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ローリング・ストーンズが福岡でロックした日(1995/03/22,23)

ザ・ローリング・ストーンズ(以下ストーンズ)が1994年にアルバム『Voodoo Lounge』をリリースし、同年から翌年にかけてワールド・ツアーを行いました。

ツアーのパンフレットより

公演地には日本も含まれ、2度めの来日が実現。東京ドーム7回、そして初となる福岡ドーム(現PayPayドーム)2回の計9公演です。福岡でのストーンズは今のところ、この時だけです。

福岡公演発表当初のフライヤー

最初1公演のみ発表され(3/22)、追加公演という形で2公演め(3/23)が発表されました。

3/22,23、福岡ドーム
2回に分けて発表されました。

当時のチケット販売して方法は電話予約の他に直接プレイガイド窓口に並ぶ、という方法もまだ残っていました。プレイガイドの方が席をその場で確認出来るので、2公演分共に朝5時から、とある販売所に並びました。「あそこが良い席出るらしいよ」という噂を頼りに(笑)。実際、アリーナのA9ブロックというど真ん中を2日間共ゲット出来ました。

福岡ドーム公演のチケット

さて、福岡の前に行われた東京ドームも僕は観に行きました(3/12)。(地方の福岡より東京の方が盛り上がったらどうしょう…)なんていう不安も若干あり(苦笑)。

東京ドーム公演のチケット

記念にテレカを購入。今じゃレアかも?

テレカ2種
日本公演パンフレット

この日はカメラが入っており後日NHKで放映された他、映像商品としても発売。「自分が観たライヴがパッケージ化」され、ラッキーでした。

写真は日本人唯一のストーンズ公式フォトグラファー、有賀幹夫さん

この時の来日に関する新聞記事です。

成田到着時。「おばさま突進」って見出し、何とかならなかったのか…
東京ドーム初日翌日の記事。51歳でも当時は高齢ロッカー扱いでしたね

また来日中、東芝EMIのスタジオで極秘レコーディングが行われています。後にアルバム『STRIPPED」に数曲収録されました。

インタビュー・ディスクが付属されたプロモーション盤

東京公演を終えたストーンズ一行は、ついに博多に来んしゃったとです。ライヴ前日の夕方、福岡に移動して来るであろう時間に空港まで行ってみました。ヒマですね(笑)。

ボビー・キーズ!

到着ゲートから普通にボビー・キーズが現れ、思わず「ボビー!」と叫んだらニコッと笑ってくれたのは良い思い出です。ストーンズのメンバーは、他の関係者用通路から出たようです。

そしていよいよ福岡公演!2日間共、熱のこもった演奏で大盛り上がり。ミックは博多弁で「よかよか!」、キースは「I'll  be back」と言ってくれました(この後来てないけど…)。2日間のセットリストは以下の通りです。

THE ROLLING STONES
WORLD TOUR 95 VOODOO LOUNGE  
on Mar.22&23
in Fukuoka Dome


set list

01  Not Fade Away
02  Tumbling Dice
03  You Got Me Rocking
04  It's All Over Now
05  Rocks Off (3/22)
     Shattered (3/23)
06  Sparks Will Fly
07  (I Can't Get No) Satisfaction
08  Beast Of Burden (3/22)
     Love In Vain (3/23)
09  Angie (3/22)
     Sweet Virginia (3/23)
10  Rock And A Hard Place (3/22)
     Heartbreaker (3/23)
11  Love Is Strong
12  I Go Wild
13  Miss You
14  Honky Tonk Women
15  Before They Make Me Run (3/22)
     Happy (3/23)
16  Slipping Away (3/22)
     The Worst (3/23)
17  Sympathy For The Devil
18  Monkey Man
19  Street Fighting Man
20  Start Me Up
21  It's Only Rock'n'Roll
22  Brown Sugar
EN  Jumpin' Jack Flash


初日の"Tumbling Dice"で、ミックは81-82年ツアーの時のように床をゴロゴロ転がったのです。相当湧きましたし、感激しました。また、ミックはこのツアーでは大抵ロング・コートを着て出て来るのですが、2日目は黒の革ジャンでした。

このツアーは、日替わり選曲が結構あり、複数回行くと「今日は何かな?」という楽しみもありました。日本公演全日分のセットリストはこちらです。

結構、曲変えて来ました

福岡公演初日翌日の新聞記事。

"Brown Sugar"の後半、普通はミックとキースは、左右に分かれて花道を走るのですが、2日目はなぜかミックの後をキースが追い、ステージに戻ろうとしたミックと鉢合わせ。「何でお前がこっちに居るんだよ」みたいに、お互い笑ってました。地方公演ならではのリラックスした場面が幾つかあったのも良かったです。

特に印象的だったのは、"Love In Vain"と"Beast Of Burden"でしょうか。前者はブルージーでレイドバックしたミックのボーカルとキースのアコギ。後者は大大大好きな曲なのでやってくれて嬉しかった。僕が大変お世話になって、永遠の師匠と思ってるKBCの名ディレクター、岸川さんが大きく拍手したのも覚えてる…。

そうそう、“Before They Make Me Run"をやった後だっと思うんですけど、キースが「This is ROCK!!」って言ったんですよね。これがめちゃカッコ良かった。そして、この前のストリート・スライダーズの福岡公演でハリーも「This is ROCK!!」って言ったのです。痺れました。なんか嬉しかった。スライダーズのライヴについては、ツアー終わってからでも書きます…。  

いやぁ、地元博多でのストーンズ、こうして振り返っても感動しっぱなしだったなぁ。博多のバンドマンも多数来てたことでしょう。キース、また来るって言ったやんか。待っとうばい。

パンフレット内のチャーリー。泣けてくる。

my note #72

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