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28日目:撒き餌〜読書のすすめ

我が家では(というか私は)、子どもにさりげなく本をお勧めする行為をこう呼んでいる。

『撒き餌』または『撒き餌する』


具体的に何をするかというと

我が子に興味を持ってもらいたい本や「今のこの子には、この本のメッセージが届くといいな」と思っている本などを、リビングのローテーブルの上かなんかにさりげなく置いておき、ふとした時に自分から手に取ってもらえるように仕向ける

というもの。

読書に限らず、勉強でも習い事でも遊びでも、本人の「楽しそう!」「知りたい!」「やってみたい!」っていう気持ちが一番大事☆

それがないと、せっかくやっても何も吸収できないし学べないし、何より本人が楽しくない。そうなると、やる意味がないどころか、やらない方が良いになってしまう。

私自身、小学生の頃はあまり本に興味がなく、読書家の母から「本はいいよ〜」「世界が広がるよ〜」などと言われていたが、全然その気にならず適当に聞き流していたタイプで。(無理強いはしないでくれたので助かったけど)

なのにそのあと、中学生くらいから急に、自分から読みたいと思う本がたくさん出てきて、結局本が大好きになったというから不思議。

(↓こちらにもそんなことが書いてあります)

そんなこともあり、我が子にもぜひ本好きになってもらいたい!と願いつつ、まぁ所詮本人次第だよなぁ〜とも思っている私。

とはいえ、やっぱり本から得るものってすごく大きいし、たとえ同じ内容のことを言っている(書いている)としても、親からの言葉よりも、本の言葉の方がスッと抵抗なく受け入れることができるという部分もあるわけで。

そこで私は、「ちょっとこの本には触れておいてもらいたいな」という本があると、冒頭の『撒き餌』作戦を行うのだ。

「あなたのために」という押し付け感や親からの圧を感じることなく、子ども自ら「お、新しい本だ。何かな?」と手を伸ばし、ちらっとでも読んでくれたらこっちのもんです。これでもう(餌ならぬ)種は蒔かれました。あとは、ちゃんと根を張って自ら成長していくのを待つのみ!

(ってことは、本が餌で、本の中身・内容が何かの種として子どもに取り込まれるわけか←今思いついた)

そしてさりげなく、「あ、その本読んでいいよ〜」「なんか面白そうだと思って買ってみたんだ〜」と伝えるというわけ。

まぁもちろん、明らかに本人の好きそうな本とか、今まで集めていたシリーズの続編なんかだと、普通に買って「新しいの出てたよ〜♪はい、どうぞ」「おぉ!ありがとう!」なんてやりとりをするんだけども。

親の役割って、子どもにレールを敷いてあげることではなく、子どもが自ら選んだ道をうまく歩いていけるようにサポートすることだと思うんだよね。

だから基本的には、子どもが自分で選んで自分の足で生きていくための土台となる力をつけていけるよう、経験する機会を与え、成功体験を増やして自己肯定感を高めたり、失敗したときにはフォローしつつそれも学びの一つになるように支えたりできたらいいかなと思っている。

(余談だけど、パラリンピック見てたら、マラソンなんかの伴走者がそれに近いなって思ったわー)

人生経験豊富な一人の大人の先輩として、教えてあげられることは教えるけれど、そのアドバイスを受けてどうするかは本人が決めることだもんね。ていうか自分で決めて、ちゃんとその結果も自分で責任取らなくちゃダメだし。

そんな考えもあり、本選びとか本を勧めるのとかも同じように、提案はするけど強制はしないというスタンスです、はい。

この『撒き餌』作戦、思いのほか効果が高いので、あまり自分から本を読まないお子さんに少しでも本に興味を持って欲しいというご家庭にはオススメですよ♪

(ただし、読字障害がある子には向かないし、本人の興味・関心や能力的なところに合わないものを準備しても意味がないです)

またあちこち話が飛びましたが、以上、我が家なりの読書のすすめでした!