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時間の質を変えてリッチを手に入れる

私は、小さい頃からずっと、「時間って不思議だなあ」って思っていました。

同じ一時間が、とても長く思えたり、あっというまに過ぎていったりするのです。

楽しいことをしている時や、一生懸命何かに取り組んでいる時は、時間が早く過ぎ、嫌なことを無意味だと思いながらしている時は、ゆっくり過ぎていく。時間が過ぎていく速度は、どうやら時間の「質」と深く関わっているようです。

私の生徒さんで、仕事にどうしても前向きになれない方がいらっしゃいましたが、ある時転機があり、自分から前向きに勉強したり、プロジェクトの策を練ったり、やり方を研究したりするようになりました。するとその途端、今までとても長く感じられていた8時間の労働が、短く感じられるようになったというのです。それだけではなく、仕事の後も、以前だったら、「もうこんな時間になってる、拘束されていやだなあ、疲れた」と思っていたのに、今は、「まだこんなに時間があるんだ」と余裕を持って、アフターファイブを楽しめるようになったといいます。そして、道端に咲いている花を愛でたり、夕日をゆっくりと眺めているだけで、幸せな気持ちになるという、大変リッチな時間を手に入れました。客観的な仕事の時間は前と同じなのに、主観的な時間の感覚が全く変わってきたのです。

私たちが、主観的に感じる時間の速度は、その時間を過ごす「質」と深く関わっています。一分でも、人生が変わるほどの充実した時間もありますし、何時間費やしても薄っぺらな時間もあります。

一日は誰にとっても二十四時間。スケジュールなどを組んだりプランして、私たちは時間をできるだけ有効に使おうとします。でも、どれだけの量のことをどんな短時間でできたか以上に大切なのは、どんな質の時間を過ごしたいか、どうやったらその質をあげられるかです。今そこで起こっていること、今、そこに存在しているものと自分がどのように関わっているかで、時間の質は変わってきます。それに伴って、人生の満足度も変わってくるのです。

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