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【読書】今週の本 ベストセラー2冊

 那珂です。

 久しぶりに、いつも通りの本ネタです。

 今回は、「ベストセラーだけど、気になっていた本」をセレクトしました。

 いつもは公立図書館で本を仕入れるのですが、今回は中学校の図書館です。(だからといって、中学生向きの本ではないかも、ですね )

 

1『三千円の使いかた』 原田ひ香著 中公文庫

 売れてる。文庫になっても、売れてる。週末の新聞広告に大体出てます。

 でも、読む機会がなくて、そのままに。購入するのも迷っていましたから。

 夏休み、学校の図書室に行ったら、ありました。司書さんが「自分で買って読んだんだけど、寄贈しましたー」って。

 読んでみました。

 『700円の使いかた』としても、微妙な感じ・・・・

 母、娘、祖母の3代の「お金」を巡った家族の話。

 読んでみると、「昼のワイドショー」的なエピソードをつなげた物語のような印象がしました。

 最後の「奨学金」を巡った話なんかは、子育てを終えた司書さんと話すと「なんだかね~。」って。あの落とし方には、納得がいかないね。お金の話と言いながら、シビアなところには全く触れていないもんね。

 さらっと読んでみるにはいいと思いますが、これを読んで「お金がたまる」とか、「マネーテクニック」が得られるとか、思ってはいけない。私はどちらかというと、どの登場人物にも感情移入できませんでした。

 ちなみに、この解説を書いているのは、『老後の資金がありません』の垣谷美雨さんでした。

 お金や熟年離婚、老後の資金なんかをトピックにすると、売れるんですかね・・・・ そもそも、本を読む主流世代が、この世代だから仕方ないのかもしれないです。 

2 『むらさきのスカートの女』 今村夏子著 

 

 これも、「うーん・・・ わからん。」

 ラスト、どうしてこうなった? 怖い感じでもあるけれど、どうしてそうなった。

 もやもやします。イヤミスなのか何なのか。何というジャンルなのか。

 まだ、『星の子』の方がよかったかなあ。。。

 最後、不倫関係になって、痴話げんかになって、相手が死んだと思ったけど、生きてた。というくだりが、YAの皆さんに読んでほしいか、と言われると、うーん・・・微妙。

 それなら、『推し、燃ゆ』の方が、いいと思います。

「芥川賞・直木賞」だから、学校図書館に入れる というのも、考えものなのかもしれません。

 「実際に自分で読んでみる」ことで、選書の目を養うことが、司書さんには必要な素養なのかもしれませんね。そして、「これはどうなんだろう?」と相談できる人がいると安心できるのになーといつも思っています。

 次回は、3冊。

 では!




 

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