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学校図書館の担当になったら #3  ~分類と配架~

今日は、分類と配架についてです。

1. 分類とは?

図書館に行くと、本の背表紙に番号が書いたシールが貼ってあります。

そのシールに書かれている数字が、分類番号です。

 公立図書館など、一般的に使われているのが、十進分類法。

 こちらのサイトが、わかりやすいです。

 図書館整備のために、こちらのサイトをめっちゃ活用させていただきました。分類キャラクターは、中学生にも大人気!!

キャラクターのクオリティーも高くて、お金払いたいくらいだ。。。

 脱線しそうなので、、、話を元に戻そう。

 小学校だと、一ケタで分類しているところも多いようです。私の整備したところでは、3ケタの分類番号を使っています。公立図書館の使い方を覚えてもらうためにも、同じものを使っています。

 公立図書館などでは、蔵書数がとても多いので、900番台の文学を、さらに独自の分け方で分類しているところも多いです。児童書だと、絵本を細分化して分類しているところもあります。

 生徒には、おおまかに0~9までの番号を教えておくと良いと思います。

 分類番号をつけるのは、けっこう難しいので、本の書誌情報(本の一番後ろのページ)に書いてあるものをそのまま使うといいです。学校図書館に入るような本には、たいていつけられています。

 慣れてきたら、ネットを検索すると 書誌データを調べられますし、キーワードから、分類番号を探し出すことができます。

 司書資格の勉強では、自力でつけられるようになるまで 練習します。(これがキツい。。。。)


2. 配架(はいか)と 目録

 

 分類番号がついたラベルシールをつけたら、その分類番号ごとに、棚に並べていきます。

 棚に並べることを「配架」(はいか)と言います。

 棚にびっしり並べていくのではなくて、余裕を持たせて並べるほうが良いです。棚の奥行きがありすぎるときは、奥の方に箱を入れたり、表紙を正面にして、見せて置いたりすると見栄えが良くなります。

 番号順に整理されて配架した本は、それ自体が蔵書データとなります。

 こうやって、現物は整理していくわけですが、貸出をするためには、蔵書をデータ化する必要が出てきます。

昔は、一冊一冊の本のデータを、カードに書いて管理していました。それを「カード目録」と言います。

 閲覧室にずらっと並んでいる、木の引き出しの中に何が入っているのか?

 不思議に思っていた方も多いのではないでしょうか。実は、この棚の中に、一冊一冊、どんな本なのかが1枚のカードにまとめられています。

 さらに、1枚では完結しません。件名ごとに違ったカードにまとめられていたりするので、そちらも作らなければならないのです。

 うーん。面倒くさい。

 それを使った本の探し方もとても難しくて、使ったことがない人が多いのではないでしょうか。

今は、本のデータはデジタル化されて、コンピュータで管理されているのが主流です。

 公立図書館にある端末で、著者などのキーワードを入れると、どの棚にあるのか とか、貸し出しできるのか とかが 瞬時にわかります。

 貸出や返却の際も、バーコードを 「ぴっ!」てやるやつですね。

 

 うちの学校図書館でも、ようやくデジタル管理システムが入ることになりました。が、こちらが希望するようなシステムが入るとは限りません。

 学校図書館って、ちょっと特殊なようです。。。。

 では、蔵書管理システムって 何?

 続きは、次回で!




 


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