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ウサギとかめ

一番下の子が寝付けないようなので、昔話や物語などを話してあげた。

その中で、「ウサギとかめ」を話している時に、この話の教訓と現代とのギャップに違和感を感じてしまった。

☆☆☆

言わずと知れた「ウサギとかめ」
ある日、ウサギとかめが山の一本杉まで競争しようと勝負が始まった。
開始から直ぐにウサギがものすごいスピードで駆け出し、あっと言う間にゴール近くまで行ってしまった。
かめはウサギに対してゆっくりだが一歩一歩前進していった。
ウサギはゴール近くで振り返りかめが遅いので、休む事にした。
ウトウト寝てしまったウサギは、起きてさぁゴールへ向おうとしたと時に、ゴールではすでにかめがゴールしていたという話だ。

☆☆☆

話の教訓は2つだろう。
1.ゆっくりでもコツコツ頑張って進めばゴール出来る!
2.いくら有能でも油断すると、勝負に負けてしまう!

今の子どもたちにこの話を聞かせて、この教訓が自然と伝わるかと思うのだが、はたして現実の今の社会はどうだろうか?

まず自分が「かめ」だった場合だ。
現実世界の弱小企業で大手企業と勝負しなければならない場合。
同じ土俵で走り出したらまず勝てない!
相手は最速のウサギなのだから。こちらの唯一の武器は休まずコツコツ歩くこと。
やるとしたら、ウサギがスタートする数ヶ月前からスタートしてしまうことだろう。
現実世界でフライングなんてものはないのだから。
ウサギがスタートし走り出した時には既にゴールしておく必要がある。

かめに勝てる道はそこぐらいだろう。
ウサギがゴール近くでウトウト寝てくれるなんて甘い考えは捨てた方がいい。

☆☆☆

次に、自分がウサギだった場合だ。
大手企業がブレーキをかけることはまずないはず。
ではどうするか?対戦対手を慎重に選ぶはずだ。
群を抜いて勝っていたために油断が生じたのであれば、それなりのライバルと競い合い自分を高め、成功を収めたほうが勝ったときの喜びもあると感じる。
逆に相手が強すぎてしまっては走る気が失せてしまうので難しいところだ。

チーター相手では負けは確定。
ここは、イヌやネコと勝負することが自分を高める相手ではないだろうか。

☆☆☆

などなど、子どもにはどうでもいいことばかり考えてしまい。話をして、ふと子ども見ると、一番下の子はイビキをしながら爆睡をしていた。

ウサギとかめなかなか奥が深いですなぁ〜。

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