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うまく行ってる時こそ足を地につけて

こんにちは。今日も元気でお過ごしでしょうか。

『調子がすごく良い時は、ベストのパフォーマンスができない。』とは、かつて私が教えをいただいていた踊りの先生の言葉です。これは本当にその通りで、自分がうまく行っていると思っているパフォーマンスほど、観客にはそう伝わっていないことが多いです。当時、二十代だった私は、「調子が良すぎると油断してしまうのだな」ぐらいにしか思っていませんでしたが、今、自分だけでなくいろんな方の人生に深く関わらせていただくようになって、この言葉には全く違う意味があったのだとわかります。それは、

順風漫歩で人生が進んでいる時ほど、地に足をつけることが大事、ということ。

「人生がうまく行っている」と思う時は、嬉しい楽しいあまり、浮き足立ったり、舞い上がったりすることがよくあります。自己満足、結果思考に陥って、周りが見えなくなる。自分を振り返ることをやめてしまったり、「うまくいく、いかない」が、ある一定の物差しに基づいた判断だということさえも、忘れてしまったりします。「うまくいっている」ことに酔ってしまうと、せっかく中から出て来始めたエネルギーが、周りのエネルギーと呼応して循環し始めたのを、止めてしまうことになりかねません。

うまく行っていると感じる時は、持ち上げられる自分の価値に酔いしれるのではなく、現状が自分にとってどんな意味があるのか、なぜうまく行っているのかを静かに認識して、次の糧にする。起こってきていることを客観的に感知し、地に足をつければ、物事が多角的に見えて来て、自分の成長を促す新たな方向性が感じられるようになります。

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