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9.VTuberブームはまだ続く?


 みなさんは、今のVTuberブームがあとどれほど続くと考えているだろうか?

 私は広い意味で市場に全く詳しくない無学な素人であり、ただ一人の好きなVTuberさんの動画すらほんの一部しか追っていないにわかだ。
 そんな私は、その程度の知識と浅はかな思慮で、まだまだこのブームは続くんじゃないかと予想している。

 もちろん、ブームというのはだいたい

起こる → 急成長する → 停滞する → (緩やかに)衰退する

というものだと思うので、これほどのブームならば、余程のトラブルが起きない限り長く続くだろうと思う。
 そしてその先で、流行が落ち着こうとも、一つのジャンルとして残る可能性も充分にあるだろうと思う。

 だがしかし、浅はかな私の予想とは言え、そんな身も蓋もない根拠だけで言っているのではない――。


 VTuberブームの火付け役は、恐らく“キズナアイ”さんだろう。
 最初に「VTuber」という言葉を使ったのは彼女であり、当初は「VTuber=キズナアイ」だったはずだ。

 その後、彼女のブレイクを後追いする形で個人VTuberはもちろん、企業が運営するVTuberグループなども登場し、VTuberブームは加速。
 今の一大人気ジャンルを築き上げたのだと思う。

 そんなブームの渦中にやって来たのが、SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)だった。
 それがもたらす感染症の大流行によって、多くの人は家で過ごす時間や一人で過ごす時間が増え、大勢が集まるようなイベントも開催が難しくなった。

 この社会情勢は、“家でも一人でも楽しめる動画配信”というコンテンツにユーザーが流れることを大いに促進しているだろう。
 今、VTuberブームには強い追い風が吹いていると思われる。


 しかし、VTuberも人気が出れば、現実世界でファンを集めたライブなどのイベントを行うことも珍しくないはずだ。

 人それぞれの嗜好はあれど、やはりそういったイベントにはかなり需要があると思う。
 VTuber側にも、努力の結晶や一つの楽しみとして、そういったイベントをやりたいと思う人は少なくはないだろう。
 (儲かるというのもあるだろうが、基本的には費用も莫大で、みんながみんな儲かるわけじゃないはずだ)。

 だが、今はそういったイベントは開催し難い。
 現に大手VTuberグループのイベントも中止や延期が相次いでおり、時期を見て開催もしているが、集客数を抑えてのものとなっているはずだ。


 つまり、VTuberに興味を持つ「入り口」には強い追い風が吹いているが、その「道中」には、局所的とはいえこれまた強い向かい風が吹いている状態だと私は見ている。
 だからこそ、VTuberブームはまだまだ発展の余地を残しており、今後も続いていくんじゃないかと思うのである。


 余程の市場撹拌が起こらない限り、このブームはまだまだ成長するだろう。