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2020.06.26

3ヶ月の閉鎖期間を経て、間もなくイギリスもロックダウンが解除されようとしてます。コロナ騒動がなければこの週末にグラストンベリーフェスティバル50周年が開催されるはずでした。BBC Radio6では追悼のようにその話題で持ちきりで、ずっと過去のライブ音源などが流れてます。

今朝はフェスティバル開催者エミリー・イービスのインタビューを読んでいたのだけど、この地域は世界最大級のフェス開催地にも関わらず白人オンリー的な土地なので去年ヘッドライナーにストームジーを起用することも、地元の人からは反対があったそう(代わりにステレオフォニックスを出せとか)でも結果的には大成功であのライブは伝説化。ライブ映像を改めて見て音楽の力に圧倒されました。ストームジー万歳。

イギリスには10年近く、スイスに5年住んできた私が感じることは人種差別は確実にあります。ないとか感じたことがないという意見は単に鈍感なだけとか、問題から目を背けてるだけなんじゃない?っておもう。スイスの方がいろんな意味であからさまでしたけど。例えば白人の友達とお店に入れば話しかけられるのは9割方友達とかは当たり前(日本は逆のパターンが普通にあると思うけど、白人だから日本語が話せないとは限らないのです)イギリスはそこまであからさまでもないですが、それでも日常には潜んでますね。

今のムーブメントは恐怖からくる偏見を野放しにしていくことの危険さに、やっと世界が直面している感じ。来るべくして来たものなのかもしれません。

今子供たちも学校の課題としてBlack Lives Matterには自分の意見を書かされたりしてます。写真は次女が課題の一環として書いたものだけど、ブラックどころかいろんな色が混ざってる。地球人の肌の色にはないものもあるので、スターウォーズの世界みたいにチューバッカが普通に隣にいるとかそういう感覚でむしろ地球人以外もウェルカムな世界になっていって欲しい。私の理想の世界では昔からそんな感じなんだけど。

そういえば私が通っていた小学校には障害のある子やブロンドのアメリカ人、ハーフの子とかいろんな子がいました(普通の公立校)あとは商売をしてた親の関係で米軍基地からいろんな人種の人たちも遊びにきたりしていたので、普通にみんな仲良くして生きていくのだと思って育ったのです。

でも自分の子供たちを幼稚園に通わせるようになり、他のお母さんたちが障害のある子を学芸会のステージに上げるなって言っているのを聞いて多大なショックを受けたことがあります。あとで聞いたら、そういう子供を見たことがないからどう接して良いかわからないと言うお母さんがいました。

スイスのインターナショナル校では、ダウン症の子が面接に来たら「あなたみたいな子たち(your own kindっていう言い方をしたらしい)がいる学校に行ったら」って校長先生が言い放った話を聞いて本気で失神するかと思いました。ってかまじでその校長を殴りたくなりました。

で、とにかくこういうことが大ショックで今考えても本当に悲しくなります。私はモノクロで単一な世界よりもカラフルで楽しい方がいい。みんな違ってみんないいって今ほど名言だと感じたことはないですね。特に好きな言葉だった訳でもないけれど。

ただ、コロナの後でこのように白人オンリーの場所に暮らしていて正直外に出ることはちょっと怖いんです。宅配で買い物をしようとしたら、健康でお店に来られる人は来てくださいとサイトに書いてあったので買い物には行くのですが実は毎回ドキドキしながらです。でも目が合った人たちには必ず笑顔で接するようにしていると案外スマイル返しが来るので心の和む瞬間が絶対にあることも事実。

もう世界がこうなってしまった以上、問題点に気付いてポジティブになれる人から頑張っていくしかないって昨日、映画「川の底からこんにちは」を見てより強く思いました。ほんと自分のテンションを上げるために今は一層に音楽や映画やアートの力が必要ですね。頑張ろー。



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