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「太宰治を読む前に」【5/11執筆】

太宰治の作品は、中学授業時に学んだ「走れメロス」を除き、大学入学後から読み始め、直近で何冊か読み漁った程度のものである。

相馬正一の分類によると、①私小説的系列の「人間失格」、②物語的系列の「女生徒」、「走れメロス」、③中間的系列の「ヴィヨンの妻」、「斜陽」の5冊を読んできた。

太宰治の作品は、その物語の全てを太宰治の人生と照らし合わせることで、まるで太宰治と同じ時を過ごしているかのような錯覚を覚え、私の心に強く響いたものであるが、あくまで物語の作品として、太宰治作者本人と切り離して考えていくことに、今回初めて取り組んでいきたいと考えている。

個人の読書感想文のようなものであるが、「太宰治の作品を読んでみたい」と思ってくれる方が1人でも現れたら、私にとってはこの上ない喜びである。

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