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【バーテンダーがゆく、サン・セバスティアン旅行 : 2023年3月】

皆様、ごきげんよう。バーテンダーの安部直柔(アベ ナオナリ)です。現在はメルボルンでバーテンダーをしています。
2023年12月末までロンドンで約2年間バーテンダーをしていました。その間に、ヨーロッパへ旅行に行くこともあり、からその旅先で出会ったオススメの場所、レストランやバーなどをいくつか紹介していこうと思います。

前回の投稿で『バーテンダーがゆく、バルセロナ旅行(2回目) : 2023年2月』について綴ったので是非そちらも読んでみてください。


今回は『バーテンダーがゆく、サン・セバスティアン旅行 : 2023年3月』

日本でも美食の街として有名な、スペインのサン・セバスティアン。
またスペインか!と思われるだろう。
そうだ、私はスペインを好きになってしまったのだ。元々はイタリア推しだったが、スペインの都市を訪れる度に「スペインの他の都市にも行ってみたい」と好奇心を駆り立てられる。

『美食の街 サン・セバスティアン』はスペインのバスク地方にあり、小さな街ながら星付きの高級レストランから庶民が集うバルが集まっており、美食家から観光客まで食を楽しめる街となっている。ちなみに『バスク・チーズケーキ』は、サン・セバスティアンのとあるレストランが発祥と言われている。

サン・セバスティアンについて、より詳細な情報を書いているウェブページがあったので、そちらも読んでみてほしい。

まえがき

さて旅の話しだが今回は1人ではなく、友人達と行ってきた。観光なしの、ひたすら飲んで食べて旅行。いや、それ自体が観光でもある。
サン・セバスティアンまでは、ロンドンからビルバオ空港まで行き、そこからバスで約1時間で着く。サンセバスティアンにも空港はあるが、本数が少ないのと少し値段が高い。ビルバオ空港からバスで行くのがオススメ。

到着後に旧市街と呼ばれるエリアに向かった。そのエリアにバルが密集しており食べ歩きがしやすくなっていて、そこでピンチョス(ひと口サイズの料理)やタパス(小皿料理)を食べながら飲むことができる。
ピンチョスやタパスはたくさん種類があり、お店によっても推している料理が違うので、選ぶのには一苦労だ。優柔不断な人と少食の人には大変だと思う。
さらにバスク地方で有名なお酒が2種類あり、それが、『シードル』(りんごの醸造酒)と『チャコリ』というワイン。料理と同様にどちらも沢山のブランドがあり、もちろん味わいもブランドによって違うので飲み比べて楽しむのも良いと思う。
ちなみにチャコリは、注ぐ際に高い位置からグラスに注ぐ。これは元々酸味の強いチャコリに空気を含ませて酸味を和らげることを目的として、高いところから注そいでいる。シードルにもその系譜はあるが、バルではチャコリのように注いだりはしない。

これがチャコリを注いでるシーン
チャコリやシードルは驚くほどリーズナブル

今となってはチャコリといえば、高いところから注ぐのが当たり前になっている。言ってしまえば、観光客を喜ばせる為のパフォーマンスになっている。餅屋の餅つきパフォーマンスと似たようなもの。

触れ込みはこのくらいにして、訪れたバルやレストランを紹介しよう。

1軒目: La Viña

バスク・チーズケーキ発祥のレストランとして有名で、サンセバスティアンに訪れたら必ず皆んなが行くであろうレストラン。
入ってすぐ、バルのスペースがあり奥にはレストラン用のテーブル席がある。スペインだとこういった作りのレストランが多い印象で、サクッと食べて飲んでの人と、テーブル席でゆっくり食べたい人達が混在しないように用途で空間が分かれている。

これが名物のバスク・チーズケーキ

ここは朝から夜まで開いていて、どの時間帯に行ってもコーヒーも酒も料理も提供しているので、本当に使い勝手が良いレストランだと思う。滞在中に何度も訪れた。

バスク風 海老の春巻き
アンチョビとサワークリーム

2軒目: Cervecerías La Mejillonera

魚介とチップス専門のバルでムール貝のタパスが有名。カウンターでのスタンディングスタイルで、時間帯だと思うがどこの店舗よりも混んでた印象だ。なぜかムール貝の写真を撮って無かった。

3軒目: La Cepa de Bernardo

ここは生ハムが有名なバル。何か特別なものがあるわけではないが、軽く生ハムをつまみたくなった時に行きやすい。
やはり現地で食べるハモン・セラーノ(生ハム)は美味い。

生ハムの盛り合わせ
言わずもなが、最高の酒のアテだ

4軒目: Bar Nestor

予約しないと食べれないトルティーリャ(スペインのオムレツ)とステーキが有名なバルがここだ。
オープンは12時だが、11時に店頭に並んで、トルティーリャを人数分予約するシステム。売り切れ必須だが、並んで予約する価値があるほど美味い。私の人生史上、一番のオムレツだった。出来たてほやほやの状態を直ぐに食べれるのと、中がトロトロで出汁のような味わいが特徴的だった。強いてあげるなら親子丼のような味に近い。

見よ!このトロトロ感
いてか、自分の店で出したいくらい感動した
オリーブ・オイルと塩とトマト
これだけなのにめちゃくちゃ美味い
ヨーロッパはトマトの種類が豊富で、味わいも強い
唐辛子の漬け物、アンチョビ、オリーブのピンチョス
ビールと最高に合う

そして、もう一つの名物がエイジング(熟成)されたステーキ。サン・セバスティアンはステーキも美味い。各レストランがエイジング・ステーキの味を競ってるくらいレベルが高い。

カウンターで立ち食いステーキ
いきなりステーキはこれを真似たのではなかろうか

5軒目: Casa Urola

ここは1階がバルで2階がレストランになっている。レストランのテーブル席で本格的な料理を食べて見たかっので、トライしてみた。

1品目:オイスター
2品目:タコのグリル
3品目:鴨肉のステーキ

そして、シードルとワイン達だ。

上記以外にも、たくさんバルを巡り、書くと大変なので今回はオススメの場所だけを紹介しました。バル巡りに時間を費やして、改めて気付いたのがピンチョスより、タパス。
タパスより、レストランのアラカルトのほうが味のクオリティが圧倒的に高い。

バルでの飲み食べ歩きも良いが、是非レストランのテーブル席でサン・セバスティアンのバスク料理を楽しんで欲しい。

バスク地方の伝統的な焼き菓子『パンチネタ』

ちなみにこの旗がバスクのエンブレム。各都市ごとにエンブレムがある。それもスペインの歴史が物語っているし、スペイン人達は地元への愛が強い。

では次回まで、アディオス アミーゴ!

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