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予防運動関連まとめ

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予防医学を運動の側面から実現するのが予防運動療法です。予防運動の考え方や啓蒙のための記事を集めました。
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#脚長差

【臨床日記】レントゲンでもMRIでもなんともないのに痛くて半年間も動けなかった、、、

総合病院から、原因不明ということでたらい回しにされた方。 坐骨神経痛か、仙腸関節痛か、、、。 でも異常が何も見つからない。 痛み止めでひたすら耐えて半年かかってやっと動けるように。 今でも原因不明、、、。 でも長く座ってると痛くなる。 ピラティスなどをすると左右差がとても気になると。 こういう方に会うともっと早く僕に出会っていればと。 というか、もっと普通の理学的評価ができる臨床家を増やさないと行けないなと使命感に駆られます。 何のことはない原因は脚長差でした。 そう、

【臨床日記】脚長差が原因なのにどこも見てくれない、、、

先日いらした方は足部外側の痛みでいらっしゃいました。 外側の痛みの原因は、足部の外返しによる衝突です。 明らかに踵骨も内側に倒れ(外反)、外果と踵骨の衝突によってインピンジメントのようになっていました。 今まで、数々の体操法を試してきたそうです。 インソールやテーピング的な靴下も使用されていました。 いろいろ試してもやはり痛みが取れないということで当店ということになったようです。 原因はとてもシンプルで、脚長差が9㎜ありました。 それを足部を潰すことで自ら補正していたので

【脚長差の啓蒙】2021年新患124名の方々の脚長差の割合

2021年TAKT EIGHTパーソナルレッスンでは124名の方にご利用いただきました。 色々なデータを取らせていただいていますが、今回は脚長差に関してシェアしたいと思います。 脚長差の割合は文献によって30〜90%と相当の開きがあります。 対象としている方の属性によって差があるということでしょうが、スポーツに関しては90%と大きのは臨床的にも感じるところです。 さて、当スタジオの場合にも、バイアスはありました、何かしらの不調などをお持ちの方が改善を期待していらっしゃいま

【脚長差の啓蒙】椅子がガタついていたらどうしますか?放っておきますかそれとも、、、

脚長差(脚の長さの左右差のこと)の話はとても混みあっていて、なんだか伝えるのがとても難しい問題でもあります。 医療保険下では30㎜以上が装具などの適応になります。 逆にそれくらいの差がなければ問題ないとされます。 30㎜ですよ、、、。 まず、こういう話を人の健康問題で考える前に、日常的なもので考えてみませんか? 例えば椅子やテーブルがガタついているとします。 ガタガタ、傾くことってありますよね。 椅子やテーブルは足が4本あります。 そのうちの1本でも長さが違えばガタ付き

【臨床日記】短期的な視点と要因一つだけで結果を考えるから因果関係が分からなくなる〜脚長差について〜

脚長差について今回は7ミリで側弯症に移行したであろうケースを経験しました。 6歳から14歳までかかった病院では誰も脚長差に気づかず、何も対応してくれなかった方です。 僕の中では衝撃です。 レントゲン上でも明確に脚長差が確認できてもです。 普通の方々には異常に感じるかもしれませんが、医学の世界では3センチ未満は無視できるというのが一般的です。 理由は、3センチ未満は代償によって歩行スピードも酸素消費量も変わらないからです。 じゃぁ1センチ差を作って毎日生活してみろよって普通

【啓蒙】脚長差があったらすぐに補高、というわけではありません〜全身を把握する必要性〜

脚長差は機能性と構築性に分けられ、機能性であればその原因を取ることが先決ですが、構築性の場合には、何かしらの補完が必要なことが多いです。 代表的な補完は「補高(ほこう)」です。 僕のところでは補高用の専門のインソールを用いて補正をしています。 数年来の悩みが補高用インソールを入れた側からゼロになるという方もいますので、その効果は抜群です。 ただし、脚長差があるから全員にその短い分の高さをインソールで処方するかといえばそうではありません。 短絡的に補高することで、かえっ

【臨床日記】脚長差と側弯症

今回もクライアント様に承諾を得て、歩行時の姿勢を撮らせていただき、かつ提示します。 レントゲンでは、3つのカーブを有する側弯症で、小学生のことからということで椎体変形も認めました。 ただ、特発性側弯症の典型である、生理的弯曲の消失はなく、また、胸部というよりは胸腰移行部をメジャーカーブとする非典型的なタイプでした。 おそらく機能性からの構築性であろうという推測ができました。 右脚の立脚では骨盤が側方へシフトし腰部に右側屈が出現しています。 同じく左脚の立脚では骨盤が右後

【臨床日記】脚長差9ミリの腰部側弯のケース

脚長差9ミリの方のビフォー&アフターです。 了解を得て載せています。 ビフォー 上半身が左にシフトして、骨盤が右に移動しかつ挙上しています。 このままの姿勢で、左の立脚も行っていました。 主訴は腰痛です。 脚長差の自覚は持っておられました。 アフター 9ミリ脚長差があったので、補高用インソールで補填して、かつ腰部側弯が強かったので、手にて修正を追加しての歩行です。 体が正中化しています。 側から見たらビフォーは想像できないでしょうね。 原因は小学生の頃のバスケットと

【日記】身近だからこそ気付かない〜家族という盲点〜

予防運動を広めるために日々活動してるわけですが、意外と家族をみていないということに気づきました。 脚長差は9割にみられるありふれた骨格特性ですが、子どもの頃の荷重の左右差や過度な圧迫刺激などが、成長骨端軟骨の抑制という形で起こります。うちはそこまで過剰な運動や習い事はさせていないので、脚長差が出るなんて考えてもみませんでした。 しかし、長男、次男共に脚長差があったのです。それも5ミリ。 脚長差も3ミリ程度ならほぼ影響を与えるほどの問題にはなりません。しかし5ミリくらいに

【臨床日記】脚長差に対する補正の変化〜歩行動画〜

クライアント様のご好意で許可いただけましたので、補高の前後の動画をアップさせて頂きます。 脚長差は8ミリです。原因は野球による投球姿勢からの左荷重です。 こういう方はザラです。主訴は右上肢の脱力と腰痛です。投球の習慣から顎を引く癖がありそこからの頸椎ヘルニアですが、その症状の慢性化には脚長差が影響を与えています。 この脚長差を放っておいていいわけがありません。ご本人も、補高によって体の柔軟性が増したこと、首の動きも楽になったという実感を得ていただけました。 こういう当

【症例提示】脚長差を補正する必要性

脚長差による弊害をクライアントさんを通して山ほど見てきた僕としては、とにかくこの事実を多くの方に知って欲しいと思います。 エビデンスを出すための研究の必要性は、痛いほどわかっていますが、とにかく研究は時間がかかるので、まずは症例を提示することでことの重要性を伝えたいと思います。 今回は、クライアント様のご好意で写真を公表してもいいということでここに症例として提示させていただきます。 【症例情報】40代の女性の方です。 脚長差は6ミリでした。 骨格特性やアライメントの

【紹介】脚長差クイズとプレゼン動画

脚長差に関するクイズを作成しました。ぜひ挑戦してみて下さい。 脚長差クイズ 脚長差は多くの方が持っている個性です。 当社で企画販売している補高用インソールについて、医工連携の会でプレゼンをさせてもらいました、その映像がYoutubeにアップされましたので、こちらもご紹介します。 ぜひ脚長差について知ってもらい、各々が行動に移せるようになって、不調が改善されること、障害が予防されることを祈ってやみません。

脚長差に関する調査報告

100名の方を対象に株式会社P3で「脚長差」に関する調査を行いました。その結果を報告します。 調査報告は画像としてまとめてアップした以下の記事を参照して下さい。 回答者が男性7割という偏りはありますが、男性が多いということもあり意見などは積極的に答えて頂き、脚長差についての一般の方の現状がある程度把握できました。 結果をまとめると、、、。 【自覚の有無】・脚長差の自覚ある人は約4割と意外と多い。歩きや立位など日常的なこと、そして整体などで指摘されていることが多い。

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脚長差に関する100名の調査結果2020/10/22