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wonderwallはどこに

ニュースアプリを閉じてヨシノは深い溜息を吐いた。
午前六時。
外は雨だ。

隣で眠っている母親を起こさないようにそっと跨ぎ越しながらキッチンへ向かう。
アルバイト先のパン屋は八時開店だがヨシノはいつも五時半には起きて半刻ほど布団の中でスマートフォンを弄る。
大抵はイヤホンをしてYouTubeでチャンネル登録してあるお笑い芸人の動画を見るのだが、今朝は久々にやってしまった。

「いい加減消さないとな」
ブツブツ言いながら室内に干しっぱなしの下着を外して手早く身に着ける。
上からユニオン・ジャック柄のニットと量販店で買った黒いスキニージーンズを着、キッチンの流し台で洗顔をする。

アルバイト先は自転車で十分だが今週のはじめに母親の自転車が壊れてしまい修理が終わるまでヨシノが徒歩で職場まで行くことになった。
母親の勤め先は自転車で一時間弱かかるので仕方がないのだった。

職場で貰ってきた明太子フランスを冷凍庫から出しトースターに突っ込み、ヤカンを火にかける。
またもや流し台で歯を磨いて口をゆすぎ、顔を思い切りしかめる。
洗面所はあり得ないほど寒いし、どうせ誰も見ていないから、ヨシノは冬、大抵キッチンの流し台で身支度をする。
カウンターの上に折りたたみ式のミラーを置いてコンタクトレンズを装着する間にまたもやなんともいえない気分がおそってくるのを感じる。

“女子高生集団リンチか 少年ら逮捕” 
“無職45歳息子 父親を殴って死なせた疑い”
“遺失物係を名乗り 落し物詐取”
“大学生ら 路上生活者の男性を刺殺か”

先ほどニュースアプリで見てしまった、さまざまな事件。
見たくない、知りたくない事ばかりだ。
出来ればなかったことにしてフタを被せてしまいたい。

他人の不幸を目撃してしまうことが、自分の不幸より遙かにつらく感じることがヨシノにはあった。
YouTubeの隣にニュースサイトアプリが並んでいて、たまに指がすべって押してしまうことがある。
閉じればいいのに、それが出来ない。
まるで嫌な儀式みたいにヨシノはニュースを生真面目に読む。
読んだ後かならず死ぬほど後悔するのにアプリを消すことができずにいる。

ヤカンがぴーぴーいう音で我に返りマグカップをふたつ出す。
インスタントコーヒーを淹れて母親を起こしに行く。
マグカップはペアで、でもヨシノと母親のペアではない。
ヨシノが中学三年の春に死んだ父親と母親が結婚前に揃えたもので既にフチがちょっと欠けているが、母親が捨てようとしないのでなんとなくそのまま使っている。
薄い黄色と青の陶器で、隣県の美術館のロゴが印刷してある。

あふあふ言いながら起きてきた母親は、ヨシノが差し出した黄色い方のカップを受け取りながら鼻歌をうたいだした。
「とぅっでいーごなびーざでいーざごなするばっくちゅー♪」
ヨシノは呆れながら
「オハヨウくらいまともに言えないのかよ。コーヒーこぼさないでよ」
と低い声で言った。
まだ暗い室内に、母親の笑い声がひびく。
「ヨシノ、またそのセーター着てんの。だっさい。でも可愛いね」
「うるさいよ。ご近所迷惑だろ。てかぬくい服がこれしかねーんだよ」
「この前お金渡したでしょー?セーターくらい買いなよ。それかコート。あんた、あのたぬきの毛のやつ嫌がってたじゃん」
たぬきの毛のやつ、とはヨシノが去年の冬に買ったカーキのモッズコートもどきのことだ。
破格の安さだったし、なんかロンドンぽくていいと思って買ったのだが、最悪なことにフード部分の毛がチャイニーズラクーンと呼ばれるたぬき科の生き物の毛だった。
フェイクファーだと思って買ったヨシノをしばらく落ち込ませ、捨てるわけにもいかないのでせめて大事に着ようと決心したコート。
毛が視界に入るたびにゆううつになるが、真冬の外出には欠かせない。

「あ、これ明太子のやつだ。めちゃおいしいね」
母親は脳天気にパンをかじりながら、まだ鼻歌をうたっている。
「行儀わるい。今日、帰りニッコーマート寄ったほうがいいの?」
「今日は母さん早番だからだいじょうぶよ。それよりおみやげのパン期待してるよん」
「・・・今日はしょーさん、ちびクロ焼くって言ってたな」
「うそっ!最高じゃん。絶対もらってきてね」
「余ったらね。食器片しといてよ。わたし、もう行かないと」
「がんばってねー。道、車に気をつけんのよ」
「母さんもね」
コートを着て、スニーカーを履き、決心して扉を開ける。
二月の朝は決心していても寒い。
ヨシノはさっきまで母親と話していてまぎれかけていたゆううつがまたぞろ首をもたげてくるのを感じながらパン屋への道を急いだ。

高校に行かなくなったのは、一年生の秋頃から。
成績も悪くはなかったし、ともだちも数人はいた気がするのに、行けなくなった。
行こうとすると訳のわからない不安感に胸をしめつけられそわそわ落ち着かない気持ちになる。
腹痛と吐き気、頭痛。
最初はいつもの脳天気ぶりを発揮していた母親も、不登校が年明け後も続いて、さすがに顔を曇らせだした。
「別に学校はいいんだけどさ。体だけはほら、心配だから」
短命だった父親の血を受け継いだ娘をあちこちの病院に連れ回す母親の顔色を伺うのもしんどかったが、何よりマトモだと思っていた自分に失望する気持ちのほうが強かった。
体じゅう検査をしたが当たり前になんの異常も見つからず、遂に連れて行かれた心療内科でヨシノは意外なことを言われた。
「娘さんは、繊細すぎるんですよ」
白衣もまぶしい医師は断言したが、ヨシノは最初なにを言われているかわからなかった。
繊細?私が?
小学校の時にダンゴムシを見つけては土に生き埋めにして喜んでいた私が?
ポケモンで卑怯な戦い方をしすぎて通信してもらえなくなった私が?
父さんが死ぬちょっと前に、頼まれた雑誌を買いに行くことを嫌がった私が?
あのとき、病院の売店はエレベーターですぐの距離だったのに。
私が面倒くさがったら、父さんは「そうかー」と笑って引き出しからなにかを出したんだ。

薄くて平べったいもの。
それを私に渡してなにか言った。
もう、覚えていないけど。
そのあと数日で父さんは息を引き取った。
「まだ四十にもなっていなかったのに」
と田舎から駆けつけたおばあちゃんが泣いていた。
大人がわぁわぁ声をあげて泣くのを、ヨシノはそのとき初めて目にしたのだった。

繊細、というコトバは嫌いだな、とヨシノは思った。
便利すぎるし、簡単すぎる。
結局、心療内科には通わなくなった。
死別のくるしみだの適応障害だのというラベルや処方される薬になにか意味があるとはどうしても思えなかった。

母親の従兄である勝一が経営しているパン屋、『ベーカリーライラ』で働き出したのは、ちょうど高校二年に進級するはずだった年の四月のことだ。
勝一のことを、しょーさん、とヨシノは呼んでいた。
腕のいいパン職人で、アルバイトはヨシノを入れて三人。
みんな大学生で、やさしいお姉さんという雰囲気の人ばかりだ。
あと、しょーさんの奥さんのみちこさん。
しょーさんの弟子の職人さんが二人。
ヨシノの仕事は、開店前に店の掃除をして、ドアとウィンドウを拭き、しょーさんの焼き上げたパンを店にどんどん並べてゆくこと。
接客とレジ打ちにも慣れて、いまでは立派な戦力になったと思う。

気が荒くてプロ意識の強いしょーさんは、弟子たちに怒るときは凄くこわいのだが、焼き損じの甘いミニクロワッサンをヨシノやほかのバイトさんたちの口に放り込んでくれる。
しょーさんは、みちこさんにお使いを頼まれると、歩いて十分の青果店に行くのでも、ヨシノを愛車の紺色のBMWに乗せて苺を買いに行ったりする。
面白くて、頼りがいがあって、最高のパン職人である彼は、スタッフ全員に慕われていた。
「しょーくんは子どもなのよ」
とみちこさんは笑う。

どんなに眠くてたまらない朝でも、パンが焼き上がるときの匂いがヨシノを幸福にしなかったことはない。
嗅ぐたびに胸いっぱいに吸い込んでしまう。
お腹の底から、うれしい気持ちがせり上がってきて、ドキドキする。
朝の限られた時間に、この場所でしか嗅げない魔法の香りだった。
時給は笑ってしまうくらい安かったが、お昼ごはんは、店のパンを好きなだけ食べていいことになっていた。
チーズクッペやブリオッシュ、クリームパンにいちじくのパイ。
若い頃、フランスで修行したというしょーさんのパンは、本当に毎日食べても飽きるということがなかった。
アルバイトをはじめてからヨシノは三キロほど目方が増えてしまったが、後悔はなかった。

高校の同級生のなかにも片親の子はけっこういたし、自分でも周りが言うほど自分のことを可哀相だとは思っていない。
ただ、父親がいなくなってからの家はなんだか落ち着きのないものになった。
女二人の生活はすごく気楽で、まるで毎日がキャンプかティーパーティだ。
好きなときに好きなだけ眠り、お腹が空いたら適当に食べる。
限りない怠惰と透明な悲しみをまとっている母親はちょっと痩せてきれいになってしまった。
母さんもひとりの人間なんだと気付いて、また落ち込んだ。
ヨシノが生まれる遙か前の母親のことを考えて、自分はここにいていいのだろうかとぼんやり思うこともある。

LINEアプリは比較的早く消すことができたのに、ニュースアプリを消すことができない。
たくさんの名もなき不幸を、定期的に巡回してしまう。
自分の身に起こったことは、確かにある面では不幸なのかもしれない。
だけど、実感がもてずにいる。
他人の身に起こっている不幸の方が、よっぽどつらく悲しいもののように感じる。
よそで起きている不幸に憤ることで自分を正当化しているとも感じる。

アルバイトはいつも午後三時に終わる。
閉店作業はみちこさんがしてくれることになっている。
「ちびクロ、持って帰っていいすか?まみーが食べたいって言ってて・・・」
「あら、キョウコちゃん、あれ好きね。いいわよ、今日はそろそろ閉めるし、好きなだけ持って帰って」
区切れよくハキハキ答えながら、みちこさんはヨシノに紙袋を渡してくれる。
これに入れろということなのだろう。
「ヨシノちゃんの好きなブリオッシュも持ってかえっていいわよ」
「え、でもこれお店の人気商品じゃ」
「いいのよ。あしたまた焼けばいいんだから」
ヨシノはみちこさんにとことん甘やかされている。
こどものいないしょーさん夫妻は、同じ街に住むヨシノをそれこそ本当の姪か娘みたいにかわいがってくれた。小さい頃から。
コロンとしたブリオッシュをトングでそっと掴みながら、
「このぱん、ふとったクラゲみたい」
と言って父親に大笑いされた幼い日を思い出していた。
かすかに甘いバターのかおりが漂った。

帰宅して手を洗いパジャマという名の部屋着に着替えて炊飯器をセットする。
これさえしておけば母親がおかずはなんとかしてくれる。
漫画を読みながらだらだらしていると母親が帰ってきた。
部屋に入るなり、鼻歌を歌っている。
「ゆーごなせいぶずみー♪ゆごなわんだせいぶずみーゆわまいわんだおおおる♪」
「おかえり。てゆーか、タダイマくらい言えないのかよ」
「ただいまーめいど。わ、ちびクロもらってきてくれたんだ」
「うん、みちこさんがよろしくって」
「まあまあ、それはそれは。また顔出すっていっといてね」
「うん、ねえ、きょうのおかずは?」
「うんとね、ヨシノちゃんが米炊いてくれてるから、キーマカレーかな」
「やった」
スウェットに着替えて化粧を落とした母親と並んでトマトを洗う。
母親は雑な性格だが料理は上手だ。
片付けや整理整頓が得意だったのは父親で、だからこの家は今、雑然としている。
「さ、たべよたべよ」
ごはんをよそって母親に渡すと、トマトがたくさん入ったキーマカレーが器に盛られた。
ヨシノは母親が作るカレーが好きで、一週間ずっとカレーでもいいのになと言ったら父親もそれに同調してほんとうに一週間カレーだったことがあった。
一週間過ぎた頃に母親の方がギブアップしてカレー週間は幕を閉じたのだったが。
「あのさ、母さんがしょっちゅう歌ってる、その変なうた、なに?」
ヨシノが何気なく訊くと、母親はちょっと驚いた顔をした。
「おやめずらしい。ヨシノが母さんの美声に注目するとは」
「ふざけてないで教えてよ。なんか聴いたことある気がすんだ、そのメロディ」
珍しく母親の目が真剣な光を帯びたので、ヨシノは居住まいを正した。
「この曲、ヨシノ、覚えてない?」
「うん・・・たぶん・・・聴いたことあったっけ?」
母親はスプーンを置くと、自室に入っていった。
戻ってきたとき左手に一枚のCDを持っていた。
「これ?」
「そう、このね、アルバムのwonderwallっていう曲なの」
「これ・・・もしかして・・・」
「うん。父さんがね、あのときヨシノに渡していたCDだよ。形見のつもりだったんだろうね。父さん、このoasisっていうバンドが好きでね。若いときからずっと全部のアルバムを揃えて幕張メッセの来日公演も行って。そりゃ熱心だったのよ。おかげで母さんまで覚えちゃったわよ」
母親からCDを手渡されたヨシノは、盤面をじっと見つめた。
懐かしい感じのする外国の大きな商店街。
早朝なんだろうか。
ほとんど人通りのない道の真ん中を、二人の男が通り過ぎていく。
二人ともぼやけていて、しかも一人はこちらに背を向けているために表情までは分らないが、
「Good Morning」と挨拶を交わし合っているようにも見える。
上面に白い太字で
(WHAT'S THE STORY)MORNING GLORY?
と印字されている。
右下の端の方にoasisのロゴ。

そうだ、このCDを確かにあの日、病室で受け取ったのに。
なぜ忘れていたんだろう。
受け取って鞄にしまって、一度も聴こうともしなかった。

「父さんがね、ほら、あの人ウンチク語るの好きだったでしょ。ほんとかウソかわかんないけど、この曲のことをよく話してたわけよ」
「どんな話?」
「ノエルがね、あ、ノエルっていうのは、この曲をつくった人よ。ノエル・ギャラガー。天才だけどクソみたいに性格の悪いやつなんだって父さんうれしそうに言っててね。知り合いかって突っ込みたくなったわよ。そうそれで、そのノエルがね、この曲の意味っていうの?記者にwonderwallってなんのことかって訊かれて、最初は恋人のためにつくったとか言ってたらしいんだけど、それを何年後かに撤回してね。“wonderwallっていうのは自分自身を救ってくれる想像上の友達のことなんだ”って言ったらしいの。父さんはそのエピソードがなぜかすごく気に入っていて、人生にはwonderwallがぜったいいるんだーとかね、言ってたわよ」
「wonderwall・・・」
「そう。なんでか、このCDをヨシノにあげたかったみたいよ、父さん」
「そうなんだ・・・」
「重荷に感じる必要はないわよ?あんた学校行かなくなってからますます生真面目にかちこち働きにいっちゃったりしてさ。母さん的にはもっと楽に生きてほしいけど。そういうとこ、父さんに似ちゃったのかしらね。でも、でもさ、よかったらソレもらってあげてくれない?何も遺せなくて悔しいって父さんよく言ってたから」

何も遺せなかったわけはない。
ここに住めているのも、自分が今、好き勝手生きていっているのも、父さんが遺していったもののおかげなのに。
急にいろんなものが押し寄せてきて、ヨシノは下を向いた。
「ほら、食べちゃおうよ。冷めてきたからチンしてあげるよ」
感傷にふけようとしたヨシノを母親の陽気な声が遮った。
ああ、この人はいつもそうだな。
いつも現実を見て、裏表がなくて。
悲しいときちゃんと悲しみ、でも、いつも現実を生きていて。
「母さんは最高の母さんなんだよ」
病室でのろけていた父親がウザかったけど、今はなんとなくわかる気がする。
母親の人としての強さ。
そして、そんな母を狂ったように必要としていた父親の気持ちが。

「まみー、ごはん終わったらコーヒー淹れるよ。インスタントじゃないやつ。ちびクロに合うでしょ」
「いいの?あんた、いっつも夕食後に甘い物食べたら怒るじゃないの」
「今日はいいんだよ」

テーブルの上に、母親のマグカップがおいてある。
朝、洗って行ってと言ったのに忘れてるんだな。
茶しぶや細かいヒビで薄汚れたカップが、固く茹ですぎた卵の黄身のようにぼんやり曇ったように光って見えた。

自分のベッドに退散した後、ヨシノはもう一度じっくりCDを眺めてみた。
この景色、バイト先に向かう途中の風景に似てるんだ。
早朝の人通りのない商店街、白と水色と灰色が混ざり合ったような空のいろ。
舗道はひび割れて、街はまだ眠っている。
生活がはじまろうとしているかすかな物音を聴きながら、ヨシノは白い息を吐いてパン屋へ向かう。
少なくとも働いているあいだは〈不登校の白井ヨシノ〉ではなくって〈ベーカリーライラの店員、白井ヨシノ〉になれる。
それまで身分のことなんて考えたこともなかったけど、どこにも所属しないことがもたらすフワフワとした気持ちわるさはずっと感じてきた。
パンを並べたり、お客さんと話したり、掃除をしたり。
そういうひとつひとつのことが、ヨシノを守っていた。
不機嫌な顔でブリオッシュを買うお客さんはとっても少ない。
不幸な出来事と最も離れた場所にあるのがヨシノにとってはベーカリーライラだった。

働くことが好きだ。
パンも、みちこさんも、しょーさんも、バイトさんたちも。
でも、そろそろいったん潮時かもしれない。
高校には、たぶん、もう戻らない。
でも、私は、白井ヨシノは、知らないといけない。

なぜ、他人の不幸を見てしまうことが自分の不幸よりつらく感じるのに、ニュースサイトを漁ってまで見てしまうのか。
それは許される行為なのか。
なぜ、父親はwonderwallが必要だと熱弁をふるっていたのか。
wonderwallが想像上の友人だとして、それは私の人生にとっていいもの?悪いもの?
もし、wonderwallが存在して、いいものだとして、それはどこにいる?どうやってつくる?

少しずつ、少しずつ、この歩みの遅い人生を受け入れて。
少しずつ、少しずつ、この歩きにくい道を進んで。

ニュースアプリはまだ消去できそうにない。

でも、とりあえず、明日、母親に高卒認定試験の受験案内を見せて頭を下げなくては。
YouTubeで“Wonderwall”をかすかに流しながら、ヨシノは目を閉じた。


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