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女性パートナーと暮らす僕の、ねほりんぱほりん「LGBTの子ども」感想

LGBTQ当事者、Xジェンダー(身体は女性)で、女性のパートナーと暮らしています。好きで毎週楽しみにしている番組「ねほりんぱほりん」で最近放送された「LGBTの子ども」の感想を書いていきます。
よかったら聞いていってください。

僕と彼女(noteでは「嫁さん」と表現してます)は、2016年にフォトウェディングをしていて、そのころから一緒に暮らしています。

「養子をとる」こと。

考えたことがないわけではありませんが、僕と彼女は選択的に「養子をとらない」カップルです。

理由は「子どもが将来、親がLGBTQだということを理由にいじめられてしまうのではないか」。
しかも血の繋がりもないのにそれを受け入れさせるのは酷ではないか。受け入れることを強要することになるのではないか。

自分たちが学生時代、LGBTQだということで(彼女はいわゆるノンケでしたが女性と付き合ったことが理由で)周りから理解を得られなかった過去があります。
それを子どもにも背負わせることになるのでは?と、ふたりで話し合った結果、今のところ養子はとらないということを選びました。

そんな中で、この番組を見て。
結論から言うと、考え方は変わらないけれど観てよかったなと思いました。

スタジオで話している三姉妹がとても健やかで、当事者であるお母さまも彼女たちにしっかり向き合って仲が良くて……

もし自分が養子を迎えることがあったら、こんな家族になれたらいいなぁと思いました。

驚いたのは、他の方へのインタビューで40代の「LGBTの子ども」が出演されていたこと。ということは当事者である親はいくつなの!?と。
自分が知らなかっただけで、既にその時代にも同じようなカップルがいて、子どもを育てていたんだと。
何も比較的若い世代だけの話ではないことを改めて気づかされました。

 

番組の中では、子どもたちが周囲へ両親のことをカムアウトする際の苦労も語られていました。

「話す相手を選んでいる」

これは当事者と同じだなぁ。

僕も以前記事で書いたけれど、「自分の周りにはLGBTはいない」のではなくて、「自分には話していないだけで居る」場合って往々にしてありますねよ。

カムアウトする相手は本当によく見極めた方がいい。すべての場所でオープンで居ることは難しいかもしれないけど、隠さずナチュラルで居られる場所がひとつでも増えたら心がとても楽になるよ。
そういう場所をひとつひとつ増やしていってほしいなぁと思いました。

子どもたちにも、当事者にも。

 

学校でもLGBTQについての授業がちゃんとあるんですね。僕らの時(16、7年前)にもあったんですが、当時はドラマ金八先生にトランスジェンダーのキャラクターが登場したころで。
授業はまだまだ浸透していない中で行われたので、正直当時も当事者だった僕は「こんなこと授業でやらないでくれ。そっとしておいてくれ。」と余計に肩身の狭い思いをしました。ドラマに影響を受けただけのように見られるんじゃないかと思ったんです。
今はその頃よりはLGBTQについても世の中にも浸透してきているし、授業の内容も当時よりも親がLGBTQの子どもたちや、当事者の子どもたちに寄り添える内容に少しずつなってきているといいなぁ。

前回のLGBTカップル回、今回のLGBTの子どもたち。これだけでは絶対にすべてをカバーできる内容ではないと思う。
だけど、カムアウトする時と同じで一度に全部を伝えることは難しいから。
ねほりんぱほりんには、こういうマイノリティにスポットを当て続けて、そのマイノリティの当事者や、当事者の家族に対しても理解が進む一因になってほしいなと思いました。

 

LGBTカップル回の感想はこちら。

もう2年以上前なのね。早いなぁ。

 

 

では。

 

 

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