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母子3人トランジット旅〜コペンハーゲン、ヘルシンキ経由で日本に着地〜

6月中旬から子供たちは2ヶ月間の夏休みに入りました。
ホリデープランがないまま休みに突入しそうなタイミングで「日本に行こう」と夫。短期間でも息子たちを日本の学校に入れる決断をしたようです。出発は2週間後。いつものことですが、まぁバタバタ。
 
ノルウェー・スタバンゲルから日本へのルートはなかなか面倒。直行便がないので、どこかヨーロッパの主要都市を経由する必要があります。
 
今回選ばれたルートは、ノルウェー・スタバンゲル → デンマーク・コペンハーゲン → フィンランド・ヘルシンキ → 日本・羽田 でした。
 
私はデンマークもフィンランドも初めて。そして夫は別タイミングのフライトなので、数日間のワンオペです。トランジットでコペンハーゲンに1泊し、ヘルシンキは約半日のステイ。地理感も知識もなく、時間もない。さぁ、どうする。
 
時間が許す限り、観光でしょ♪
 
出発する数日前に「地球の歩き方 北欧編」を引っ張り出し、地図を見ながら観光地や現地の交通事情を確認。コペンハーゲンでの宿泊先を予約し、駆け足観光プランを立てることにしました。
 
息子ふたりは中学生と小学生。もう年齢的に手がかかるわけではないし、荷物は自分達で運べます。ちょっとした無理ならきく体力も持っています。
 
日本着地までの母子トランジット旅3日間。気をつけたのはこの3つ。
 
⓵ 飛行機に絶対乗り遅れない。(時間に余裕を持って行動)
⓶ よくばらない。(市内観光は3つに絞る)
⓷ 息子の満足度。(子供が楽しめる場所や食事を入れる)
 
そんな制限付き、凝縮トランジット旅の様子がこちらです。

コペンハーゲン

ノルウェーから約1時間のフライトでコペンハーゲンへ。午後3時に到着、翌日午前6時発なので、市内観光できる時間は正味4、5時間。

コペンハーゲン中央駅

レゴストア

レゴの本社があるデンマーク。市内の目抜き通りに楽しいレゴストアがあり、まずは息子たちのテンションを上げるために立ち寄ります。カスタマイズしたレゴ人形を作り、ひとまず満足。

レゴ ・コペンハーゲン
パーツを選んで作ったレゴ人形

デンマークには素敵デザインの雑貨がたくさんあるので、私は雑貨デパートに行きたかったのですが、親子旅では随所に妥協が必要です。。

ニューハウンのカラフルな家並み

通りをずっとまっすぐ歩くと、運河沿いにカラフルな家が立ち並ぶ「ニューハウン」地区が現れます。オープンカフェで景色を眺めながら夕食、私はデンマークのビール、カールスバーグで喉を潤します。旅行中のビールは格別。

運河沿いのニューハウン地区

 水上バスで人魚像に会いにいく

最後の目的地は、私の希望を押し通して人魚像へ。
気が乗らない息子たちに「世界3大ガッカリだよ、ガッカリしてきっと面白いよ」と、よくわからない説得をして。

人魚像のある公園までは水上バスを利用しました。東京もそうですが、街を水上から見るのは楽しい。

水上バス

人魚像は観光客の写真スポットでした。海をバッグに人魚が佇む姿に哀愁があり、全然ガッカリ像ではありません。息子たち、人魚像と同じポーズをしてみたり、海風の感じる公園を散歩したり、何だか楽しげ。

哀愁漂う人魚姫

数時間の観光でしたが、コペンハーゲンはこじんまりした美しい港町でした。
 
ホテルがチボリ公園(街の中心にある可愛らしい遊園地)のすぐそばだったのですが、今回は時間がなくスルー。クリスマス・マーケットの時期にまた来てみたいな。

次に来たいチボリ公園

ヘルシンキ

翌日は早朝便でヘルシンキ。午前9時から午後6時まで、割とゆっくりしたトランジットです。

とはいえ、緊張感が続いているうえ生理が始まり、私、体調悪化の予感。日本行きの長いフライトが控えているし、日本到着後も怒涛のスケジュールが待っています。ここで私が体調を崩すわけにはいきません。
 
偏頭痛の兆しがあったので、空港の薬局で頭痛薬を購入、すぐに箱を開けました。ここでは無理をしないと自分に言い聞かせます。

ヘルシンキ中央駅

岩の教会・テンペリアウキオ教会

荷物を中央駅に預け、街中でいつでもトラムに乗れるよう一日券を購入。
まず向かったのはテンペリアウキオ教会です。岩の教会というだけに、洞窟のような入り口に神秘的な岩の壁と円盤型の天井。斬新なデザインです。

岩の教会
360度から降り注ぐ太陽光

マーケット広場

次の目的地は、海に面したマーケット広場。
野菜、果物、お土産屋、屋台が並んでいます。北欧のおみやげ的なものを探したり、ローカルフードを楽しんだりできるマーケット。ぷらぷら歩いてひやかします。

青空マーケット広場
屋内マーケット
シーフードがのったオープンサンドイッチ

やっぱりムーミンショップ

フィンランドといえば、ムーミン。
ノルウェーでも、何なら日本でもムーミングッズは十分すぎるほど手に入るけれど、やはり本場のショップに足を運んでみたいもの。

ムーミン一家はフィンランドにしっかり貢献していてえらいなぁ、と思いながらしっかりお金を落としてきました。

中央駅近くのムーミンショップ
どれも可愛いムーミングッズ

フィンランドではトラム移動が楽しく、街は穏やかでゆったりした印象でした。

街はトラム移動が便利

ちなみに、ヘルシンキは日本から一番近いヨーロッパということで知られています。それが、ウクライナ戦争の影響でロシア上空を飛べなくなり、北極圏ルートになって飛行時間が長くなってしまいました。
 
利用したフィンランド航空はそれを逆手にとり、「北極圏上空通過証明書」を乗客に配布していました。苦肉のアイディアで頑張っています。

北極圏通過証明

その後、偏頭痛はいつのまにか消滅し、飛行機に乗り遅れることもなく、みんな元気で、トランジット旅の思い出と共に無事に日本に着地しました。
 
到着翌日からさっそく息子たちは日本の学校に通い始め、怒涛のホリデーは続きます。

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