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「誰かのために。」人生の師匠から教わる、大切にしたい考え方。


こんにちは!
カナダでフリーランスをしているNaoです🌸


先日、日本にいる妹と電話で話している時に聞いて、はっとさせられた話があります。


それは茶道を教えて頂いていた先生による、ある行動。


先生は若い頃からずっと、自宅で茶道を教えられてきた80歳の女性。
今は「趣味程度に」とおっしゃっていますが、週に2回教室を開かれ続けています。

そんな人生の大先輩からは、茶道以外にも生き方そのものから学ぶことがたくさんあります。



「人のために」何かをしたいと思う事があっても、実際行動に移すことが難しかったり、どうすれば良いのかが分からなかったり、意外と難しいと感じる事はよくありませんか。


そんな時の参考になればと思い、ここで先生が取った行動をシェアさせて頂ければと思います。







🌷私の茶道の先生


先生がどんな方なのか、簡単にご紹介をさせて下さい。

先生は「表千家」という流派の作法を教えられる方で、茶道教室や学校の茶道部で長年教えられてきました。



私が教えて頂くきっかけとなったのは、妹の紹介です。

妹は数年前から先生に教えて頂いており、私はカナダへ渡航する前しばらく実家に帰っていた時、せっかくだからと誘ってもらい習い始めました。


実際に私が教室に通うことができたのは、一年と少しの間だけです。
しかしその短い間だけでも、茶道の作法だけでなく、”おもてなしの精神”に通ずる考え方を学ばせて頂きました。


先生はよく、
「茶道に大切なのは、人のことを思う心」
だとおっしゃっていたのを覚えています。



🌷先生に学ぶ「誰かのために」何かをするということ


そんな尊敬してやまない先生ですが、生き方そのものに茶道の心得が染みついています。

今回聞いたのは、先生が買い物に行っていた時に遭遇したある出来事です。



私たちが住んでいたのは地方のある街で、生活には車が欠かせません。


ある日、いつものように車で近所のスーパーへ買い物に行っていた先生。
買い物を終えて車に乗り込もうとすると、ある女性グループに声をかけられたそうです。


「あの、この高速道路の入り口はどちらの方向でしょう?」


都会ではないので、高速の入り口がたくさんあるわけではありません。
少し走れば案内板も見えてくるため、ナビを持っていなくてもそれほど迷う場所ではありませんでした。


しかし、入り口までの道順を説明したくても、いくつか右左折が必要な個所もあるため、口頭で伝えるのは難しいと判断した先生。


「私が先導してあげるから、後ろからついていらっしゃい」

と申し出たと言うのです。

近いとはいえ、車で5~10分かかるほどの距離で、先生の家とは真逆の方向。
その言葉がさっと出てくるあたりも、さすがだなと思います。


女性たちは先生の申し出に恐縮し、申し訳ないと断ろうとしました。
しかし、それ以外に高速まで行ける方法も見当たらず、結局は先生に案内をお願いすることにしたそうです。


そして高速の入り口付近にある、広めのコンビニの駐車場まで先導した先生。

恐縮しながらも感謝をする女性たちに対して、先生はこう言ったそうです。





「私は普段から人に助けてもらって生きているから、これぐらいは当然のことなのよ。」



そう聞いた女性たちは、

「このお世話になったご恩を、きっと誰かに返します。」


と言い、帰って行ったそうです。




🌷先生の行動から学び、活かしたいと思う事


私も、「誰かのために」と考えることはよくあります。

でも実際に何かをしようとすると、本当にこれで良いのか、逆に迷惑にならないかと一歩悩んでしまう事があるのも事実です。


もしかすると、先生の行動をお節介だと感じる方もいるかもしれません。

そう感じる人がいるのかもしれない・・と考えてしまうだけで、ふと行動に移すことを躊躇しまうのです。




今回この話を聞いて、「私たちも誰かにこの恩を返そう」と思った女性たちも素敵だなと思いました。

そして、私もその気持ちに強く共感しています。


「誰かのために何かをしたい」と考える時に、

いつも人に助けてもらっているから、その分を返したい


そう思うのは、素敵な事ではないですか?

そして、そう考える事で、自分自身が気持ちよく行動に移せるのではないかと思うのです。

もしかしたらお節介になるかもしれない、と思うようなことでも、無理強いさえしなければ、やらないよりもやる方が良いと思います。



ここでさらに一番大切なだと思ったのは、

やったことに対する、感謝や対価を求めない/期待しない

ということです。


何かしてあげようと思えば思うほど、相手が喜んだ顔が見たいと思うもの。


しかし、あまりにもその反応を期待しすぎると、期待通りの反応が無かった時に、自分自身が悲しい気持ちになってしまいます。

それでは本末転倒です。



誰かにもらった感謝を、誰かにあげた。
シンプルにそう思うだけで、行動に移せた自分自身を好きになることができると思いませんか✨



少し仕事の話にも触れますが、フリーランスとして活動して行く上で、自分自身が何をするべきか考える機会は多くあります。

そんな時に、この考え方を取り入れることで見えてくるものもありました。




誰かのために何かをしたくても、うまくいかない方。
やりすぎているのでは?と気になって、逆に悩んでしまう方。


私のようにこんな悩みを持っている方に、ぜひ何かの参考になっていれば嬉しいです☺




最後まで読んで下さり、ありがとうございました🌸


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