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まん延防止等重点措置終了後の飲食店に行って考えたこと

 3月21日に「まん延防止等重点措置」が終了して、少しづつ街にも活気が出てきました。そこで、飲食店を中心に夜間に営業することが増えてきていますので、視察がてら近所の飲食店を訪問してみました。今までなかった現象を見かけたのでその内容をお伝えします。

1 <事例>近所の居酒屋(地域区内3店舗)

 コロナ渦以前は年に10回くらい通っていた、自宅から徒歩2分の近所の居酒屋に少し寄ってきました。1時間弱いましたが、変わらなかったことと、変わったことを以下に記します。

<変わらなかったこと>
 ・お客さんの入りが相変わらず良い(近所住民に愛されるお店)
 ・揚げ物、サラダなど焼き鳥以外の料理の質
<変わっていたこと>
 ・店長
 ・その他従業員もほぼ見たことない方に
 ・店長がマスクを口にしていないことがある(話はしていない)
 ・値段は1割程度アップ
 ・自慢の焼き鳥の出来(火力が弱い)

2  マスク飲食実施店認証制度の徹底

 私は神奈川県在住ですので、神奈川独自と思われる、「マスク飲食実施店」登録制度があります。「マスク飲食実施店」認証制度は、店舗の利用者一人ひとりが基本的な感染防止対策(M・A・S・K)に加え、「マスク飲食」の徹底を図ることで、飲食店事業者のみなさまの持続可能な営業環境を維持するとともに、利用者が安心して利用できる店舗を目指します。と、書いてあり現在34,000強が登録されており、先ほどの飲食店も認証店舗に名前がありました。

3  マスク飲食は、全く機能していない

  マスク飲食の実施について、以下のような項目がありますので一部抜き出し、コメントを付記します。店舗がどうかというより、形骸化しているし、顧客も含めて意識なさすぎます。

・入店時の「マスク飲食の実施」についての丁寧な説明
  →入口に認証店の表示はあっただけ
・マスク飲食に協力しない方に対する入店遠慮の働きかけ
  →マスクなしでも入店させている
・注文時や料理提供時の再度の説明
  →説明なんかない
・マスク等なしで会話をする方に対する着用の呼びかけ
・マスク飲食に協力しない方に対する早期退店の要請
  →マスクなし1名、私たち以外はマスク外して会話している状態

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4 <事例2> 近所のファミレス(全国チェーン)

 コロナ渦以前は年に5回くらい通っていた、自宅から徒歩2分のファミレスに少し寄ってきました。1時間弱いましたが、変わらなかったことと、変わったことを以下に記します。

<変わらなかったこと>
 ・メニューなどその他
<変わったこと>
 ・ホールが1人(100人くらい入る店舗で、その時間45人くらいの客がいた)
 ・ボタンで呼んでも注文を受けに来ない
 ・料理が完成して6分間放置される

5  人材不足も露呈してきている

 事例2つともそうなのですが、要するに、両方とも人材不足(質・量)なんですね。コロナ渦になり休業や時間短縮営業が続き、実力者やベテランの方などが業界やお店から離れているのではないかと思います。今後、店舗側も出戻りとかもあるかと思いますが、顧客側も飲食回数が以前のようには戻らないと思いますし、今後は行く店舗が厳選されて、入店頻度も変わってくると思います。今まで以上のサービス(最低でも変わらないクオリティ)が継続できないと淘汰されるのではないかと思います。

6  まとめ

 飲食店はアルバイト募集などが常に掲載されている状況で、過去にも人手不足で閉店に追い込まれたりしたこともあると思います。こういうご時世から、隙間時間に超短期で働くアプリもあったりするので、人間関係が希薄の中で働く選択肢も出ていますが、人財育成は今後も大きな課題になるのではと思います。

 だんだん、サービスが低下し、クレームが多くなると従業員が辞めてしまうなど悪循環が続くだけではなく、顧客の足まで遠くならないように対策をとっていくことが必要になります。

#中小企業診断士 #企業内診断士 #飲食店 #人財 #人材

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