故人と逢ったことはありますか。

本日、祖母の四十九日法要を行いました。

1か月半ってあっという間ですね。



天気予報は雨模様とのことでしたがお葬式の日と同じように快晴に。

祖母と祖父の再会にふさわしい天気でした。


自宅待機していた親戚も今回は来ることができよかったです。

まだ少しタスクは残っていますがとりあえず家族全員ほっとしています。


でも落ち着いてきていた気持ちがまた少しぶり返してきちゃいますね。





一段落した今日は

何を言ってるんだこいつ、と思われるかも。と

家族にしか話してこなかったちょっと変な話をします。



皆さんは故人とお話をしたことがありますか。

一方的に話しかけるのではなく、会話をする、という意味でです。




私はあります。



いきなり何を言ってるんだと思うかもしれませんが

あまり身構えずに読んでいただければ嬉しいです。



ちなみに私は霊感はありません。

じゃあどうやって話すのかというと



夢で会話をします。



なんだ、夢ならあるよ、という方もいるかもしれませんね。





不思議なことに家族で私だけなのですが

重要なタイミングで亡くなった祖父が夢に現れることが良くあります。



だいたいは祖母が入院するたびに祖父が夢に現れ、

「おばあちゃん大丈夫?まだ連れて行かないよね?」

と聞く私に

「大丈夫だよ、まだ連れて行かないよ」

と祖父が答えてくれていました。



しかし今回祖母が入院し、いくら就寝前に夢に祖父が出てくるように願っても、

出てくることはありませんでした。

もう十分待ったから、そろそろ。

そんな風に祖父は考えているのかな。と

コロナの影響で面会ができない中、祖父が夢に出てこないことが一番の不安材料になっていました。



そのまま祖母が亡くなり、一緒に帰宅してすぐお葬式の打ち合わせに入り落ち着いたころには20時でぐったりだったので、

その日祖父か祖母がまた夢に出てくるかと期待しましたが

当日は誰かに見られているようであまり眠れませんでした。


翌日に

通夜前日ということでまた家族で打ち合わせをしていましたが、

父の家系は宗派の決まりやマナーなどに細かいので

若干ピリつきながら話し合いをしていたところ

やっと祖父が夢に現れ

「なんでみんな形にこだわるんだろう。うーん。仏教。」

とぼやいていました。


翌朝起きてすぐ母に話すと祖父は亡くなる前、自身の葬式についても同じようなことを言っており、それで家族葬にしたということと、

気持ちが大事だと言って親戚の葬式にも数珠すら持って行かなかったことを聞きました(それはどうかと思うけど)。


しかし、夢での祖父の言葉を聞いた家族はピリついた雰囲気もなくなり、

私自身今回一人で読むことに不安だった弔辞も泣きながらではありましたが

最後まで読み上げることができました。



今回祖母が亡くなり祖母はどうだったかというと

亡くなった報告をした投稿で夢に出てきたと書きましたが

あれ以外にも夢で逢いました。


1回目は亡くなる前ですが入院中に1度、祖母が自分の部屋で

「もうほんとにお腹が痛かったんだから~」

と私に話していた夢。

ちょうどそのあと、祖母の肺炎が治り、水が抜ければ退院できるかもしれないと言われたので大変驚きました。



亡くなってから初めて現れたのはお葬式の数日後。

誰かに見られているようでぐっすり眠れない日が続いたので母と部屋を交換して祖母の部屋で就寝した日の夜。

祖母の介護用のベッドで寝たのでこっちのほうが出そうだな、と思っていましたが

私の部屋で寝ている母に向かって

「ずーっと寝てばっかり。」

と言ったそうです。

なんというミス!


しかし母は祖母が亡くなる前からずっと動き回っていたので

寝ていたわけではありません。


私は、危篤の知らせがあってから亡くなるまでの1週間、

いつ病院から連絡があってもおかしくないとほとんど眠れない日が続いていたのと

当然悲しみもあり

告別式が終わってからずっと横になっていたのです。

もしかして私と間違えたんではないかとか

母は、病院で寝てばかりいたから退屈だったのではないかなど

いったいどういう意味だったんだろうね、と話していました。



⦅その時そういえば…と話題に出たのですが

祖母の最期に聞いた言葉は

「眠れないよ」

だったそうです。

祖母の危篤を聞いて初めて面会が許された日に母と叔母が病院に行った際

眠っている祖母を見ながら荷物の支度をして話している2人に向けて目をつむったまま言ったそうです。

それについても、うるさいという意味だったのか(2人はそう思ったらしい)

寝てばかりでもう眠れないという意味なのか(私はこの考えでした。家でもよく夜中に『あー眠れない!』と声を上げることがあったので)⦆


どちらにしても、死人に口なしでわかるわけもなく。

話はそのまま終わりましたがそれも数日後わかるようになります。



その真相がわかる前にも1度祖母に夢で逢いました。

当初、コロナの影響で葬式は最低限の人数で行ったこともあり

納骨はしばらくしない予定でした。

ところがある日また祖母に逢うと

「なんで、どうして」と怒って私を叩くのです。

夢なので起きるとどうしても記憶が薄れていくのですが

骨の置き場所で怒っていたことだけは覚えています。


これは祖父に逢わせなくてはと起きてすぐ母に報告すると

なんと「今さっきやはり四十九日を行い納骨することに決めた」と聞いて

また驚きました。


これで祖母は安心だ、もう怒らないだろう、と

思っているとその2日後にまた祖母が現れ


夢の中で寝ている私にどこからか「寝てないでちゃんと起きて」と祖母が声をかけています。

夢の中でも祖母が亡くなったことを私はわかっているので

おばあちゃんなの?どこ?手を握って!

と右手を上げるとても強く握り返してくれました。

祖母は晩年家の中を歩き回るので精一杯ではありましたが、

手を握る力は強く、救急搬送される1週間前くらいにも握手した私の手を

力強く引っ張って家族ですごいと話していましたが

それ以上に強かったです。


それから起き上がり名前を呼ぶとお気に入りのカーディガンを着た祖母が目の前に現れました。怒っていなくいたって平常心。

身体はもう大丈夫なの?

という私に

お腹がちょっと痛かった

と話していましたが(祖母は最期腸が切れていたそうです)割と元気そうでした。

何度かやり取りをして、すごい、私おばあちゃんとこんなに長く話せてる!と興奮したあと


最期に叶わなかった、

話すことも、抱きしめることも夢の中ですることができ、

「なんであんたばっかり」という家族には申し訳ありませんが

少し心の整理をすることができました。


その夢からひと月経ちましたがその後祖父にも祖母にも逢っていません。

今日、納骨をし、もしかしたらまた出てくるかなというかすかな期待もありつつ、

もうこのまま出てこなくてもいいと思ってます。


冒頭ほっとした、と書きましたが

一つの区切りとしての気持ち以上に、

今日やっと祖母と祖父を逢わせられたことが心から嬉しかったからです。


告別式が終わり帰宅した際に兄が

「ここはとってもいい夫婦だったね」

と言っていましたが本当にそれ以上の言葉が見つからない二人なんです。

晴れた空を見てすがすがしい気持ちになりました。




ちなみに母は急に気落ちするのではないかと今日まで気にかけていましたが

そんな心配をよそに

介助したというより、二人で病気を「一緒に」乗り越えたと思っているから寂しいけれど悲しくはない

と言っていました。

本当に強い母です。



夢はその人の記憶の整理でしかないなんてことを聞いたこともあります。

私は脳科学者でもないのでそれについてはよくわかりません。

夢ではなく、目覚めているときに逢うのが本物なのでしょうか。

でもこの祖父母の夢の話は、ただの夢で片付けられないです。

誰に肯定されたいわけでもないけれど、この件だけはそうではないと信じたいのです。


それと、今日言われて思い出しましたが

うちは成人したら学生であろうと一人の大人という教育方針があり

お年玉は20歳で終了だったのですが

今年の元旦に何を思ったか祖母が急に

「孫にお年玉をあげたい」と言い出し

9年ぶりにお年玉をもらっていたことを思い出しました。

理由は誰も知らないですが何かを悟っていたのでしょうか。

祖母も祖父と夢で逢っていたのかな、なんてことも考えたり

それが実際になんであろうと、不思議なことが続くなぁと

何かのつながりを考えざるを得ませんでした。


さて今夜はどんな夢をみるのでしょうか。



もしサポートいただけたら生保業界事情のご質問にお答えしますのでご記載をお願いします。