何をではなく、どのように…
旅先での朝ごはん。自分のキッチンではないところで、あるものを使って、朝の果物を盛り付ける。食べるのも美味しいし、楽しい、そして、綺麗に盛り付けることができると、心が喜ぶ。
環境を整える
食事を作る際に、特に私が重きをおいていることに、私のこだわりとして、出来上がりの料理の彩りや盛り付けがある。
SNSに写真をアップするということが増えてきて、インスタ映え、(英語で instagrammable インスタグラマブル)にしたいと思う気持ちもあるかも。
ありますね♪ (笑)
日本には、「しつらい」という美しい言葉がある。
意味としては、その時々、室内を装飾したり、ちょうど品を整えたり、空間を飾る、ということで、一言で言えば、「環境を整える」ということになるだろう。
どんな民族でも、季節の行事や、宗教的な儀式などにおける空間を整えると言うことを自然とやってきている。その時々の「しつらえ」を考えるのは
美しい。
形に囚われてるだけ、と言う人もいるかもしれないけれど、まず眼でみて、見えるところを整えることは大事。
季節に合わせた、しつらいも、暮らしに彩りを添えてくれる。
無ければ、無いなりに
旅先では、いつもと違った空間、道具、食材がある。
いつも勝手がちがう、使いやすい調理器具、慣れ親しんだ食材があるとは限らない。
それをどのように、整えるかと言うことを考えるのは、楽しい。
料理やしつらいへの視点を変えて、無ければ無いなりに整えるのが面白い。
そして、新しい発見もある。旅先で、少ない材料で新しく生み出したものなど、家へ帰って、旅でのことを思い出しながら再現する。
What we eat 何をたべるか
"You are what you eat" (あなたはあなたが食べたものからできている)という言葉がある。
人は食べたものでできているのだから、健康は口にするもので決まる。だから食べるものに意識を向けてヘルシーに食べなさい。と言う意味だろう。
口から食べるだけでは栄養が取れていないと、プロテインパウダーを朝のスムージーにいれて飲んでいる友人がいる。
オーガニックの食材にこだわりながら、大型スーパーでかってきたパウダーを入れている。朝晩のサプリメントも欠かさない。
本当に必要なのかなあ?
サプリメントって一体何が入っているのだろうか?
体はそのようなものを栄養として、どのくらい取り入れているのだろうか。
消化できているのだろうか。私は、科学的に作られたものでないものを口から食べたいな。
We are what we eatなのだから。
In what way we eat どのように食べるか
精進料理を教えている私にとって、道元の著書、「典座教訓」はバイブル的な一冊である。
これには食べものに向かう姿勢、調理する際の姿勢などが書かれている。
それによると、What we eat 何を食べるということではなく、In what way we eat どのように食べるのか、とある。
毎日の食事であっても、丁寧に盛り付けるとか、ちょっと彩りを考えて盛り付けるとか。
料理をするときにも、それぞれの食材を見て、どうやったら、その食材を生かすことが出来るかを考える。
食材との対話、なんて言うと大袈裟だけれども、そうだと思う。
切り方も、全体のバランスを考えたり、盛り付ける食器を思い浮かべて切るとか…。
「どのように食べるか」。ここのところを、料理する時間に考えるのが好き。そして、これからもここのところを大切にしていきたいな。
今日も良い1日でありますように。
よろしければサポートお願いします。