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手と仕事

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100人を撮ることになってからからのことやぼくの思想そのものを文章化した。
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#カメラマン

カメラの仕事もらうためにしてきたこと=コレってマーケティングだよね|手と仕事#21

フリーランスフォトグラファーとして活動してまだ2年と少し。 そんなぼくが、どうしてお腹が空かずに生きていけるのか。 あの頃にはわからなかったことがわかってきたので、少しだけ長くなるだろうけど書いてみよう。 仕事を見つけるのってどうやるの?そもそもだ。 そもそもフリーランスにいきなりなって、さぁ仕事だ!というわけにはいかない。 何事も順序ってのがあって、カメラマンになったはいいけれどどこから仕事をもらうのか? 個人でやる人にとってこれが1番の難関なんだろうなと思うし、1番苦

ある日を境に自分の写真が生まれた時、何もかもが変わり始める|手と仕事#18

ふとしたタイミングで撮ったもの、タイミングを狙って撮ったもの いつもとなんだか違う気がしてきて、いつもより写真が綺麗に見えてきて、明るい場所は明るく、暗い場所には影ができて鮮明にこの世界のことを写すことができたとき、カメラってやつを手懐けた気がしてそこからは何を撮っても自分の、自分だけの写真が出来上がる。 そういう切り取り方するよねって、SNSに流れてくるぼくの写真を見ては誰かが手を止めて「あの写真撮ってたね」って、話のネタにあがる。   ぼくに写真の依頼をしてくれる方の

一流の仕事を見ることが一番早く仕事をとりにいく方法。|手と仕事 #17

『手と仕事』を撮り始めてようやく一年が経つ、実は色々な思惑のもと撮り始めたこの企画は実は一番の目的というものがあった。 職人さんの手と仕事を撮る意味も、100人という意味も、掘り返してみればさまざまな意味が後からつけられては補正されているけれど、始めた動機はぼく自身のリハビリ。 2022年の春、拠点を移すと同時にぼくは車で交通事故に遭ってしまった。 軽めの追突だからとそう重く受け取ることもなかったのだが、事故後から日を追うごとに不調が訪れた。 よくあるむち打ち、そして最大の

「やらない」を決めた時、仕事が舞い込んでくるようなった|手と仕事 #16

未来のことは未来のぼくがどうにかするだろう、なんて曖昧で無責任なことを今のぼくは口にする。 カメラマンとして活動をしていく中、様々なことを撮影することがあったけれどどれをやるべきで、どれをやめるべきかなんて取捨選択をする理由が必要なのかあの頃の僕には分からなかった。 だって仕事は仕事であってどんな形であっても「カメラマン」として報酬をいただくものになんら変わりないだろうって思っていたんだ。クライアントやお客さんは僕だからと頼んだ人はあの時は少なくかったと思うよ、だってまだ

すぐれた芸術作品は、人の心を深く傷つける|手と仕事#13

『手と仕事』が始まってから8ヶ月が経った。 この8ヶ月の期間、たくさんの作り手さんに出会って、熱い想いも素敵な作品もこの作品にかけた時間も、本当に多くの方の手を撮ってきた。 そうやっていろんな想いを見てきたからこそ、時折見せるその人の手や顔が素敵で、思わずぼくは息を呑む。 一つの金属棒から指輪を作り出したり、地元産の製材から木工作品を作り出しり、普段はきっとここに人はいないはずの場所にぼくは立ってシャッターを切る。 切るたびに変わっていくその作品たちを見てぼくはね『し

人に会うことが未来の自分の仕事を作るのだとしたら|手と仕事#12

フリーランスとしてどんなことが一番大事なのだろうか? これから独立する誰かも3年前開業届を出した僕も、きっと誰もがぶち当たる壁ってやつがあるんだと思う。 ぼくは何の実績もつながりも持たないまま無謀な開業をして何とかして今も生きながらえている名前だけのフリーカメラマン。 カメラの仕事ももちろんやっていいるし、少なからず長野に移住して3年の間に築き上げた人間関係というものが今のぼくの生活を支えてくれている。 その行動力と今の活動における原動力って一体何? 二つほど前の記事でも

ぼくにとってのカメラと写真の存在意義|手と仕事 #10

最近は凍えるような寒さに、ストーブの前から離れることができない毎日を送りながらも、日々カメラに向き合い時には雪深い外での撮影もすることもあって手袋と長靴が必須な毎日となってきました。 ただどうしても依頼される方で『暖かくなってから、、』という方も少なくなく冬は撮影がやばいなあと思う日もありますが、そういう時は潔くぼくはバイトしてます。 『カメラ一本で食っていこう』なんてまだまだ先のことだと理解しながらも、夢ってのを追いかけたくなるのが人間というもの。 2022年の9月か

行動することが結局は一番早く信頼を得る方法 | 手と仕事 #09

めっきり寒い、朝起き上がればストーブをつけて、モゾモゾと夏よりも鈍く起き上がる。 日光のある場所を求めてずりずりと動く。 まだ体温のあがらない重たい朝を迎えた僕はこれでもカメラマンでカフェの人、エプロンをかければカフェの人になり、カメラを持てばカメラマンとして活動する。 僕のカメラマンになるって決めた時のことを書いたnote はこちら↓ カメラマンとして活動していると明言しているのだから、当然お仕事をいただいている。 イベント系のカメラマンであったり、個人の方からご依頼い

カメラを買い替えたら仕事が決まった|手と仕事 #8

どうも、最近めっきり寒くなってきて ホットコーヒーが美味しい季節がやってきたなと感じている、なおとです。 (平然とこんなこと言ってますがまだこんな挨拶は2回目) カフェの店主としての顔をもちながらカメラマンとして活動している中で、すこし前の話になりますが今年一番の大きな買い物でカメラを買い替えました。 結果としては最高の結果になったからよかったですが、買った時は仕事無かったらどうしよう、、、。って本心では焦っておりました。 カメラの限界と、欲求の狭間で カメラとい

チャンスの女神は前髪しか生えてない 手と仕事#6

どうも、皆さんこんにちは コーヒー屋さんだったり、カメラマンだったり なんかよくわからないけどめちゃくちゃ写真撮りまくってるなおとです、編集が死ぬほど溜まっている!! (こんなこと初めて言うね。何事とか思わずに受け止めてね) さてさてこんなふざけた前座はさておき、結構真面目な話をしていくと、みなさん『チャンスの女神』って知ってるだろうか? 女神の髪型は前髪しかない。 チャンスに向き合って、前からしかチャンスは掴めないよという意味なのか、、 とはいえ、突然後頭部つ

フリーランスで仕事する覚悟ってなんなの?| 手と仕事 #5

手と仕事 無償で仕事をする人の手にフォーカスして撮影を始めてから、不思議とカメラマンとして依頼してくれる方が増えてきた。 そして、写真で生きていこう、カフェもやろうって個人でやっていくことをぼくは決めたわけだけどその『覚悟』の話にもなった。 ぼくもね色々悩んだ。本当にこれでいいのかって、本当にこのクオリティでお金をもらっていいのかと、頭が削れそうなほど悩んだ。 好きで始めたことだから、と言い訳をして お金が欲しいわけじゃないから、と好きなことでお金をもらうことにいつ

カメラマンです、って言いまくってたらお仕事がたくさん増えた|手と仕事#2

9月も終わって10月。 ぼくの住む町は朝晩の冷えが激しくなってくる頃。 つい3週間前まではセミの大合唱が夏らしさ!ってやつをぼくに知らせまくっていたけれど、今となっては静かな秋の虫がジリジリと鳴いて冷たい空気の中でひっそりと秋を知らせてくれている。 秋といえば、食欲だの読書だのなんだの、色々出てくる!ぼくにとっての秋はやっぱり眠りが心地いいこと。眠る時も起きた時もちょうどいい適温で、特に不快感もなく起きれるってのもいいし、若干夏よりも深くなった気がする眠りの質的なやつも心