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あなたはネズミのように変われるか?

家から徒歩1分にある、ラーメン屋「味一」がうますぎて学校より通ってる奈央です。

今日はついに「書評」をしていきます。
今回読んだ本は

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「チーズはどこへ消えた?」著スペンサージョンソン

です!!

僕が6年ぶりに読破に成功した名著!
うまく書けるか分かりませんが、やっていきましょー!

では
まずはあらすじから

※注意
ここから先はネタバレしまくりです
ごめんなさい!!

この本は、2匹のネズミと2人の男が登場する物語
基本的に、人は人、ネズミはネズミとペアを組んで行動します。

この世界はネズミも人間も「チーズ」を探す、色んな種類のチーズを
そしてそのチーズは謎な「迷路」のどこかにあるらしい

そんな迷路に毎日潜る2組
そうすると、2組とも同じ部屋で、山盛りのチーズを見つける。

両組ともとても喜び、チーズをほおばる
そうして毎日迷路のその山盛りのチーズがある部屋に向かう2組。

数日たったある日、いつも通りその部屋に向かうと

部屋からチーズが突然消える。

それを目にした、両組は落胆する。昨日まで毎日ここに来ればたらふくチーズを食べれたのだから

この物語はここからが重要。

毎日迷路に潜る、同じ部屋のチーズを見つける、そこで毎日楽しく過ごす、
そして突然チーズが消える

ここまでは2人と2匹、全員が同じ状況だった。

ただこのチーズが消えた後

ネズミと人間は異なる行動をとることになる

ネズミたちは、何事もなかったかのように新たなチーズを探しに、迷路へとでていった。

そうネズミたちは、チーズが毎日減っていることも、いづれ新たなチーズを探しに行かなければならないことも、わかっていた

だから、探しに行くための道具は、首からかけ、大盛りのチーズを目の前にしても、今すぐにでも外へ出ていける状態だったのだ

それに対して、人間は全くの逆だった。

チーズが部屋から突如として消えたことに強く驚き、その部屋を隅から隅まで探した。チーズが消えるはずはないと

しかしチーズは見つからない
では、探しに行くのか

人間は落胆し、迷路にまた出ていくのを恐れ
そしてチーズが戻ってくると信じ
探しに行くことを拒んだ

そしてどんどんと衰弱していく二人

チーズをみつけたいはずなのに、同じ場所で待っているより、迷路に出た方が見つかるかもしれないのに

迷路にまた出ていくことを恐れ、同じ部屋に固執する
迷路に行くための道具も、もうどこやったかわからない

結果チーズは手に入らない

そこで片方の人間が、毎日毎日チーズの消えた部屋で弱っていく自分の状況に対して、馬鹿らしくなる。

そして、迷路にまた出ようと、もう一人の人間に持ちかけるが耳を貸さない

そして一人で迷路に旅立つが、やはり怖い

しかし、そこで人間は自分がチーズを食べている状況をイメージした。
そうしたら、チーズを探しに行くことが楽しみに感じてきたのだ。

本書ではこう記してある

「もし恐怖が無かったらなにをするだろう」

恐怖のせいで自分のやりたいこと、求めているものが見えなくなってします。だから考えるのだ、自分が一番幸せに思えるような状態を

そして迷路に出た人間は、運よくチーズを見つける

そして思う
新しく行動すれば、新しいチーズを手に入れることができると

また、別の部屋のチーズは先客に食べられていた様子があった
そこで思う
もっと早く行動していれば、それだけ早くチーズが見つかるのだと

そしていろんな場所で見つけた少しずつのチーズをもってもう一人の人間がいる山盛りのチーズがあった部屋に戻る。

そしてチーズを分け与えるが、その人間は
昔のチーズのほうがおいしい、と言い
その部屋から出ようとはしなかった

一緒に探しに行くことをあきらめ、また一人で迷路へと出発する

そして、見たことも無いような大量のチーズがある部屋にたどり着きます。
そこには2匹のネズミもいました。

チーズの部屋に見切りをつけ、恐怖と戦いながら、迷路に出発したことが正しかったのだと

チーズは必ずどこかにあるのだと

そう思えたのです。

そしてこの部屋からチーズが消えるかもしれないと、小さな変化まで見逃さず、探検道具を首にかけて、今まで学んだことを忘れず実践しながら、チーズを楽しみました。

そして残っていたもう一人の人間のところまで戻ろうとはしませんでした。
それは、チーズを分けたくないわけでも、その人間を嫌いになったわけではなく

これは自分自身で考え方を変え動き出すしかないと
そう思ったのです。

そしてもしその人間が動きだした時に、それを支えられるように
今までの通ってきた道の壁に、その時思ったことを色々と記していた。

途中で心が折れないように、あきらめないように
ずっともう一人の人間が動いてくれると願いながら

そして最後にこう記した

「チーズと一緒に前進し、それを楽しもう!」

これがこの話の真ん中に差し込まれている物語のあらすじです。
(あらすじってこんなに全部言っちゃっていいんだっけ?)

そしてこの物語の前と後にチーズとネズミの物語を読んだ人たちのお話しが書いてあるんです。

前には、この著者に対して書籍化した方が良いと勧めた人が

この本が何を表しているか
例えば 「チーズ」は「人生で求めているもの」
    「迷路」は、「社会、会社、家族など」

というのを説明し、この本の良さを熱く語っている。

これが物語のに差し込まれているのが面白い。

そして物語の直前に、ある同窓会での会話が描かれている。

久々に出会った彼ら彼女らが、話している中で、ある男がこの物語を語りだす。

物語の後、またその同窓会の場面に写り、それを聞いた人たちが、そこで議論を行う。

その物語出来てきたキャラクターのどれに自分が当てはまるのか?
そしてこの物語が自分の人生にも当てはまると語り始める。


以上がこの本の流れです。

ただの小話なのに、前にはその物語のアツい説明、そして直前と後に挿入されている「読者目線」

この二つが、この例え話を例えのままで終わらさず、読んだ人々が自分事化できるように誘導しているように思えました。


では、

本題の物語の感想を書いていきます(ここまでがなげぇ)

結論から言うと、この物語に対してはあまり驚きはありませんでした。

言いたいことは、今の状況に慢心せず、出来るだけ早く、恐怖に負けず、行動しよう、プロセスを楽しみながら

だと僕は感じました。

まぁ驚きはないといっても、やはり行動するのは怖いし、無くなったチーズにしがみつくことはあります。

だから

「恐怖が無かったら何がしたい?」

というこの言葉は、自分のやりたいことを明確にしてくれる考え方だと思うし

成功するためのプロセスを楽しむって考えたら少し怖さが軽減もされた気がします。

でも僕が一番不思議だな、面白いなと思ったのは

「この本がめちゃくちゃ売れているということ」

この本に出てくるのは、物語を熱く語る知らない人、2匹のネズミと2人の人間、そして謎の同窓会メンバー
僕は著者の方すら知らない

それが、人生を迷路とチーズに例えて語っている

数値的な証拠も一切ないし
成功を収めた有名人の経験から語られたものでもない

ネズミと人間がチーズを巡ってあーだこーだしてるだけ

そして最後、行動した人間は理想的な結末にたどり着き
ハッピーエンド

行動することで幸せが得られる確証なんてどこにもないし

もしこれがチーズじゃなくてブドウだったら

同じ部屋でじっくり待ってたら、腐ってワインになりましたー

やったーー!目の前の物を見限らず、ずっと粘った方が良いんだね!

っていう結論だって導くことが可能ですよね。

でも今のところ
「ブドウはどこへ消えた?」とググると、種無しブドウのサイトが出てきます。種が消えたんですね(は?)

じゃあなぜこの本がこんなに読まれているのか

それは、

みんなわかっているから

だと思います。

この本の内容は多分みんな分かっているんです
なんとなく、ぐちゃぐちゃに、頭では

そしてこの本の内容が正しいということも

この本を読んで、人生が変わったとか、考え方が180℃変わったとか

そんなことは無いと思うんです。

もしくは、「ブドウはどこへ消えた?著小林奈央」を読んでも人生が変わっちゃうような人なのかだと思います

だってこの本には何の根拠も示されていません

チーズという代物が人間の「人生で求めているもの」の役割を完璧に果たしている保証もありません。

社会が迷路ほど複雑じゃないかもしれません。

でもこの本を読んで、内容が胸に刺さるのは、力がもらえるのは
この本が

ぐちゃぐちゃになっていた考えを整理してくれるから

ぼんやりと思っていたものを綺麗に表現しているから

そう読者に思わせるから
この本が根拠を示す必要はないんだと思います。

そして根拠の代わりに、その話を受け止めやすいような前説

一緒に共感してくれる同窓会メンバー

そしてクスっとくるようなネズミだけでなく人間までがチーズを必死に探す設定

これらがあるんだと思います。

根拠なんてなくたって響くから


もし、あなたが「行動は大事!」って言われたときに

それを真っ向から否定しないのであれば、この本を読んでみる価値はあるかもしれませんね


以上、小林奈央によるネタばれを通り越して、もはや要約なってしまっている自称「書評」でしたーー!

史上最も長いうえに、読書不適合者による文章でしたが、読んでくださったあなた!

ありがとうございました!!

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