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#04「Learn Better」

「Naoto's Library」にお越しいただきありがとうございます。

週に3冊程度、多いときで4冊程度の本を読んでいる僕の気づきや学びをぽつらぽつらとこぼしていきつつ、「誰かのためになればいいな」という想いで「Naoto's Library」を運営しております、なおとです。

また「Library」ということで、こちらの記事を読んでいただき「実際に読んでみたい!」という方は、無料でお貸しいたします。

無料配送でのレンタルも承っています。
詳細は最後に記載しているので、そちらをチェックしてください。


さて今日は「学び方を学ぶ本」をご紹介します。

私たちは今まで学校などで教育を受けてきたものの、「学習の方法(学び方)」についてはレクチャーされたことがありませんよね。

そんな学び方について体系的に理解できる一冊がこちら。


1.内容

米国先端政策研究所のシニアフェローであり、本書の著者である、アーリック・ボーザー氏は言います。
何かを学習するために、「資料を何度も何度も繰り返し読み込む」や「蛍光ペンを使って大事な部分を目立たせる」といったことをする人は多いが、「新しい知識やスキルを習得するにはどんな方法がベストなのか?について発想する人はいません」と。

つまり、僕たちは学ぶことや学習の仕方について、まだまだ理解していないのです。

ダーツ未経験の女子生徒を対象に、とある実験が行われました。
女性生徒を3分割にしてグループ分けを行い、
チーム➊には「ボードの中心を狙ってダーツを投げるようにということだけ指示」
チーム➋には「『腕をからだから話さない』といったダーツの基本や正しい投げ方をレクチャーし、ある程度できるようになったら、的を狙って投げるように指示」
チーム➌には「『Do your best(ベストを尽くせ)』とだけ指示」

その後実際にダーツで対戦した際の結果は「チーム➋」の圧勝、
つまりこのことから、「学習の方法が分かれば、習熟の度合いと効果は大きく上がること」が明らかです。

なのに僕たちは学習の仕方について理解していないのです。

この「学習の仕方」は6つの項目から成り立っています。

⑴Value:価値を見出す
⑵Target:目標を設定する
⑶Develop:能力を伸ばす
⑷Extend:発展させる
⑸Related:関係づける
⑹Rethink:再考する

各項目から学んだことについては「3.気づきや学び」で紹介しますね。

2.読もうと思ったきっかけ・目的

・研修などを通じてたくさんのことを学んだが、そもそもの「学ぶ」や「学び方」については理解していないと思ったため。
学びを最大化するヒントを得たかったため

3.気づきや学び

【⑴Value:価値を見出す】
⇒「学びたいと思わなければ学べない」ということ。その学びに価値があると思わなければならない。逆も然りで、学ぶ意味が無いと思っていたら学ぶのは難しいのである。

・ある対象を学ぶ意欲を持つには、その対象が自分に関連性があると思わなければならない
→例えば、いきなり誰かに「恐竜の歴史について学べ!」と言われてもテンション上がらない、なぜなら自分との関連性があると思えないから。(=関係ないと思ってしまうから)
つまり、「この学ぶ対象は自分にとってどう価値があるのか?」「どうすればもっと自分に関連性があるようにできるか?」「この知識を自分の生活にどう利用できるか?」の視点を持ち、関連性を見出すことができれば、学びたいという意欲が掻き立てられ、より効果的な学びができる。
・「学ぶ=誰かから教えてもらう、脳に情報を入れ込む」ではない
→学ぶというと情報を収集して、脳に入れ込むといった認識をしがちだけども、学ぶというのは「“自ら”意味を見出して、自分との結びつきを考えること」である。
(例)
スペイン語が話せる人への調査の話。
「スペインが大好きでスペイン語が話せる人」と「スペインがあまり好きではなくてスペイン語が話せる人」では、前者の方が時が経ってもスペイン語を忘却せずに話せるというデータもある。
・人に何か話すときには、話す内容があなたと関連しているよと思わせることが大切
→「この話はあなたにとってこんなに関連があること」を分かってもらう感覚が大切。なぜなら、聞いた内容と自分との間に関連性を見出すと、意欲が掻き立てられて、きちんと話を聞いてもらえるため

【⑵Target:目標を設定する】
⇒端的に言えば「何を学習するのか?」「学習するためにどのような計画を立てるべきなのか?」を考えることが学習を最大化するためには大切ということ

・目標を細分化する重要性
→例えば「料理をマスターする」という目標を立てるよりも、「週に3回お料理教室に通う」といった細かな目標設定をするほうが良いということ。なぜなら、脳にも一度に受け入れられる情報にキャパシティーがあるため、知識やスキルも一度に消化できる大きさに分割する必要があるから。
※ちなみに成人向けの研修や授業は「90分」が限度らしいです。(僕の在籍していた大学はなぜか「100分」の授業でした(笑))
また、目標を細分化することで、その都度できたかどうかの振り返りやメタ認知がしやすいという利点もある。
・今できることよりも少し先に目標を設定する。かけ離れすぎてはならない。このバランスが非常に大切。
→目標が今の自分と離れすぎていたら途方に暮れてしまうし、逆に簡単すぎても学びが無いから。また、少し先の目標を少しずつ達成することで「自己効力感(私にはできる!という感覚)」が醸成されるので、さらに意欲的に学習することができる。
ちなみに私は、大学4年生時にダイエット目的でスポーツジムに通っていたのですが、「毎日通う、初月で10kg減量」という高すぎる目標設定をしてしまい、すぐに挫折しました(涙)。

【⑶Develop:能力を伸ばす】
⇒その名の通り、「能力を伸ばすには?」という話です。

・ミスを記録する重要性
→ミスをその都度書きだし、フィードバックシステムを自身で構築することで、ミスは激減する。ミスを減らし、出来ることが増えることが能力を伸ばすということ、そのためにはまずミスを認識する必要がある。また、その際に、「ミスの重要性/種類/予防できたか」についても記載するとベスト。
・外部からのフィードバックの重要性
自分では気づかないミスや過ちもあるため、人からのフィードバックは大事。具体的にはフィードバックをしてもらう仕組みを作ることが大切。
ちなみに私は、言葉遣いを改善したいため、今仕事をしているチームメンバーやメンターさんに「言葉遣いが悪かったら指摘してください」というお願いをして、仕組み化しています。
・反復の重要性
→ミスを記録して、フィードバックしてもらって、自己認識した後に「改善策」を繰り返し反復して行うことが大切。この理由は明確で、人間は1回ではマスターできないから。そのため、意図的に「反復」しなくてはならない。

【⑷Extend:発展させる】
⇒今までは深く学習するためには以外にも、それをどう広げていくのか(発展させていくのか)も学習する上で大切である、というお話です。

・学んだことを自身で、「説明できるのか?」「他の人に教えられるのか?」がキーポイント
→人に説明できて初めて、理解できたということ。また、「説明できない=まだ理解できていない部分がある」とも言える。
そのためには常に学ぶ際には、「重要なのはどこのポイントか?」「自分だったらどう説明するのか?」「この概念はどう言い換えできるか?」について考えながら学ぶのが大切。
・多様性のある環境に身を置くこと
→自分とは違う人(例:社外の人たちが大勢いるコミュニティなど)たちといると、複雑な思考に触れやすい。違う思考性を持っている人だからこその気づきや学びあるので、そういった多様性のある環境でアウトプットとインプットをすることは学びを発展させるうえで重要。

**
【⑸Related:関係づける】**
⇒他の学びとの関連性を見出すことでさらに応用させること

・学ぶ対象を一つに絞りすぎず、できれば関連することも一緒に学ぶ
→例えば「ワイン」について学びたいと思った時に、「チーズ」のことや「バル」についての理解をすることで、ワインと他の事柄との結び付きが見えて、「ワインを体系的に理解すること」ができる。
またその際に、関連する事柄との結びつきを図で表すことができるとベスト。(視覚的に理解できるため)

【⑹Rethink:再考する】
⇒「本当に理解できているのか?」「本当にできるようになったのか?」というチェックをすることで学びの抜け漏れを防ぐことができる。

・何かを学ぶときにできる限り「ゼロベース」で学ぶこと、本当の意味で謙虚に学ぶことを意識する
→「何となくこの話聞いたことあるわ」といった過信は学びの最大の敵である。つまり知っていると思ってしまうと、「勉強しない、練習しない、自分に問いかけを行わない」といったことになるから。また、学べば学ぶほど、自分は出来ると過信してしまうので要注意。
・表現媒体を変える
→例えば「メール文章について本当にうまく書けるようになったのか?」ということをチェックしたい場合、「メールを声に出して読んでみる」「送付したメールをプリントアウトして読んでみる」といったように、表現媒体を変えてみることで初めてわかることがあるということ。
また、その際には外部からのフィードバックがあると完璧。

4.これからの僕のアクション

・学ぶ対象と自分との関連性を見出す訓練をする
→社会人一年目の私はこれから先も研修などで、学ぶ機会が多いのは目に見えています。しかし、僕は今まで、意味がなさそうなものに出会うと「これは意味がない」と決めつけてしまって、「関連性を見出そうともしなかった」ので、まずはその訓練からスタートしたいと思います。
決めつけは良くない。
・学ぶときは常に、「説明できるのか?」という視点を持つこと

→研修中なども、その時には分かった気になっていても、後々になり「これがよくわからなかった」ということが多々ありました。
研修を受ける時も、本を読むときも、「人に説明できるのか?」という意識を持ちながら取り組むことで、「何がわからないのかアンテナ」をフル稼働させ、効率的に学んでいきたいと思います。

5.さいごに

冒頭でご紹介した通り、『Library』ということで、こちらでご紹介した本は無料でレンタルいたします(無料配達も承っております)。

お貸しする本の文中には、大量のマーカーとメモが記されています。
そんな世界に1つしかない本を通じて、希少性の高い気づきを与えられることでしょう。

レンタルをご希望の方は、Facebookなどで個別にメッセージもしくはコメント欄にご記入ください。
※Facebook:「Naoto Katsukura」で検索でトップヒットします。

また、大変好評をいただいており、現在予約を合わせ10冊のレンタルをさせていただいております。
人気の本は予約待ちとなってしまうので、お早めにお願いします!

この活動はまだまだちっぽけな僕なりの社会貢献活動の1つです。

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