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畑が心に与えてくれるもの

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畑がある暮らしを始めて2年目の冬を迎えました。
有機無農薬栽培で、この2畝をパートナーと育てています。今では、畑のない生活が考えられないくらい、私たちにとって重要な役割を果たしてくれています。この小さな畑が私たちに与えてくれるものは、予想を超えて大きいものでした。

1.頭を空っぽにしてくれる

野菜を育てているといっても、思っていた以上に野菜は勝手に育ってくれます。冬は特に、やることは無いと言っても良いくらい。

なので、気ままに自分の気持ちを整えたいときに行っています。畑仕事をしていると、とにかく無心になれます

頭の中のごちゃごちゃが知らない間に無くなる。昨日した失敗や未来の目標で頭がいっぱいになっていても、畑から帰るころにはそんなものすっかり忘れて、畑と、毎日の暮らしがあればそれでいいじゃん、みたいな気持ちになります。ありがたいです。

2.自然のリズムを取り戻すことができる

そして、私たちが畑で大切にしていることは、「味わう」こと。と言っても、「食べる」ということではなく、美しく育ってくれた野菜の姿や丁寧に整えた畝や畑の様子を感じて「味わう」のです。

ともするとtodoモード(やるべきことだけで頭がいっぱいの状態のことをそう呼んでいます)になりがちな私たち現代人。

趣味で楽しむための畑でさえ、作業を効率的に行うことやたくさんの収穫を得ることばかり考えてしまいます。作業を終えるとさっさと帰り、俯瞰して畑の姿を眺めることを忘れてしまう。

そんな時、パートナーが教えてくれたのが、畑を眺めて「味わう」時間を設けること。じーっと。手をかけた畑を眺める。さっきまで見えていなかった景色が見えるまで。

あぁ。またtodoモードになってたな、って気付くのです。

そして、畑の時間、自然のリズムで流れる豊かな時間と心の在り方を思い出させてくれるのでした。

3.子どもの頃みたいなシンプルな驚きに出会える

都会人にとってはそれだけで十分ありがたいのに、そういう頭と心の状態になってくると、畑は私たちに驚きと発見の喜びも与えてくれます。

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モンシロチョウから卵を産み付けられるのを防ぐために被せていたネットをとると、知らない間にぐんぐん成長していたキャベツの美しさに今年もまた惚れ惚れさられます。

複雑でそれなのに規則正しいキャベツの形と色。なんて綺麗なんだろう。

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カリフラワーの葉をそっと覗き込むと、真っ白なカリフラワーが隠れるようにして姿を見せてくれています。ハッと驚く美しさ。私たちはカリフラワーを、畑の真珠と呼んでいます。

毎日のように見ていて馴染みのあった野菜たちがこんなにも綺麗に思えるなんて、とっても嬉しい驚きです。

◆ 畑が心に与えてくれるもの

こんな風にして畑は、ごちゃごちゃした頭の中を整理してくれて、時間の流れをゆるやかにし、私にセンスオブワンダーの心を取り戻させてくれます。

ふつうの日常の中に楽しみを見つけ、感動できる柔らかな心を取り戻すのに必要なことのほとんどを与えてくれます。


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読んでくださってありがとうございます。植物を暮らしの中で楽しむ方法を、絵や文章を通して発信していきたいです。それが回りまわって、”自然”と”人”を守ることに繋がればと思います。まだまだ未熟ですが、サポートしていただけると嬉しいです。