見出し画像

【側弯トレーニング日記】幼児期の水泳教室には要注意

側弯症の発生率に関して、クラシックバレエ以外で水泳も多いという報告があります。
そして、最近立て続けに水泳が影響したと推測できるケースを見せてもらいました。

運動としては左右対称的ですし、浮力もあるのになぜ側弯症が多いのか、なぜ影響があると思うのが不思議になるかも知れません。
僕の推測ですが、息継ぎではないかなと思っています。

多くの場合、特に幼少期の場合は、溺れてるんじゃないかと心配するようながむしゃら状態で必死に泳ぎます。
苦しいのでまさに必死に呼吸をします。
その場合は左右対称というよりも、片側に偏っています。
これが問題なのではないでしょうか。

体幹筋力も十分でないのに、必死で体をねじってよじって呼吸をする、それも片側に、、、。
これが体に良いわけがありません。

実は僕も水泳の選手でした。
始めたのは小学生3年性の時ですから助かったという感じで、これがまだ体ができていない幼少期だとしたら、、、。
クラシックバレエも3歳くらいから始めることがやはり問題だと思っています。
体幹が強くてセンスがある人はいいのでしょうが、体幹が弱い子どもがまだ未発達の状態で、偏った運動を繰り返すというのは、リスクでしかないでしょう。

英才教育でとにかく早く始めることが重要というのも分かりますが、全ての人にとっていいとは限りません。
リスクと対応できるだけの筋力や能力を備えているかどうかの判断は本来は必要なはずです。
しかし、その判断をする人が今はいません。
コーチも親もある意味で無責任です。

ここら辺についての問題提起がまだまだ少ないのでしょうがないかもしれませんが、今この瞬間でもそういう幼少期で偏った運動によって脊柱が変形してしまっている人が輩出されていると思うと僕は心が痛くなります。
小さな、小さな声ですが、僕にできることは現場で見た社会課題について、問題提起をし続けるしかないかなと思います。

幼少期に偏ったスポーツを習慣にするのはリスクです!

提言

本来野生では、偏った動きを子どもが繰り返すことはありません。
木に登り、坂を駆け上がり、そういった自然の中で必要な多様な運動機能を獲得するのが幼少期に大切なことです。
当たり前に歩き走り、飛び跳ねられる。
まずはそこでしょう。

偏った競技としての運動は、早くても小学生以降というのが適当ではないでしょうか。
スポーツ省には、せっかく省になったのですから、国民にとってのスポーツによるリスクについて、スポーツの功罪についてもぜひ研究費を出して国民の健康を守る役割を担ってもらいたいものです。

よろしければサポートをお願いします。私自身ではまだまだ微力です。当たり前の選択や情報を得ることができていない方々に、予防医学の視点で、知らなかったことで損した方を少しでも減らすよう、有益な情報を発信していきます。皆様の応援を励みに、より精進して行きます。応援ありがとうございます。