払う価値がないと思ったので、一人で近くのバーガーショップで時間を潰していた。
もう一つ言い訳を付け加えると、旅費には余裕があったのだが、なるべくお金を使わない旅をしたいと思っていた。

だが、もしアメリカに行く機会が今後なくて一生訪れることができないのであれば、僕は大変な機会損失をしたかもしれない。
節約も時には必要かもしれないが、今しか経験できないことには迷わず使うべきだと改めて感じた。

時に節約は良い結果を生むかもしれないが、使うべき時にはお金を使う。これが鉄則だと思う。

思い出は決して消えないという事実

人生で一番大切なことは、良い仕事に就くことでもなく、お金を稼ぐことでもなく思い出を作ることだ。その手段として仕事があったり、家族があったりする。人は誰でも、常に記憶から経験を引き出して、人生の出来事を再体験できる。

思い返してほしい。あなたが小学生だったとき、両親にもらった誕生日プレゼントを覚えているだろうか。両親には申し訳ないが、僕は全く覚えていない。
それより、父のキャンプ好きの友人と行った群馬の山奥の人が誰もいないスリルのあるキャンプの方が鮮明に記憶に残っている。
あの時の経験が今にあり、僕は今でも定期的にキャンプに行くほどアウトドア好きになった。

サッカーを始めた時もそうだ。僕は、小学3年生からサッカーを始めたんだが、始める前までは友人とデュエルマスターズで対戦したり、ゲームをやったりとインドアであった。
だが、始めてからはすっかりのめり込んで、放課後は校庭で日が暮れるまでボールを蹴りまくった。たまらなく楽しかった。
人生の中で、夢中になれることはそんなに多くないと思う。本当に貴重な経験だった。
経験からはその時の喜びだけでなく、後で思い出せる記憶が得られる。

記憶に関しては、記憶の配当という考え方もある。記憶は年月が経つごとに、薄まっていくと思われがちだが、濃厚な記憶ほど年月を重ねるごとに鮮明になることがある。
そして、その記憶が喜びに変わり、やがてお金には変えられない一生の財産になる。

話を戻すと、とにかく早い段階で経験に投資すべきだということ。
お金がないので経験に投資できないなら、とにかくお金を作る方法を考える。手段はなんでも良い。目的さえ達成できればOK。

健康とお金について

健康とお金は切っても切り離せない事情がある。健康にお金を使えば、おそらくお金をかけないよりは長生きできるだろう。だが、お金から楽しみを引き出す能力が年齢とともに下がるのは事実だ。
不健康な状態では10億円持っていても、ただの大金だ。それなら健康な状態で100万円持っていた方がよっぽど良い経験ができるだろう。

そして、年齢とともに体力が落ちていくのも事実だ。20歳の時はショートボードでサーフィンをしていても、70歳になって同じようなパフォーマンスをするのはまず不可能。楽しさも自分ができるパフォーマンスに総じて比例するだろう。
なので、能力が高いうちに、お金を使ってなるべく多くの経験をするべきだ。経験の先延ばしは代償だ。

リスクに関して

お金はできるだけ使うべき、と言ってきたが、その考えの根本は倹約という言葉に集約できる。リスクとリターンを考えた上でリターンが上回る想定ならそれは倹約と言える。いっときの感情でお金を使い、後で後悔するのは浪費だ。

チャンスを掴むためのリスクは、デメリットが極めて小さく、メリットが極めて大きいと判断できる場合、大胆な行動を取らない方がリスクとなる。
もちろん、リスクとリターンや経済状況を見極めた上での判断は大前提ではあるが、年齢が若いほど例えチャンスを掴めなかったとしても、挽回できるチャンスが回ってくる可能性が高い。

大胆な行動をするためのポイントは3つ。

一つ目は、リスクは早い段階でとったほうが良い。失敗のダメージは少なく、成功した時のメリットは大きくなる。

二つ目は、行動を取らないことへのリスクを過小評価すべきではないということだ。知らず知らずのうちに経験値を失っている可能性もある。リスクの許容度は人それぞれ違う。それは誰からも指摘されるべきではないし、責任を取るのは自分だからだ。ただ、どの程度の影響をもたらすかは考えるべき

三つ目は「リスクの大きさ」と「不安」は区別すべき。不安な状態はリスクを過大評価しがちだ。
これを避けるには、最悪のシナリオを想定すること。同時に、最悪のシナリオを乗り越えるための安全策を検討する。ここで、想像したほど悪くないと思えれば、プラス面に目を向けられるだろう。

おまけ

本書とは関係ないが、旅行に関するお金の使い方で僕の価値観は二つに分けられる。それは、体験して得られる経験と、目で見て楽しむ経験だ。基本的に僕は後者の観光はしない。なぜなら、記憶に残りにくいのと、写真で後で楽しんでも、「あーこんなことがあったな」ぐらいの感想しか持てないからだ。
一方、体験で得られた経験は、自分の身体を動かして得た経験なので頭と身体で記憶を振り返ることができる。記憶の配当がめちゃめちゃ大きいのだ。
価値観は多種多様なので、これが良いとか悪いとかないだろうが、判断基準を自分の中で持つことは大切なことだと思う。

まとめ

日常生活の中での消費は、価値観を基準に繰り返し行われているが、大事なのは自分の基準を保つことだと思う。その中で、「経験」は間違いなく自分の一生の資産になるし、消えない唯一無二のものだ。

そのためにお金を使うべきだし、タイミングは早い方が良い。もちろん大前提としては、自分の健康があるので健康には惜しみなくお金を使うべき、というのが僕の考え。
たとえお金を使うことにリスクがあっても、リスクとリターンを踏まえた上での判断したことには決して後悔はないだろう。

ただし、お金をやりたいことに使いまくるべきではない。お金は一定の安心を生むので、ある程度はストックすべきだと思うし、使い時があるなら貯金も必要だ。
「これをやらなかったら一生後悔する」だったり「歳を重ねるごとに喜びが減る」ようなことは考える必要もなく経験すべき。

人生の豊かさは経験の合計で決まる。


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