見出し画像

2022年1~4月で読んだ本たち

2022年になってから読書のスピードが早くなった。乱読してしまうので、一定期間同じようなカテゴリーの本を読むというよりその時読みたくなって気になった本を手に取るようにしている。

電子書籍は基本的に漫画と雑誌だけと決めているので、以下で紹介する本は全て紙書籍だ。

6月になってしまったが、最近読んだ本を紹介していく。

キャリア系

一生を賭ける仕事の見つけ方

もし、キャリアに迷っているならぜひ手に取ってほしい。
多くの人は人生を賭けるに値するミッションがわからずにいる。そこで最初のステップは自分の原体験を見出すこと。そしてミッションとなるものは原体験にある事が多い。

人生の中で自分が何に喜びを感じ、何をつらいと感じたかを言葉で探っていく必要がある。


哲学・倫理学

ここ3ヶ月間ぐらい、今まで手にしなかった哲学に関する本を読んできた。ビジネスマン以前に人間として、哲学を勉強する意味はかなり大きいと感じた。と、いうのも人間の行動の本質には必ず哲学が存在する。どんな意思決定にも哲学が存在し、その哲学に沿って意思決定したり行動を起こす。

世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

プレゼントは誰かから贈られた瞬間に、この世界にたった一つしかない特別な存在になる。つまり、贈与とはモノを「モノでないもの」に変換させる創造的行為。だから、他者から贈与されることでしか本当に大切なものを手にすることができない。

世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学より引用

贈与がなくなった世界には信頼関係が存在しない。裏を返せば信頼は贈与からしか生まれない。つまり交換的な人間関係を築いてきた人は、贈与的な人がいないのでその後孤立する。
信頼関係は贈与から生まれる。ウィン・ウィンやギブアンドテイクからは生まれない。


武器になる哲学

「人」「組織」「社会」「思考」に関する哲学者の考え方が網羅的に書かれている。全てを読む必要はなく、かいつまんで自分の血肉とするのが良いだろう。
クリティカルシンキングを高めるには哲学は確実に必要な学問だと思う。


Humankind 希望の歴史 上 下 人類が善き未来をつくるための18章

人間は危機に陥ったら、必ず良い面を選択する。これは科学的にも証明されていて過去の例からみても分かる。
例えば同時多発テロでは多くの人が犠牲になった一方、助かった人もいて、それは周囲の助けがあったから。「自分には関係ない」より「人命救助」の選択をする人が多かったので助かる命も多かった。

より良い世界は「共感」から始まるわけではなく、むしろ共感は寛大さを損なう可能性がある。 大事にすべきものは「思いやり」。よりコントロールしやすく客観的で建設的であり、他社の苦悩を共有することではなく、それを理解し行動するのに役立つ。

疑いを抱いたときは最善を想定しよう。「ネガティビィティ•バイアス」があるが故に、たった一つの不快な意見が10の賛辞より強く心に刻まれる。疑いを持つと最悪を想定しがちだが、まずは最善をイメージする。

ビジネス書

今とこれからの20年間を知るのに、最適だと思う。内容はそこまで深くないので「とりあえず、知識だけは持っておきたい」人にお勧め。
年金や社会保険、医療費や資産形成など知っておいた方が良い情報が網羅的に書いてある。

現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全

情報が溢れる現代で情報の取捨選択をすることで、限られた時間で必要な情報にアクセスできる。この本で1番伝えたいことはこの部分。
「仕事も暮らしも自分の人生として全体最適化し、あらゆる知識も自分の知肉として全体最適化する」。断片的な情報を一つにまとめあげることによって、小さな情報群が大きな知識となる。知肉ってそういうことだと思う。


お金のむこうに人がいる

経済の目的がお金や仕事を増やすことから、幸せを増やすことに変わっていく。働くことは誰かを助けることだから、どんな仕事でも役に立っていると思えば良い。その先には必ず誰かにたどり着く。働くことを楽しもう。

お金中心の経済ではなく人が中心の経済。物の価値は「価格」じゃなくて「効用」。使う時の価値が最も重要で言い換えると「自分がどれだけ満足したか」が分かっている必要がある。数百万円したジャケットも着心地が悪かったら自分にとっての価値はゼロ。

価格というモノサシを捨て、自分にとっての効用を増やすことが本質と思う。

サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット

お金との付き合い方を人間心理から学べる。貯蓄は悪、投資は怪しいなど言われるが、どちらも正しい知識を身につけながら行うと裕福になれる。
近年はFIREのように、「経済的独立を果たし、早期退職」のような思想があるが、それならFIRO(Financial Independence, Retire Optional)の方が理想的だと思う。
そのためには、取るに足るを知り、これで十分という感覚を磨くこと。

人は話し方が9割

コミュニケーションにおいて最も重要なのは「好かれる前に、まず嫌われないこと」だそう。人の感情は快か不快の2つかないので初対面でどちらの印象を与えるかでほぼ決まる。
「余計なことを言わない」とか「相手の感情に寄り添う言葉を使う」のは重要と感じた。

僕は褒められた時に割と謙遜してしまうタイプだけど、褒められた時は素直に「ありがとうございます」と伝えた方が良い。なぜなら謙遜するとそれ以上ほめることができずき会話が終わってしまう。
自分が感謝を伝えることも大切だが、「感謝の受け取り方」も同じぐらい大事なこと。

悩み相談をされた時は「もっとポジティブになろうよ」と言うより、共感してあげる方が有効。相手が求めていることを満たすのが重要なので、「話をきいてほしい」し「わかってほしい」からプラス方向に転換したいわけではない。相手と同じ立場になって話を聞く、これが悩み相談では大切。

マーケティング・ブランディング

ブランディングの科学 誰も知らないマーケテイングの法則11

「効果的な広告」
1すべてのカテゴリーの消費者にリーチ
2広告活動を長期間休止しない
3消費者に認識されること
4ブランド連想を明確にすること
5記憶構造を刷新
↪︎ブランドの想起/認識が容易になる

ブランディングの科学 誰も知らないマーケテイングの法則11
より引用

「ブランドを連想させる記憶は、時間経過とともに構築される。そのほとんどが色、パッケージの形状、フォント、色調などのシンプルな連想。これらの連想は、消費者がブランドやその広告を認識する上で重要だ」

独特のブランド資産を持つ理由は「消費者のブランド想起」と「消費者の正しい理解」。ブランディングを行わなければ、広告が消費者の記憶構造を刷新することができなく、広告が機能しない。

ブランディングの科学 [新市場開拓篇] エビデンスに基づいたブランド成長の新法則

ブランドの成長を阻んでいる要因を探したいなら、マーケティング戦略を見直すこと。また、市場浸透を阻んでいる要因を探したいなら、何が購買の妨げになっているかを考える。なぜかいにくいのか、使いにくいのか。最重要顧客にとって価格は高すぎないだろうか。

ブランドロイヤルティを構築するためにターゲットを絞る戦略を取っても成功の可能性は低い。なので価格プロモーションやインセンティブなどの施策ではなく、メンタル・アベイラビリティ(ブランド想起の高さ)とフィジカル・アベイラビリティ(購買機会の高さ)を拡大して浸透率を伸ばすべきだ。

まとめ

まとまった時間を確保できたので、かなりの本を読破した。読んだだけでは意味がないので、要点と気になった部分だけ書き出してnoteに残しておく。

意識することがなかったが、今まではビジネス書を読む機会が多かったが哲学に関する書籍を読むことが多かった。物事の本質や思考に関しては哲学を学ぶ意味はかなり大きいと思う。

もし、他にもおすすめの本があったらぜひ、コメントで教えてください。


Twitterでも日常生活での体験から感じたマインドを書いてので、ぜひこちらもフォローをお願いします!


この記事が参加している募集

読書感想文

お金について考える

いただいたサポートは、今後のインプットのために書籍やnoteの購入代金にさせていただきます。