指導者失格です。君の成長を見ていたかった。

何度読み返したか覚えがない。
大好きな巻の本には手垢がついていた。

映画SLAM DUNK
製作者の方々の熱量をいただいた。

これがプロだ。
人を感動させるとは、どれだけの本気をぶつけるかによる。
心が震えた。

☆☆☆

中学生の時、学校の先生と給食も食べずにスラムダンクの最終巻の話で盛り上がったのを覚えている。
バスケをしていない自分でも本を読んでいて、バスケの面白さ、興奮、戦う楽しを味わうことが出来た。まさに青春だった。

歳を重ね、挫けそうになった時、自分を奮い立たせたい時などはスラムダンクのコミックを読み返すときがある。

彼らの勇姿は、今の自分にはほど遠いが重ねたく部分がある。

負けたくない。まだまだやれる。
単純で負けず嫌い。しかし目の前の敵は強敵!

☆☆☆

青春を呼び戻す、あの本は映画となり
タイムスリップさせてくれた。

キャラクターに自分を投影して本を読んでいたが、大人になった今、安西監督の言葉が染み込んだ。

「指導者失格です。君の成長を見ていたかった。」

人を育てるというのは、本当に大変なことだ。
とくに問題児で言うことを聞かない子、やんちゃな人などは大変だ。

丁寧に教えるべきか、見守るべきか。迷うことばかりだ。
安西監督は厳しく指導し、失敗を経験。仏の指導者となっていた。
そんな彼に沢山の人が集まってくる。
彼もそれに応えようと声をかける。

逸材。
言ったことを素直に受けとめ、どんどん成長していく。指導者としてなんと嬉しいことか。
庭に種を植え、水をあげたらすぐに芽がでて、さらに水をあげたら花が成長を始めるようなものだ。

水をあげたくなる。
そして、どんな花が咲くか見たくなる。

親になり、あきらかにこの作品の見る目線は変わっていた。

もちろん、中学の時の青春を思い出し興奮もしていた。
まだできる。諦めるな。

俺はこんなもんじゃない。

井上先生始め、製作者関係者、映画関係者
この作品を届けてくれて本当にありがとうございます。


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