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いつも心に、 「お葬式」

全てが、舐めたいほど好き!
元々、伊丹十三のエッセイ集から始まった。私、インテリに弱いの。(くねっ)彼の言葉のチョイス、独特の言い回し。そして圧倒的なデッサン力。
MTVが始まり、小林克也のベストヒットU.S.A が洋楽の波を変えた。アメリカっぽい物にもそれなりに魅かれていたかな。でも、表層に上がって来ない所で、ヨーロッパっぽい匂いに憧れがあったのだと思うわ。
'スパゲッティの正しい食べ方' (ヨーロッパ退屈記 新潮文庫)なんていうのを読んだときは「は、はー」とひれ伏してしまったほどである。

そんな伊丹十三の初監督作品。小津映画を見る時のような画面の安定感と、配役、小物、ロケーションやユーモアのセンスが、バッチリ私の感受性にどハマり。タバコの吸い方が、ちょっとフランスっぽかったりとか。'家族ゲーム'(監督 森田芳光 1985年)の食事シーンみたいなカメラアングル。だーい好き!

やっぱり日々の事、誰にでも起きうる日常を見せてくれる物にとっても惹かれちゃうんだなぁ。庶民的ね。
「そうそう、いるいる、似たような叔父さん。」
なんて心で突っ込み入れたりしてさ。
今でも履いてるいる男性はいるのか?あの、黒のすけすけナイロンソックス
今でも存在しているのか?あの、幕の内弁当を包んでいるビニールの風呂敷

浅田慎平が撮影したモノクロの8ミリ映像が、これまた素晴らしいのだわ!私は3年前に母を亡くし、葬式を出した経験があるのだけど、出来る事ならだれかに記録映像撮って欲しかったなぁ。そう言えば、私の結婚パーティーの時、一人の叔母がかなり酔っ払って(面倒臭い方の酔い方)2人がかりで強制退去命令を私にだされたのを今思い出したわ。色々あるねぇ。ふふふ。

みんなドラマみたいな人生、生きてるよねー。もしかしたら、私達、人類はゲーム盤の上の駒なのかもしれないよ。遠い宇宙のどこかで、誰かがサイコロ振ったりしてたりしてね。

#映画にまつわる思い出

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