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観てきた!「未来と芸術展」at 森美術館

久しぶりに、観終わった後ちょっと頭痛がするほどに
観て、考えて、想像して、考えて、の無限ループだった展覧会でした。
すごかった、すごかったです本当に。

場所:森美術館(東京・六本木)
会期:2019年11月19日(火)~2020年3月29日(日) ※会期中無休


◎観に行こうと思ったきっかけ

特定の何かやアーティストの作品を観てみたい、というよりも、ホームページの解説などを読んでみて、全体的になんだか面白そうだなぁと思ったからです。

◎どんな展覧会?

過去にも何度か『〇〇と芸術展』のシリーズで企画展を行ってきた森美術館。今回は「未来」です。100年後とかの遠い未来ではなく、20~30年後のちょっとだけ未来の世界のおはなし。

都市、建築、ライフスタイルとデザイン、人間の身体機能、変わりゆくであろう私たちの価値観と社会像まで、幅広く横断的なテーマで、すでに実用化されたものから、実現可能性の高いものまで、世界各国の100以上ものプロジェクトが取り上げられています。

館内は基本的にNGマーク以外の展示はすべて撮影可能です。

作品には一つひとつキャプション(作品情報と解説)が、かなりしっかりとついています。
不思議だったのが、作品ごとにこのサイズが全然違っていたこと。作品の展示サイズに比例している?と思ったのですが、そうでもなかったようでした。ものすごい大きい文字もあれば、小さくみっしりした文字もあったり。

キャプションの文章はいずれも、作品を制作した人たちや団体自身が書いているように思いました。総じてそもそも内容の難易度が高めなので、全部読むこなすのは結構ハードかもしれません。向井理さんがナレーションをしている音声ガイド(¥500)もありますので、利用されるのをおすすめします。

◎naomin_0506的 お気に入り作品はこれ

ビャルゲ・インゲルス&ヤコブ・ランゲ《球体》
「バーニングマン」で行われたシルバーの巨大な球体オブジェ

わたしが死ぬまでに絶対に訪れてみたいと思っている「バーニングマン」。ご存知ですか?
アメリカのネバダ州北西部、人里離れた砂漠の荒れ地に年に数日だけ、突然、大きな大きな街が現れるんです。
今はもう放送していないけれど、大好きだったNHKの番組『地球イチバン』で知りました。衝撃でした。

その「バーニングマン」で、2018年に実施されたシルバーの球体のオブジェのプロジェクトです。鏡のようになっている球体は直径約25メートル。
クラウドファンディングで資金調達され、現地で組み立てられたそうです。

展示されていた写真は、CGのようで、地球上の景色じゃないみたいでした。

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WOHA《
オアシア・ホテル・ダウンタウン》
シンガポールの中心部に建つ緑化高層ビル

これも現実じゃないみたいな建物ですが、実際にシンガポールに建っているオフィスとホテルが入っている高層ビルです。日本にもこういうビルが都心に増えたらいいのになぁと思いました。

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ニュー・テリトリーズ/フランソワ・ロッシュ
気分の建築》
建築という言葉の前置詞にならなそうな言葉がついたタイトル・・・
なんと、

住んでいる人の深層心理や、生理学的な情報を計測・解析し、それらを建築設計の要素として採用することで、住人の隠れた願望に基づく理想の集合住宅建築を計画することを提案するもの

なんだそうです。ぜひ会場でご覧になってみてください。未来です。

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エイミー・カール《インターナル・コレクション》
美しい美しい、3つのドレス。素敵でした。
昔、『人体の不思議展』で展示されていた、手の静脈だけの人体模型が、
赤いサンゴ礁のように美しいなぁと思ったことを思い出しました。

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パトリック・トレセ 《ヒューマン・スタディ #1、5 RNP》
これはインスタレーションとしても、とても斬新で興味深かったです。
5つのAIロボットが、モデルとして座っている人の似顔絵を描いています。それぞれに個性があって、ちょうど観ていた時は、中央のAIだけ、何を描いてるのか全然わからないくらいに自由な動きをしていました。

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やくしまるえつこ 《わたしは人類》


コンセプトは「人類滅亡後の音楽」。微生物の遺伝情報をもとに楽曲制作されていて、その記録媒体として、遺伝子組み換え微生物のDNAを使っているそうです。真っ暗なスペースの中で音楽が流れていて、ずっと揺れている中央の機械。なんか、ただ、じーっと観てしまいました。

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《LOVOT(らぼっと)》&《AIBO》
超絶かわいい2つのロボット。ぜひ実際にふれたりコミュニケーションをとったりしてみてください。わたしは初めてLOVOTの実物を観て、本気で欲しくなりました・・・


◎まとめ

あんまり難しく考えず、ぜひ面白がって会場をめぐってみてください。誰かと一緒にあれこれ話しながら観るのもなかなか楽しいと思います。

そして帰り道はそのままぜひ、展望スペースにもハシゴしてください。
よく活動した頭もリラックスする、美しい東京の景色を楽しめますよ。

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