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樋口有介「窓の外は向日葵の畑」


元警察官の父と二人暮らしの青葉樹《しげる》は、3年生の高原明日菜《あすな》に強引に勧誘されて、「江戸文化研究会」に所属している。
夏休み、その明日菜が失踪、研究会の顧問である若宮沙智子に関心を持った父がノリ気になり、捜査に乗り出してしまったことで、シゲルもまた事件に関わっていくことに。
やがて、明日菜に想いを寄せ、失踪直前にも同じバスに乗るところを目撃されていた副部長の佐々木信幸が千葉の海で溺死体となって発見される。

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先に読んだ同じ作者の別作品とかぶるところもあったものの、青春小説とハードボイルドのいい感じのブレンド。
ちょっと伏線未回収な部分もあるけど、そこは読者の解釈に丸投げということなのか。
軽妙なテンポで最後までサクサク読めて、最後の真相ではっとさせられる、なかなかの良作。

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