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作り笑いさえできなくなる前に

昔できていたことができなくなった。
それは環境の変化もあるけど、
自分の中身が変わってしまったせいだと思う。
心の底から大笑いできない人に、読んでもらいたい。

私は昔からよく笑っていた。
コロコロ笑って、愛嬌のある女の子だった。

社会に出て、いわゆる社会人をやっているうちに、
それができなくなった。
右も左も分からない状態で会社に入って、
言われた通りに言われた時間内で働いて、
すげぇ嫌なヤツに毎日泣かされて、
気付けば、
作り笑いさえもできなくなっていた。

最後に心の底から笑ったのはいつだろうなぁと、
思い出そうとする時もあるけれど、
それはきっと何年も前のことなので、
無理に思い出す必要はないと思って、
やめた。

誰のせいで、とか、
環境のせいで、とか、
色々と「私の笑顔を奪ったヤツ」を探すけど、
そんなものは存在しなかった。

結局、自分の中に原因があったんだと思う。
かと言って「私がコミュ障になったから…」とか、
そういう自分を責めることはしない。
その環境から逃げようとしなかった自分が悪い。
そう思ってる。

嫌なことに素直に嫌って言う。

これができなかった。
だから何年も我慢して、
自分を殺して、
この会社に見捨てられたら生活できないと、
そう思い込んでいた。

結論、そんなことなかった。
ご飯を食べて行く方法はたくさんあったし、
世間体やプライドなんて何の価値も持たなかった。
むしろ重荷になっていたかも。

今はこうして引きこもって仕事してるし、
まだ好きなことで生きて行くって何?
って感じで模索中だけど、
以前の私よりずっと、心穏やか。

朝起きて胃が痛くなることもないし、
電車の中で気持ち悪くなることもないし、
人の機嫌をうかがうこともない。

人と接しないことの代償もあるけど、
ちゃんと気分転換にカフェでも行けば大丈夫。

仕事を自分で取ったり、
税金のこと勉強したり、
業務委託契約書の書き方調べたり、
雇われていた時と比べて、
勉強しなきゃいけないことがずいぶん増えた。
でもそれは勉強すれば良い。

今、笑えてない人へ。
どうか我慢せずに逃げてもいいよ。
何とかなるよ。
作り笑いさえできなくなる前に。
逃げても大丈夫。

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