ブンデスリーガはプロ?アマチュア?
お陰様でnoteを見てもらった方からお問い合わせをいただく事が増えてきました。
その際に「ブンデスリーガはプロ?」という質問を多く受けます。
今回はブンデスリーガの現状からプロリーグなのかアマチュアリーグなのか考えていきたいと思います。
1 プロとは
「主たる収入を得るために特定の分野に従事している(人)
そしてプロリーグとは、
そのリーグに所属している選手全員がその収入だけで生活ができる
と考えたうえで進んでいきます。
2 契約の種類は3つ
ブンデスリーグでプレーする選手は大きく分けて3種類の契約があります。
2−1 プロ契約
主に外国人選手はこの契約です。
内容や給料は球団によって様々ですが、一般的には
住居+ジム+給料
が支給されます。
この契約をする為には、選手としての活躍は前提として、選手やジュニアチームでの指導などのプレー以外での部分も求められます。それらを踏まえた上でビザを発給するかどうかを判断するので、単純に上手いだけではビザを貰う事はできません。
贅沢をしなければ基本的に給料だけで生活をすることができます。
平均すると各チーム2〜3人がこの契約をしております。
球団からすると、プロ契約をする選手は最もお金をかける対象となるので、結果が出ない時は、すぐにリリースをする場合もあります。
2−2 セミプロ契約
定義が曖昧ですが、この場合は
住居(場合によっては食事も)のみ支給
という事にします。
厳密にはセミプロ契約というのは存在しませんが、カテゴライズするためにセミプロ契約と表現します。
支給は住居だけなので、それ以外は基本的に自費で生活する事になります。
これは球団によって、いたりいなかったりするので数で言うと最も少ないです。
2−3 アマチュア契約
この契約が大多数を占めます。基本的にドイツ人は皆この契約です。
そしてこの契約の選手はドイツ野球連盟に、リーグ運営費として毎年およそ150ユーロ(値段は曖昧です)ほど支払う義務があります。
アマチュア契約なので、もちろん球団から特別に支給される物はありません。ビザの発給もありません。
ですので、アマチュア契約をしている選手は基本的に別の仕事をしながら平日の夜や、週末に野球を行うというスタイルです。日本でいうクラブチームや草野球と同じです。
契約と言うと、きっちりしているイメージがありますが、書類にサインするだけですので、誰でも契約をすることはできます。
3 チームにおける契約の割合
グラフで示すとこうなります。
※チームよって数がもちろん異なりますので、正確なデータではありません。
このグラフから見ても分かるように、圧倒的にアマチュア契約が多数を占めまております。
4 結論
以上の結果から、ブンデスリーガをプロリーグと呼ぶのはふさわしくないと思います。
契約の割合を見てもアマチュアが多数を占めていることから、ブンデスリーガはアマチュアリーグと考えるのが妥当だと思います。
MLBや NPBのような世界を代表するプロリーグになるのは簡単ではありません。
ドイツ野球のレベルアップがリーグの地位向上にもつながってくるのでその一助になれるようこれからも活動していきたいと思います。