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【読書】『樹木希林 120の遺言』

こんにちは ナカちゃんです。

しばらく、教育系の記事が続いてしまいましたが、久しぶりの本の話です。

お付き合いいただけると 嬉しいです。


先日、父親と喧嘩しました。

私の母は、私が20歳のときに、47歳で他界しています。

 父との喧嘩は、どうということのない、くだらないことが原因だったと思います。

 実家の2世帯住宅に、家族と一緒に住んでいるのですが、

 「もう出ていくよ!」と啖呵を切って出かけたものの、

 大して行くところもありません。 

 もう、諦めて、だまって家に帰ろうと思い、フラッと入ったコンビニで、この本を見つけました。

 普段はめったに入らないコンビニなのですが、本棚があり、ちょっとした本屋さんの丁です。

 表紙がちょっとボコっていましたが、

 この本が「読みなさいよ」と私に迫ってくるのです。


 レジで、おにぎりとお茶とこの本を買い、誰もいないサッカー場の駐車場で読みました。

 このページで、私は ハッとしました。

 「仲良くというより無関心でいることですね。家族に対しては、だいたいすべて、孫に至るまで無関心。みんなが自立して一つの家族を作ってるっていう感じだから。」 P. 200

  「ああ、そういうことか。」と。

 私が腹を立てているのは、「家族だから」 という思い込みからだったのだ。

 そこから離れることで、お互いにラクにいられるのであれば、その方が

いいのかもしれんな。

 読み進めるうちに、いないはずの母と対話しているような、不思議な感覚がありました。


 私の母は47才で、私の目の前からいなくなってしまいました。

 だから、私は「老いていく母」を知りません。

 身近に「素敵に年を重ねていく女性」がいないのです。

  私にとって「年齢を重ねること」は未知の世界なので、年を取ることに恐怖しかありませんでした。

 でも、樹木希林さんの生き方、逝き方を知ることで、

 私は「これからの自分」の理想を見つけることができました。

 アンチエイジング、美魔女、若々しい、いきいきと、、、、、、

  年齢を重ねることが、まるで悪いことのように言われがちな世の中で、

 「世の中でババアこそ革命を起こせる唯一の存在ってこと。」p122 

 という言葉を、31才の時に言ってしまう希林さんは、

私にとっての目標であり、理想の女性です。

 人生の残り半分を、こんな風に生きてみたいな。そう思います。


 悲しくなったり、迷ったり、怒ったりした時、あなたは誰に会いますか?

 私は、本の中の希林さんに会いに行きます。

 母の言葉は、もう聞くことができないけれど、

 樹木希林さんの言葉は、いつでも私のそばにいて、

 私を励まし、背中を押してくれるのです。

 



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