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展覧会レビュー:六本木アートナイト2022@六本木周辺

3年間の中止を経て、六本木アートナイトが再開。
ガイドブックを持ちながら街に配置されたアートを探して鑑賞するのは、やはり特別感があって楽しい。
ただし、今年の開催はメインプログラム・アーティストに村上隆に据えて実施したが、それがあまり腑に落ちなかった。
開催が3日間なのでおすすめすることが難しいが、久しぶりに行く人、まだ行ったことがない人には是非行ってみてほしいイベントだ。

今回は村上隆がドラえもんをテーマに選んで作品を配置してるが、それが私にはしっくりこなかった。
ドラえもんがあまりにキッチュだし、作品といってもドラえもんをベアブリックのようにそれぞれのアーティストが独自の解釈で塗っただけ。
それらを寄せ集めただけで、その作業に何のメッセージがあるのか全然伝わってこない。
ただ、テレ朝のキャラクターを使った商業的なイベントにしか伝わってこないのは残念だった。
数年ぶりの開催で人を集めたかった事情は理解できるが、アートの名を借りた1イベントにしか映らなかったのは、六本木アートナイトに何度か行ったことがある私としては気になるポイントだった。

過去には「アートナイト」よろしく、アートに触れながら六本木で一夜を過ごしたりしたが、今回は日中にサクッと遊んで帰ってきた。
欲を言えば、お土産でポストカードくらい売って欲しかった。

magma「ROCK'N」
牧野永美子「あかるい場所」
キムスージャ「演繹的なもの」
坂本洋一「floating surcace」
ローレンス・ウィナー 「HERE FOR A TIME THERE FOR A TIME & SOMEWHERE FOR A TIME」
玉山拓郎「NACT View 01」
tangent「inaho」
デイジーバルーン「wave」
今井俊介「untitled」
檜皮一彦「HIWADROME TYPE ε」

展覧会名:六本木アートナイト2022
場所:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
満足度:★★★★☆
会期:2022(令和4)年9月17日(土)~9月19日(月・祝)10:00~22:00
アクセス:六本木駅から色々
入場料(一般):無料
事前予約:不要
展覧所要時間:1−4時間
展覧撮影:可能
URL:https://www.roppongiartnight.com/2022/about.html

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