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【日記】ヘルスリテラシーを上げたいなら義務教育を変えるべき

「ヨガの解剖学」というテーマで、もう20年近く講座を受け持っています。
医療者としての常識を一般の方にわかりやすく伝え、そこからヨガの指導技術の向上を目指している講座です。

ヘルスリテラシーという用語を聞いた事がある人は多いはずです。

医療情報を自ら入手して意思決定に活用する能力のことですね。
確かに、エビデンスに基づく科学的な思考能力を身につけて、信憑性の高い情報を選択して、活用できた方がいいです。

でも、こういうのも元わといえば義務教育レベルの話ではないでしょうか?
義務教育の中で、どれくらい健康や医療について時間を割いているのでしょう。
人間の骨格や内臓についてどれくらい学ばせているのでしょう。

僕の講座では、参加者の方に自分の知っている知識を見える化するために、骨や内臓の絵を何も見ないで書いてもらうことをしています。
以下の写真は大人の書いた骨格と内臓の絵です。
(※ブログへの掲載の承諾をとったものです)

絵心がどうこうではなく、骨盤、股関節、肋骨、、、まるで知識がないというのが分かります。
もちろん、この方々も解剖学講座を一緒に学ぶことで、見違えるように解剖学のことが詳しくなります。
「この絵には戻らないようにして下さいね!」と伝えています。

情報を得るとかエビデンスの高い情報化を見定めるとか、、、そういう以前の問題でしょう。
医学の基礎が義務教育でなされていないのに、ヘルスリテラシーを高めましょうとかいくら言っても通じません。
教えてないのですから、知らないのは当然です。

義務教育に携わっている方!
このレベルの医学知識で世の中に出しているのは、教育者の責任です。
日本のヘルスリテラシーが諸外国に比べて低い?
そりゃそうでしょう、義務教育の中での医学レベルが低いんですから。

「病気のことや体のことは何も分かりませんのでお医者様にお任せします!」
こういうのは日本だけででしょう。
政治もそうです。
「政治の難しいことはお役所様にお任せします!」
フランスでは、選挙中に義務教育の中で今の選挙者のアジェンダを討議したりして、子どもの頃から生きた教育をしています。

はっきり言って日本義務教育のレベルが、この日本の体たらくさを決めています。
政治家は国民が馬鹿なほうが統治しやすいのです。
医者は国民が馬鹿な方がトラブルなく権威を振るえるのです。
教育が国を決めています。
損するのは国民です。

リテラシーが個人の責任であるかのうような論説には心底呆れます。

教育者は、もっと責任を持って下さい。
文科省は厚労省ともっと密に連携すべきです。
縦割りのお役所仕事がどれだけの弊害を社会に与えているか。
政治家も然り。

特権階級が得する社会構造が、教育レベル、シラバスで決まっているというこの事実に、早く国民が気づいて欲しいものです。
まぁ、民間でやれることはあるので、やりますけどね。
親としては、義務教育に期待なんてできませんから、自分の子どものリテラシーを高めるために、できることをしなければいけません。

病気について、運動について、食事について。
子どもにも分かりやすいように、子どもの未来のために、リテラシーを高めるために、教育が重要なのです。

よろしければサポートをお願いします。私自身ではまだまだ微力です。当たり前の選択や情報を得ることができていない方々に、予防医学の視点で、知らなかったことで損した方を少しでも減らすよう、有益な情報を発信していきます。皆様の応援を励みに、より精進して行きます。応援ありがとうございます。